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かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている
朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
私たちは互いを必要としながら
それぞれの場所で夕陽を眺め
明日の湿度を欲しがり飲み込む振りをする
あなたと私は
埋もれてしまったいつかの夏に
栞を置いたままかもしれない
そ ....
君は
君の家に入らない
雨が降っているというのに
軒下の風を嗅いで前足を舐めている
私の上には屋根があるので
髪に降るよりも
雨は、
硬質な響きで
音の羅列を渉っていく
....
それがほしいのだという
網の籠を背負って
捕まえて入れるのだという
静かな息に
舞い上がり漂ったのち
重さを感じて落ちてくる頃に
掴むのだという
小走りに途切れて
靴音の後ろか ....
望月 ゆきさんの藤丘 香子さんおすすめリスト
(4)
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日付
日付を打たない手紙
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藤丘 香 ...
自由詩
63+*
07-9-1
私たちの欠落(夏の日の)
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藤丘 香 ...
自由詩
45*
07-5-23
雨の犬
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藤丘 香 ...
自由詩
43*
07-4-18
蛍追い
-
藤丘 香 ...
自由詩
40+*
04-1-10
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