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ぼくたちはなんによって生きるのか
なぜピアノという楽器がいまもあるのか
歩きながらそんなことは考えまい
ぼくはきみを抱きしめていよう
きみにひとりじゃないことを
伝えるために暇つぶししていよ ....
自然っていいことなんだろうか
歩きにくかったり臭かったりそれも自然だ
香水なんかほとんど人工的なものだ
ぼくらにとって自然をやさしくすることが
それはどうだったんだろうか
自然災害や環境破壊も
中心に ....
ぼくは泣いていた
川端康成の伊豆の踊り子にでてくる
それは涙ではなかった
もっと肉に近かった
もっと欲に近かった
藤沢周平の物語にでてくるそれは涙だった
育ての親と契ってしまった娘がいた
 ....
なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ

向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
遠い天体から

ひかりが届いている

それはぼくから見れば

永遠と

言ってしまいたくなる距離だった

そんなに離れていても

引力など働いているのだろうか




 ....
珊瑚にも見えた
夜のいっかくに宇宙を膨らませたそれは
いきものたちの銀河だ

ぼくらはあんなとこにいるんだ

こんなところで

あんなとこの一員をやっているんだ

一秒も何億光年も ....
機械的に家路を歩いてた

なんにも考えずに

帰巣本能でもあるまいし

歩道橋の向こうに

私を照らす光源があった

セピア色した夜に

私は突撃したのだけれど

それは本能でなく

機械的にした訳で ....
降りているのか
上がっているのか
分からなかった

肩を並べてなのか
今からすれ違うのか

降りているのか
上がっているのか
分からなかった

幻なのか
悲しみなのか

降 ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
きのうの自己嫌悪が仕事をしていても
刹那刹那に貼りついていて
ひとにいつもより優しくなれていたんだ

九州一日目の夜ひとにはぐれて屋台でのんでます

きのうの自己嫌悪を受け容れるには
ホテルちかくの名 ....
うそになる
うそにならないように
きもちをつたえると
うそになる
ほしいものは
ほしいとつたえないと
うそになる
うそにならないと
みんなどっかへ
どっかへいってしまう
うそになら ....
もうじぶんから発するほど電磁波を浴びていた
年度末の翌月はいつもこんなだ
正社員のひとたちはみんな帰ってしまった
あたしはあたしをぼくと呼びたくなった
ぼくのことをぼくたちと呼びたくなった
 ....
喫煙ルームから猛スピードですぎてゆく町並みを見つめていたら町がミニチュアのようになっていた

いきものたちのいないのどかな光景だ

シートに戻って車窓から町を見つめてみても町はミニチュアのよう ....
ぼくのせいで旦那さんが死んだことを
ぼくもそのとき死んだことを
奥さんが33ヶ月投獄されたことを
こどもの成長のためだけに奥さんが死ななかったことを
あなたたちのこころのひかりが
ほんとうに ....
それにぼくはふたをしたのか
みてみぬふりをしたのか
きもちをコントロールしたのか
あきらめたのかわからなかった

でもいまゆめのなかで
あなたのもうひとつのなをよんで
はずかしくて
ホ ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
絨毯に虹ができていた

ガラスのテーブルのせいだろう

この世はひかりで出来ている

否、この世はひかりで見えている

否、この世はひかりのようなもので出来ている

テーブルはガラスで出来ている

虹 ....
日がしろく輝いて

ひとびとに熱を伝えている

傍らの空にはさくら

それをこどもみたいに自慢げによろこび

それをおとなみたいに適度な距離でたのしみ

日がバス通りの向こうに落ちて

ひとびとから熱 ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
ここが気持ちの良い伸びやかな場所だということが
霊能のないぼくにもよくわかる

水のふくよかさが光に自由だ
土や風はじっとりとあえなく色彩へとかわり
そして私は鼻腔から生まれかわる

この地で生を受け ....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
情事のあと
ホテルを出て町をぶらつきたかった
春の夜風がよくなぶってくれている

高知の町にいても
坂本龍馬に思いは馳せない
川面にはさざ波がたっている

それはそう見えるだけで
た ....
女が死んだと聞いたのはいまから五日後のことだ

川沿いの夜に白がしなだれかかる頃それを聞いた

死世界のぼんぼりを幻視して生の回廊を歩いていたのは

私である筈なのに三年前別れた女がさきに ....
花冷えの雨はやむことがなかった

低い山にガスを這わせて

四分咲きの桜花を辱めて

花冷えの音がやむことはなかった


電車が運んでくれるそのさきに

灰の街が自意識に苛まれて ....
その日雪がふっていた
徹夜になろうかという夜だった
案外おおきくてストップモーションの
その日雪がふっていた
けぶる街で祝杯をあげていた

それは誰だ

その日雲がなくなっていた
そ ....
シバタさんと久しぶりに話せた
所長にだいぶ持っていかれてるんじゃないか、
ユキオは顔をこわばらせながら
そうですね、と言って演技ではなくため息を吐いた
シバタさんからの注文以外ほかで取られてい ....
きのうの満月を空に探すのを忘れていた

期末が三月なので売上のサキヨミとその検証、P/Lのシミュレーションなどでこんな時間になっていた
クルマから出ると春の夜の匂いがした
涼やかな水っぽい匂い ....
いったい何人のひとを

じぶんの最前線に巻きこんでは

かれらの精神を

やわらかな灰色にしてしまったのだろう

ぼくは強い

ぼくは運がいい

ぼくは優しい

ぼくは頭が ....
墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
あのころあたし失恋したら

生き方までかえなきゃ気がすまなかった

だから名古屋で派遣してやった


カレの親友が好きだった

カレも親友も研究なかまだった

カレに結婚してって ....
ハイドパークさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
公園- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-25
こんなところにぼくらはいる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-24
泣いていいよ- 吉岡ペペ ...自由詩710-4-24
混乱や苦悩のあわい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-23
遠い天体- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-22
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-20
セピア色の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...910-4-19
ジムノぺディ- 吉岡ペペ ...自由詩1310-4-19
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
博多にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-13
うそになる- 吉岡ペペ ...自由詩9+10-4-13
ダイブ- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-12
ミニチュアの街- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-11
こころのひかり- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-8
それにぼくは- 吉岡ペペ ...自由詩910-4-8
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...910-4-4
さくらが目に沁みる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-4-4
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩11*10-4-3
生家にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-3
六月の涙、アスファルト- 吉岡ペペ ...自由詩1510-4-3
高知の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-3
生の回廊- 吉岡ペペ ...自由詩210-4-2
花冷えの街- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-1
その日- 吉岡ペペ ...自由詩410-4-1
蛇つかいたち- 吉岡ペペ ...自由詩410-3-28
三月の夜- 吉岡ペペ ...自由詩510-3-3
Barco_Negro- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-1
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
名古屋で派遣- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-24

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