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かなしみの果て
絶望のふち
そういう言葉は力を持たぬまま
波間を漂う海藻の切れ端
近くなればなるほど恐怖は
足元から冷気のように立ち
悔し紛れに吐いた言葉の中で
今逃れられぬものと対 ....
映写機がカタカタ鳴っている
僕の撮る写真が君は好きだという
街は白黒というよりも何かひとびとの
息吹をはらんだ色彩に染められている
街灯には設置された年がゴシック体で
刻印されているのだ ....
春に分別のない私は
たいせつなものを うしなったそうです
分別のない私はそのことが
自分でもよくわかっていないみたいです
私はそのことが悲しいことを
人づてにきいて悲しいなあと思って ....