「ほんとの自分は」っていう人が苦手です
そんなものはペルソナを知らないだけにすぎなくて
だからって知ってることはなにもそんなに偉くない

「あいしてる」って声高にいう人が苦手です
そう思 ....
こんにちはさよなら きっとまた会おう
君がそれをまだ信じてるなら なんて切ない
灰色の木洩れ日 小さな湖
手を振って笑って
次はいつどこで会うかわからない それが素敵
思うようにうまく歩けな ....
春の雨が降る

アスファルトが匂いたつ

雨があがる

すこし唐突に星が散っている

湿気が鼻にかさなっている

風が目のまえを撫でては消える


きのう

エロい夜だっ ....
週末、定期的に届く招待状はまるで
光年先の異星からやって来る奇妙な使者のよう


青い光


目視を拒まれた、
太陽と月の錬金術

十六夜の月を鏡に、
くちびるには薄い紅 ....
・国語

休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで

「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない


・算数

「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
 
 
もずく酢しかない部屋できみは
なくならないもずく酢を
ただひたすら食べ続けている

そんなきみの背中を掻いてあげたいのに
きみには掻くべき背中がない
それよりも前に
ぼくは夕 ....
ラーメン屋の湯気の中で
二人で未来を語っていた時から
おまえは何時(いつ)も ずれた視線をしていた。

駿河台の坂を上って行く途中
ヒラヒラと雪が降り始め
俺には寒かったが
おまえは ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
朝一番に窓を開けると真っ白に吹雪いていた
時が流れるにつれて徐々に雨へと変化して
暮れる頃にはそれさえもあがっていた


駅の改札を抜けて家路につく
空には呑気に星がちらついていて
コー ....
私のおなかの上で赤鬼みたいな怖い顔をして
額の汗を拭おうともせず
力強さこそが総てと容赦ない恥骨の痛みに涙を流す




さきほどまでの赤鬼が嘘のような寝顔
横になって見つめれば不思 ....
今日もまた音楽を聴きながら朝の身支度をする 九十年代末に流行ったUnderWorldというテクノバンドのBorn Slippy(NUxx)という曲が流れている 「Second Toughest In  .... 恥ずかしい生命
僕はこれから全ての季節を殺しに行く
ようやく開いた花弁を
飛び交う鳥の嘴や羽根を
丁寧に剥ぎ時には乱暴に毟り取る
地面を這う影を燃やし
壁に貼られたポスターを破り
 ....
1 ピアノ

誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を

どこに置き忘れたのか ....
空想を語りつぎ

今はただ虚無でしかない

物語りはかなりの頻度で

涙をながした

ありとあらゆるもの全てに

意味があるけれど

時代がすすみにつれて

その意味がうす ....
天空の青はただ、孤独のいろ

神秘の源泉より切り出された青い石は

月の砂漠を揺られ、世界を支える山脈に沈む夕陽を眺め、

地中海を越え、さらに遠い国々に運ばれるためにある

 ....
地球と太陽の

その絶妙な位置関係は

引き合うチカラで出来ている

俺とおまえのそれが

この宇宙の法則のうちにないのは

いったいなぜだろう


俺たちに働いているチカラ ....
ガラガラか
もしくは ぐあらぐあら かもしれない老人の
荒れた咳払いがする
すすけた匂いがする
ここは 老人の街

若者は ばかものだなんておっさんが言い
しにかけって よばれているのも ....
夕方はカラスが泣く

夜は犬が泣く

家ではきみが幸せで

家族とスキー旅行の計画をたて

休みには妹とブランチの約束をする


カラスも犬も昔から

ひとりごとなど言わない ....
どうせなら木っ端微塵に

影も形もなくしてしまって

幻想に揺すぶられずにいられるように



手前勝手な妄想が記憶の隅をくすぐって

わたしの足を止めるのだ

手前勝手な ....
にんげんの主食はにんげんです
人を食って生き延びています

にんげんはにんげんを探し
食うために挑んでいきます

たまに気に入って
持ち歩いたり
数回に分けて食べたりします
飽きたら ....
おうちに帰るまでが遠足だから、って

遠足ってなんだろう

人生とは遠足のようなものだ、

と決めつけてしまうのはダメかな

おうちに帰るとなにが終わるんだろう

遠足か、

 ....
ねえ お母さん
なんで私を育てたの?

育てられなかった実の娘の身代わりなの?
自分の老後の面倒をみてほしかったの?

ねえ お母さん
なんで私を育てたの?

あなたの笑顔が可愛かっ ....
ごめんね と
言うためだけのごめんに
意味は無いような気がして

ごめんなさい 

と言ってみるけれど
自分の中の洞穴から
寒い風しかでてこなかった

なのに
あなたは

い ....
プルトップにゆびをかけて

あたしのめのまえで

うれしそうにトマトジュースを開けるきみと

ちいさな破裂音と

あたしがいて


とじこめられた空気が

はじけて

で ....
 
 
凍りつく雪道を
自転車に乗ってたら
つつつーっと滑った

つつつーっは
るるるーっになって
滑っていく
斜めになった視線の向こうには
生まれたばかりの
 ....
キィィィィ ンンン
鳴っている

塾帰りの娘を迎えに来て
路肩に車を止めてエンジンを切る

ガラス1枚隔てられただけで
街のノイズは膜を張られ
夜の静寂が濃くなるから

ィィィィィ ....
苦しい時には
助け舟がでる
と信じて航海
にでて行く男

好きな子へと
電話を掛けた
誰れもでない
楽になれない

外には七人の
敵がいるから
油断できない
褌を締め直す
 ....
きみを抱きたい

でもそれはデリケートな問題らしくて

うまくいってない

きみは降水確率0パーセントの晴れの日か

降水確率100パーセントの雨の日にしか出掛けないの


いま ....
鬼がやってきたので 福豆を袋ごと投げつけた

クイックモーションから全力で投げた

「 俺が大殺界だってこと、わかって来てんのか! コラ! 」


鬼に投げつけた袋を拾うて ほぼゼロ距離 ....
大きな河がある。
河原の茂み越しに夕日が沈む
大きな赤い夕日が沈む
川沿いの巨大な倉庫の
グレーのシルエットを引きずりながら

大きな河がある。
河原の水際にホームレスのホーム
ホ ....
窓枠さんのおすすめリスト(375)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うまくいきてる- あぐり自由詩6*10-2-9
あたたかい夢- 塔野夏子自由詩8*10-2-9
エロい夜- 吉岡ペペ ...自由詩910-2-9
魔術師の夜- 楽恵自由詩8*10-2-9
教、育- 吉田ぐん ...短歌3710-2-9
もずく酢- たもつ自由詩710-2-8
名残雪- ……とあ ...自由詩13*10-2-8
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
水たまりには世界が写っている- あ。自由詩25*10-2-8
さくら坂のひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*10-2-8
水槽の中の泡沫の原子- within自由詩8*10-2-8
無題- 手乗川文 ...自由詩9*10-2-8
音楽- 手乗川文 ...自由詩13*10-2-8
天使のハイタッチ悪魔のグーパンチ- こめ自由詩1210-2-8
ラピスラズリの青い道- 楽恵自由詩10+*10-2-7
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-7
ぐあらぐあらの街- 朧月自由詩410-2-7
ひとりごと- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-7
動揺- 葛葉もな ...自由詩3*10-2-7
にんげんの主食- 朧月自由詩910-2-7
おうちに帰るまでが遠足だから- 吉岡ペペ ...自由詩110-2-7
ねえ_お母さん- 綾瀬のり ...自由詩710-2-7
すまんのいびき- 朧月自由詩410-2-7
トマトジュース- 水町綜助自由詩5*10-2-7
雪道- 小川 葉自由詩410-2-7
耳鳴りに親和する- kauz ...自由詩12*10-2-6
楽になれない- ペポパン ...自由詩8*10-2-6
きみを抱きたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-6
節分に_鬼がやってきた- 北大路京 ...自由詩14*10-2-6
ホーム・スウィートホーム- ……とあ ...自由詩9*10-2-6

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