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干からびた革の装丁に
そっと手のひらを添わせ
花びらのように軽い
ページをくるわたしの内奥に
懊悩は滴る
融点の低い金属の
自由さとまたひとつ季節を
経巡りここへたどり着いた
....
左手にかなしみ それならば右手に何をつかめばいい?
息が白く地面は固く 僕はこんなにも弱かった
ただこの手のひらに落ちては溶ける結晶のように
無力さもほどけていく事を願い そうはならなかった
....
小野 一縷さんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ネオンと抑圧
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
5*
10-3-27
雪と沈黙
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-2-11
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