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汚れてしまったこころの生地
刺々しく右から左から
吹き付けあざ笑う風の行列に
隠しておいたはずのこころは
小さく大きく傷をつけられ
気がついたら
涙が滲んでしまうほど
表面がすっかり ....
もうすぐ今日が
地平線の向こうへと
まだ生きたかったと
怨念を残して去っていく
その時太陽の傍らで
道連れに消えていこうとする
今日をぼくと共に歩んだ
ちっぽけな気持ちの欠片
 ....
言葉が語る悠久は
その中身を満たすことが出来なくて
時間がいつまでも空洞のまま
波打ち際で形を変える砂の
不確かさに似た悲しさを伴う


二人手を伸ばして誓う永遠も
伸ばした手 ....
居間に
恭しく飾られている
モノトーンの写真
声も仕草も知らない
かろうじて
自分と父親を繋ぎとめていた
血脈以上の何か


十代の頃
鏡に映る自分が
架空の登場人物めい ....
昨日死んだ愛猫の
硬くなって冷たくなった
生前の柔らかさを失った
その朽ちていく体を前に
悲しみが目を通って
忙しく立ち去っていく
その一方で
航空機事故で亡くなった
大勢の日 ....
額にコインを強く押し付けたら
願いが叶うと信じて
おまえは毎日
穴が空くくらいコインを押し付けて
何かを祈ってる


はたから見てると
なんだかバカ ....
おれは
生きる


首を吊った馬鹿者や
身投げした愚か者や
そんなやつらに
用はない


死という
ひどく現実離れした
その事象だけが
他者に悲哀を強いるだけであって ....
鏡に映るおまえが
歪んで 醜く見えるのは
おまえがそういう存在だから


あれこれ愚痴る前に
自己批判せよ


どうせおまえは
他人の言葉に耳を傾けたりはすまい
それ故
 ....
得体の知れない自己にさよなら
汚物まみれの過去にさよなら
もはやこの地に神はいない


オレがここにいるために
神を地獄で堕落させることから始めよう


そして
空いた場所 ....
喉を掻きむしりたくなるのは
山の輪郭を際だたせる秋の夕暮れ
寂しげな街路樹は
話し相手を欲して
その幹を、枝を、四方八方に広げるが
望み叶わず
排気ガスに体を犯され空しく朽ちる
おまえは ....
十代の憂鬱は倦怠を呼び起こし
おれに苦行を強いた
時がすべてを解決するはずなのに
おれは今でも退屈してる
呪詛の言葉を唱え頭を振り乱す
おまえは悪魔か堕天使か
目撃者はその存在理由 ....
小野 一縷さんの寒雪さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
汚れてしまった- 寒雪自由詩111-4-12
気がかり- 寒雪自由詩211-4-9
悠久- 寒雪自由詩210-11-19
- 寒雪自由詩410-11-17
Light_Stuff- 寒雪自由詩310-11-13
願い事- 寒雪自由詩210-5-20
生きる- 寒雪自由詩110-5-17
焼心- 寒雪自由詩110-5-4
Exist- 寒雪自由詩110-4-30
在処- 寒雪自由詩410-4-1
Serve_The_Servant- 寒雪自由詩110-3-6

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