気付いているのだ 彼女の存在に
気付いているのだ その立ち位置の示すところに

自分でも分かっている 迷っていることに
自分でも分かっている 答えが出ていることに

友としか見てはおらず  ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが

いい加減にすれ
と言ってしまった

こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君

ふたりで涙を流して ....
そこに居ることに意味を求め
「そうでなければ」と彼は焦る
思いは理由になれど言い訳にしかならず
ああ無常

それは勇気が無いからだと知りつつ
「ならば構わん」と我は認めず
認めているのに ....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こんなものを振り回して
援軍の来ない小さいベッドの上で
水色のコーヒーを飲み込んで

あたしの中の透明は

混沌の紺色に染まりました

幾度となく手の施しようのない紺色は

何を混ぜれば元の透明に戻るのでしょう

自分で飲み込んだ水色が ....
机の上のチョコレート 一口サイズのチョコレート
袋越しの感触に確かめる

「あと、二個だ」

そんな幸せ 私の幸せ
考えることを止めたら人は死んでしまう
悩むことを止めたら人は生きる目的を忘れるだろう

辛目のスパイスは小さじに二杯
それだけあれば楽しめる
人生というカレーの味は。
熱くも無く 涼しくも無く

肌に濡れる風は心地よく また煩わしくもあり

音は無く

揺れる木葉は遂に無言

それを何と呼ぶかは人の自由で

ただ「微風」と 私はよんだ
茶色のくまはぴんくになりたかったのです

すぐに見つけてもらえるぴんくに


たくさんの茶色のくまの中から

猟師はぴんくのくまを見つけると

きっとぴんくを射抜くでしょう?

 ....
 赤いランドセルは女の子の特権よ
 真っ赤な真っ赤なランドセル
 その中に
 金魚の群れを飼っている
 小学校三年生の夏

 真っ赤なランドセルをせおって歩く姿に
 隣の家のえみりさんを ....
使っていない電話器が時々鳴る
コードは何処にも差してない
その受話器が持っていた番号は
もう何処にもないんだよ
遠い昔つながっていた
あなたの電話番号も
もう何処にもないんだよ

あな ....
突然の雨に
掌で傘を作ってみたけれど
隙間が多くて
無抵抗に濡れていく私です

傾きかけた夕暮れに
落ちてくる雨は暖かい


いつのまにか
大切なことを忘れてしまったようで
メモ ....
星作りの夜
音が聞こえそうなほど近く
手が触れるほど近く
唇を震わし言葉を風に変える

ぱちんぱちんと音が鳴る
星のかけらを浴びて
背に生えた見えない羽を振るわせる
ぱちんぱちんと
 ....
父が、言いました。
『お前なんかもう要らないよ。』と。
妹が、高校に通うために、父とボクの住む家にやってきた日のことです。
ボクが最初に住みだしたこの家。
父がボクを追って、ここに来たのは、ボ ....
きみの「ああ」が好きだった。
やさしい瞳でうなずく、あたたかい「ああ」が好きだった。
僕らはいつも少年達のように空を見上げて、周りからは「鳥になりたいふたり」なんてひっくるめられたね。
いつから ....
  


とうさん


せんせいのおはなしには

ぼくらでてこなかったね


ぼくやまねこさんのように

どんぐりのさいばんしたかったな


くらむぼんみたいな友達ほし ....
駅からちょっと斜め方向の
ひまわり商店街は
活気をとりもどすために
商店街の名前を
マシンガン・ストリート
に変更した

それぞれマシンガンと銘打った品を出す
ことにつき 


 ....
  夕焼けが足りない 一○
 


 これで最後ですよ

と通達された

 あなたのための夕陽はもう残っていません


どうやら
流行りの成分のひとつで
許容摂取量も決めら ....
空がきれいに映った窓の拭き手
命綱に繋ぐ彼が空を拭く手
見上げるのはあんまり小さい
 動かす腕の振り幅

すべての空を拭き終えるには
ビルさえ朽ち残らない

 しずくひとつ零しても
 ....
 
 単純に…


 わたしは
 宇宙の
 地球に
 生きている。

 夕焼けは
 ただ
 赤いのに、
 四角に制限され
 半透明な月は
 少し
 笑いたいのかと
 思 ....
  

自転車置き場で
空を見上げるのがいい
そこに風でも吹いてくれれば
なおいい
そんなとき
携帯電話の電池でも切れていて
何か大事なことや
大した事じゃないことや
君にとっては ....
彼女は
小さなボートに乗って
ぼくの心にやって来た

ぼくはぼくの顔を
彼女の顔に似せる

ぼくの言葉は
彼女に似てきた

ぼくはぼくの顔を
彼女の顔として恋する
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