茫とした{ルビ陽=ひ}はため息をも受けつけず
溶けだした野原に足が吸いこまれていく
彼方に響く踏み切りとクラクションの音
向かい風に頬を殴られた{ルビ黄昏=たそがれ}
(岩陰ではレミングがひと ....
ルージュを差してスクランブル交差点を闊歩する
マネキン
サングラス越しのレーザー光線が
斜めに風景を切り取る
溶けて秋風に癒される切り口は
ぼくには見えない

エナメルメッキを貼った乳房 ....
折鶴の

{ルビ誰=た}に習ひしか忘れしも

{ルビ右手=めて}と{ルビ左手=ゆんで}に刻まれし

{ルビ貴=あて}なる鳥の影形

{ルビ盲=めしひ}となりぬこの身にや

神の言の ....
あいつの後ろを自転車で駆ける
{ルビ傀儡=くぐつ}の糸はまだ切れていない
高校生になってようやく
おさらばできると思ってたのに
ぴたりと重なる通学路
ぴたりと重なる通学時間
慢性劣性アルカ ....
昨日まで人生はカオスだと笑っていた
伸びた爪を弾きながら
縮んだ背中を凝縮させて
大した呼吸もせずに
 
 
(含んだ脱脂綿は、明日は使えねぇんだ)
 
 
 
そうなんだ
 
 ....
ぽえまない

おれは
ぽえまない

かなしくても
つらくても
せつなくても

ぜったいに
おれは
ぽえまない

でも
たまには
ぽえみます

ぽえむを
わすれるため ....
よくなかった
全然ダメ
まだまだ
物足りない
満足できない

などと
仰っているようですが

腰は教えてくれる
それらがすべて嘘だと
あなたの腰は
嘘をつけない
正直者
今からある情景の描写をするが
それはけっして
何かのメタファーではない
それを読んで
書かれていること以上のなにかを
読み取ろうとしたりすることは
まったくの時間の無駄である


 ....
若草色のかざぐるまに
しがみついていた、あの人が
夕風にさらわれて
私の中を流れてゆきます

水たまりの映す青さの
ほんとうを
確かめるまえに
軽々と飛び越えて
もう
行ってしまっ ....
その海で 泳いだ人
軽やかな 知識人よ
その海を 滑る戦士
重厚なる 軍団長よ
その海に 身を投げ
体が硬直し 潜在意識で
次もこうなるなんて 思わないで
その海も 選択違い
でも魚は ....
朝起きて冷蔵庫を開けたら
祖母が入っていた

さみくてさみくてなんだかも
生ぎてぐのがいやんなっちま
なんて言うので
そんなに寒いのなら
もう死んでしまったっていいんじゃない
と思った ....
下半身が丸まったまんま六すっぽゆうことをきいていない平日
馬鹿に慣れていない変態または若さをむさぼっているいつもどおりの変態
左右
朗読をしましょうそれはそれはいつも色が綺麗だった赤
と黒が少 ....
生き残った太陽の 山岳信仰
恐らく 我々の 旭日は 肯定だ
全てを 信仰へと 受け止められ
廃車の 並に 乗り
向かうべき 場所は 汚水入れ

今日 障害者を 見た
その 香りは 太陽の ....
今はその坂の上はレンガ造りの外壁が少し在るだけで
伸び放題の草木が絡まり合い
今はその場所には何にも無かった様な雰囲気を出しているが
其処に遊園地が在ったことを証明する様に白馬が倒れている ....
そら
 そう
  ほら
   みて
  ここ
 そこ
むこう
 ぜんぶ
  ぼくに
   とって
    ふかく
  やさ ....
豊かなだけの想像力なんか俺はいらない
そう思いながら自転車専用の真っ赤な道を歩いていたら
後ろから
すけぼーで
いかついリーゼントのお姉さんが
ざっ
と通り過ぎた
首筋には漢字で ....
青空の下
少し疲れた大人たちが集まり
この広い世界いっぱいを使って
間違い探しをしている

私は右で あなたは左

お互い自分の側が正しいと思いたいから
間違いはすぐに見付かる
けれ ....
命と言うたった一枚の切符を
御旗に掲げて一生懸命生きている
それが当たり前

死という地雷が
どこに埋められているかは
神のみぞ知るところでしょう

すると今だって
戦国時代と言 ....
水が!
水が!
蛇口から!
溢れているんです!
蛇の口です!
スネークマウスです!
それはネズミです!
今朝の食事です!
止められないんです!
止まらないんです!
誰か!
たす! ....
怒る怒る怒る怒り狂ったボールが大爆発炎症
爆発爆裂莫逆非道の大殺戮が瀰漫する日曜日
殺せ殺せ殺せと子守歌の輪唱竜胆胴田貫正国
がらんどうの地下道に待避せよ神経衰弱の蛙
がらんどうの脳味 ....
傘にたくさんの
好きな模様を描いて
それからその後
他に無い、の

こんな日は
幸せに
誰ひとり
死ななくていい

美味しい珈琲だ、ね
これはきっと
朝から何も
降りてな ....
アルコールのキッスじゃあ、
このせかいもしびれたまんま、
しちゃうよ

そろそろ終わろうよう、
ねえ、
そろそろあんたは終わりだよ
って、

言ったでしょ

あれもこれもぜーんぶ ....
ポチ
あたしに名前をちょうだい
できるだけ覚えやすい
あたしの名前は
とうの昔に
風に飛ばされてしまった
決して飛ばされることのない
首輪のついた名前を
それは
 ....
路地裏の台所
いつも泣きながら言い訳を調理する
どこに傾いても、コンセントに差し込む場所が見えないので
とりあえず玉ねぎを切っていた
ということにしてみたい

  *

電子レンジに生 ....
遠からず近からず
煙突を頬李投げて
真南へ向かう

誤字脱字を流すと
ちらほらと沈む
それが何かを見ていて持ってくれた手の甲を握れれば

昨日は外に出て
今日を川辺で待っていた

 ....
げほげほしゃわー
ごほごほしゃわー
ごしごししゃわー
ひげそるしゃわー

たおるはきのうとおなじのです

もやしとたまねぎ
たまごとあつあげ
しーちきんらいとと
ていしぼうにゅう
 ....
変な具合に

爪がのびている
ちょっと切ろうかな
思い立ったのは
必ず、たしか午前だった

それから、じっとそうしていると
なんだか、やっぱりもうたまらないので
南無三、切ろうと立ち ....
くちびるが緑色の薬剤師がささやく「多い日も安心」
渋谷でパンツ売って激レアマックスゲットしたハイジは、恋人のぺスターを探す。

『ぺスター 身長55メートル 体重4万6千トン 石油が大好物』 ....
夢を見よう!夢は見るためにあるって誰かが言ったから。

アル晴れた雨の日わたしは大きな憂鬱に口を塞がれて目を覚ます
はいっ!元気に返事をして起き上がれ空は今日もマッキイロ
それは末期色の暗示? ....
「つまんね人生だったな。」

天使が僕に吐き捨てた。
死ぬのはもちろん初めてだ。
しかし、死んだばかりの人間にはもっと他にかけるべき言葉があるはずだ、と思った。

「えっとさ、死にたてのひ ....
たけ いたけさんのおすすめリスト(69)
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許さない- 悠詩自由詩1*07-8-21
白んだ夕焼け- ゆるこ自由詩3*07-8-8
ぽえむ- 大覚アキ ...自由詩4*07-7-10
生平- FUBAR自由詩8*07-7-9
殺景- 大覚アキ ...自由詩807-7-6
風待ち- 佐野権太自由詩31*07-7-4
トライアル- 那津自由詩307-6-24
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差別に_飲まれた_太陽- 奥津 強自由詩206-8-25
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- 水在らあ ...自由詩37*06-8-1
所在無い日- 水在らあ ...自由詩22*06-7-16
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*今も*- かおる自由詩9*06-6-3
マウストゥーマウスネーク- 美味自由詩7*06-4-16
サッカリン- あおば自由詩5+*06-4-16
ひねもす- たもつ自由詩906-4-12
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ポチ(仮)- 夕凪ここ ...自由詩4+*06-3-9
キッチン(拡張中)- 霜天自由詩706-3-7
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げつようそうちょう- よーかん自由詩2*06-3-6
庭や町- くつろぎ ...自由詩206-3-6
ピンキーとギラドラス- 三浦謙樹自由詩2*06-3-5
(ははははははははっはははっははははっはははっははは)- チアーヌ自由詩1006-3-5
お生れなさい- ヤギ散文(批評 ...15*06-3-5

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