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茫とした{ルビ陽=ひ}はため息をも受けつけず
溶けだした野原に足が吸いこまれていく
彼方に響く踏み切りとクラクションの音
向かい風に頬を殴られた{ルビ黄昏=たそがれ}
(岩陰ではレミングがひと ....
ルージュを差してスクランブル交差点を闊歩する
マネキン
サングラス越しのレーザー光線が
斜めに風景を切り取る
溶けて秋風に癒される切り口は
ぼくには見えない
エナメルメッキを貼った乳房 ....
折鶴の
{ルビ誰=た}に習ひしか忘れしも
{ルビ右手=めて}と{ルビ左手=ゆんで}に刻まれし
{ルビ貴=あて}なる鳥の影形
{ルビ盲=めしひ}となりぬこの身にや
神の言の ....
あいつの後ろを自転車で駆ける
{ルビ傀儡=くぐつ}の糸はまだ切れていない
高校生になってようやく
おさらばできると思ってたのに
ぴたりと重なる通学路
ぴたりと重なる通学時間
慢性劣性アルカ ....