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つたえたい言葉
のぞきこむようにして
きみと喋っている
意識をすぎてゆく
音にかえて
のぞきこんださきには
詩にもならないちんぷな台詞
ばかり
愛してる ....
自ら輝けないとしても
淡い光を放っていたい
誰かのお陰だとしても
夜空に浮かんでいたい
ウサギが餅をついてるだろ
かぐや姫も待ってるだろ
六分の一の重力で
空中散歩もできるだろ
....
私は、
精神的に弱い人間です。
その自覚を持っています。
立ち向かうことの
辛さから逃げたいと思うことは〜
しょっちゅうあります。
そんなときに、
人を励まし勇気づけるために ....
上り列車の中を
下り列車が通過していく
線路脇の草むらでは
無縁仏となった墓石が
角を丸くし
魂と呼ばれるものの多くは
眠たい真昼の
些細な手違い
ひと夏を
鳴くことで生 ....
{引用=
大さわぎでなく
ゆっくりと歩む
足の裏に感じる砂の感触を確かめ
けして温かくないけれども
柔らかく反発してくるようなそれを
一足一足 注意深く進まなければ、
見逃してしまう ....
靄を抜けて
トンネルをくぐっては
枯れ山に光
夢の残滓に朝の黄昏れ
ひとはいつ
なにを始めるのだろう
ひとはいま
なにを始めたのだろう
靄を抜け ....
「おじさん、競艇のどこが楽しいんですか?」
「知るかよ」
生きづらい。
なんて言っちゃって。
一体何人の若者がそう心の中で呟き、世界を諦めるのか。
壊れたフリしたパンクお兄ちゃん。
愛よりお金の美女達。
何の権利で拘束されるのか。
刺 ....
私は…
自分をつねに、
明るい方に向けて生きて行きたいと想っています。
夢を目標にしようが〜現実を受け入れようが〜
明るい方に向けて生きて行きたいと想っています。
夢を目標 ....
他の誰かが言ったなら
あまりのクサさに
気絶してしまうことや
....
朝起きて湯を沸かす
洗濯機を回し
仏壇と神棚のご飯を変えて
玄関を掃く
するといつも通りに学生が登校し
その向こう側では山が欠伸をする
洗濯物を干し
朝食を食べ
珈琲を飲む
夫を送り ....
以前のニュースで…
雪山遭難者が自力で生還したというのがありました。
その必死の想いの根本には〜
自分しか老いた母親の面倒を見る者がいない…
という強固な想いだったと言います。
....
人がいる
そこにいる
しみじみ
しっとり
生きている
人がいる
今をいる
柔らかな光が
あまたを
包む
初出 FPOEM 2000.01.26
改訂
....
泡の中に階段
階段の突き当たりに崖
飛び込んでごらん、ウールだよ
と言って
飛び込んでいく民兵たち
砕け散ったポケットの中に
鉄屑
こぼれ落ちた鉄屑の雫で
埋め尽くされた野 ....
髪かわかしたら?
髪かわかしたらメールしますね、って
きみの髪が一万光年の長さだったら
ぼくはもう宇宙にはいないかも知れない
上手く隠したつもりだったのに
見透かされていたと気付いたときの
戸惑いといったら
恥ずかしさで掘った穴にめり込むほどだ
浮かれてハイテンションな足取りで
酔い潰れる寸前のように
誰の言 ....
砂肝一本
獅子唐
銀杏
俺は今日まで
何処に居た?
何処から何処まで
何処を通って
この焼酎の
お湯割の
湯気の向こうに咲く
花の
否
花のような貴女の笑顔の
記憶を辿 ....
正しさの名前で
身支度した
人々が歩く。
それぞれが
それぞれの価値観の
正しさの正装で。
あるいはそれは
ある時代の
正しさの流行服。
あるいはそれは
ある時代の
作ら ....
言葉はわかり合う為の
道標ではないかと
思うのです
ドアをあける前の足音で
ただいまの一言で
きょうの元気がわかるのは ....
両瞼はまだ重い
なのに
風
冷たくて
タバコに火をつける
問題が解決していくように見える
火が灯っている間は
煙は繋がっている
夜明けの蒼い薄雲と
そして
昨晩と
昨晩の ....
涙もろくなった
信じられないぐらい
俺は涙もろくなった
ひと昔前なら馬鹿にしていた類のドラマでも
ちょっとしたシーンで泣くようになった
みんなももっと涙もろくなればいい
いやもう涙もろい社 ....
夕暮れが
あまりに悲し過ぎたので
もう 伸びない
と言って
影は離れて行った
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