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草市に うみほほづきを購いて
海の味する遠き幼日
朝ごとにくぐもり啼ける鳩の声
故里に啼く森を想えり
西陽射す路に日課の水をまく
秋めきし風に虹たてながら
白白と待宵月は行き来 ....
ラッキョウの香りくりやに満ち満ちて
入りくる夫子その度に言ふ
土用干しの梅の匂いに幼な日を
想い出させて母を恋いおり
明けやらぬ朝起き出てて吾がために
さわらび摘みしと君が給いぬ
....
現代短歌は現代短歌で良いと思う。
けれど、現代の短歌は難しい。
昔の短歌は、だれが読んでもわかるものばかりだった。
いまの短歌は学のある人が、学のある人にしかわからないものを作っている ....