すべてのおすすめ
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った

ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした

夕焼けが
 ....
ここ丸の内
日本の中枢企業のある街

久しぶりに訪れた
皇居の緑は深く

街は整備され
喧騒渦巻く 企業街とは
思えないたたずまい

かつて あたしも
OLとして営業マンの補佐を ....
祈りつづける

明日やいまに

声高らかに凛として

アカペラが

空を渡る雲や風

君来た道にこだまする


カントリーロード


僕は幸せ祈れない

さきにしたのは僕なのに

幸せ祈るまねしたくな ....
買ったばかりの缶コーヒーを
首筋に押し当てながら
見上げる空

千切れた記憶の尻尾が
光りまみれになって
流れていく

街路樹から降り注ぐ蝉の声が
身体をすり抜けようとするから
何処かが痛い

流れ ....
街の公園から
子供たちが消えた

荒れた芝生は
威張った犬と
犬に腐随する
飼い主のためのものになって久しい

子供が遊ばない公園

夜訪れる
昔子供だった者が
たまに置いてい ....
あなたから這い出た僕は小さな僕を水面に見ている
ああ僕は碧いのだ
艶やかに湿る僕は赤い目をしている
景色を映すそれが涙のようだ
潤んだ世界のほかを僕は最期まで知ることはないだろう

今から飛び降りる世 ....
雲の図鑑が欲しいのです
ありきたりの色を集めて
正しく真名を呼んだなら
痛みと祈りは
この空に
届くかしら
夏の日
僕は夢を見た
冷たい廊下の上で
火照った体を休めながら
ヒトになる夢を見たんだ

僕は
還暦の男のヒトだった
僕は実際に
犬である時も
還暦の頃だったし
何しろ
その年頃のヒトとは
気が合った ....
ラジオ体操の帰り
虹が見えた

堤防に登ったら
岬の向こうに 虹があった

診療所の前で振り返ると
堤防のこちらがわに 虹はある

おや
虹がついて来る

発電所の上で見ると
大すけ兄ちゃんちの横の畑 ....
こんなにも綺麗なのに。

写真じゃ伝え切れなくて。

逢いたくなる。
ぼくは走る

とにかく走る


ママはこう言うんだ

『宿題の山』だとか

『ギリギリ虫になるな』とか

『ゲームと友達にはなったらダメよ』

とか

ダメダメ駄目だしするんだ

でもさ

どんなんだ ....
カワイー

長音符をつまんで
口に運ぶ

ツルルン

艶っぽい弾力に
歯を立てる

ジュワン

甘酸っぱい歓声が
舌を震わす

オイシイ。

ふくよかな句点を
唇をすぼめて

吹き飛ばす

 ....
もう

下を向いて歩くしかないのなら

せめて

きれいなところを

歩く

歩きたい
煩わしさと恋しさの狭間を
書きたかったのに
無骨な指は気がつくと
穢い言葉を叩き出していた

気ままさと淋しさの狭間を
言いたかったのに
愚鈍な唇は気がつくと
哀しい言葉を吐きだしていた

交差点と ....
厳格な直線と
流麗な曲線で構成された
コンクリートは
お好きですか?

清潔な時間と
快適な空間が約束された
コンクリートは
お好きですか?

過剰な郷愁と
曖昧な体温を排除する
コンクリートは
お ....
そらがたかくて
胸がやぶけそうだから
あおぞらをひとつかみ
胸ポケットにあげるね

ほら
いきができるだろ
遠い空、

夏の雲、

夏もすぐそこ。
きみがくれた コーヒーカップ
なにげなく書かれたコトバ
「虹のむこうには うれしさがいっぱい」

なにかちがう
そうおもったぼくは へそ曲がりかな

このコトバを書いたひとは きっとかなしい
だって  ....
背筋だけ 伸びきった
お兄さんに ローズマリー

髪の毛だけ フェアリーな
お姉さんに マグノリア

私を捜して
私を探して

すみれの花びらの中に
林檎の根の下に

私を ....
よるにふあんがとかされている
椅子のかげ カーテンのうら 天井のすみ 流し台のした クロークの扉 絨毯の毛のなか
ふあんが少しずつ まんべんなく とかされている
しめった寝息 ざらついた黒 空っぽの皿 ....
ぼんやりと浮腫んだ月が
夜空の底から覗いていた
見透かしたような月光が
書きかけの溜息を嘲っていた

出かけたっきり帰ってこない
セツナサを待ちあぐねていたら
黙りこくったキーボードを
飼い猫が悠々 ....
生きていく事がひどく
滑稽に思えてきたのです

紡いでいく朝
邪な思いを甘やかす小部屋

この道の先にあるものは
高が知れているだろうに

私は今日も滑稽な光に
身を委ねる

怒声が聞こえない
クラ ....
この道を通るとぼくはいっぽんのペニスになるようだった

あなたにペニスを入れてゆくとき陥る懐かしさ

ひんやりとうるさいこの道を

肉の温もりと快楽のため息にたとえるとは

ぼくはいったいどういう淋し ....
クサマヤヨイの絵が好きだ

とくにカボチャのが好きだ

死班のようにも

病んだ精神の血痕のようにも

見える

クサマヤヨイの水玉が

クサマヤヨイのドットが

カボチャのかたちをして居心地よく座っ ....
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
危険を知らせる音ではなかった
それは自然現象のように鳴っていたのだ
線路は続くよ、どこまでも、
永遠のふりをしてまねをして
線路は続くよ、どこまでも、
人間のつくった平行線だった
うしろからのどかな警 ....
コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立って
たくさんの季節と人を
やり過ごしてきたオマエの
歌を聞いた者はいないはずだ
それでもオマエは
歌い続けているらしい

コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立っ ....
イマジンや
マインド・ゲームも
楽しんでいただろうし
たまにはポンコツのスバルで
真夜中を突っ走っていただろうけど
「ひ」なのか「し」なのか
最後まで分からなかった父親

女は世界の奴隷でないことも ....
すこしグレーの染みた水色の空をバックに

街道の広い駐車場でのぼりがはためいている

風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている

政治経済や環境や人心などの問題を

空やのぼりを見つめながら考えて ....
見慣れない電車を
何度も乗り継いで

見知らぬ人達に
何度も道を尋ねて

見惚れた造花で
何度も指を切って

見損なった夕焼けを
何度も何度も許して

やっと辿り着いた
近所のコンビニで
アイスクリ ....
salcoさんの携帯写真+詩おすすめリスト(89)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕陽ビルディング- nonya携帯写真+ ...12*10-9-15
丸の内にて- 森の猫携帯写真+ ...4*10-9-1
君の来た道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-8-28
夏空- nonya携帯写真+ ...13*10-8-3
夢の遺影- 雨音些末携帯写真+ ...3*10-8-3
フェンスの端から- ひち携帯写真+ ...2*10-7-29
雲の名前を教えて- 橘あまね携帯写真+ ...610-7-27
7/26- 小原あき携帯写真+ ...3*10-7-26
虹の付け根- アマメ庵携帯写真+ ...110-7-21
あぁ。- 狠志携帯写真+ ...210-7-19
夏休み- 伽茶携帯写真+ ...4*10-7-6
サクランボ- nonya携帯写真+ ...11*10-7-2
俯いて歩く- 風音携帯写真+ ...210-6-28
尻尾- nonya携帯写真+ ...16*10-6-19
コンクリート- nonya携帯写真+ ...9*10-6-5
あおぞら- はるな携帯写真+ ...210-6-4
遠雲。- 狠志携帯写真+ ...210-6-2
コーヒーカップ- アマメ庵携帯写真+ ...210-6-2
雲よりわたあめより乳色な- 黒乃 桜携帯写真+ ...310-5-27
輪郭- はるな携帯写真+ ...210-5-27
スランプ- nonya携帯写真+ ...7*10-5-26
斑(まだら)- 三奈携帯写真+ ...10*10-5-26
あなたの息子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-25
クサマヤヨイの絵- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-25
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
踏切- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-5-2
歌う男- nonya携帯写真+ ...7*10-5-2
インスタント・コーシー- nonya携帯写真+ ...6*10-4-29
本日は晴天なり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16+10-4-25
ただいま- nonya携帯写真+ ...15+*10-4-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3