{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった

砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
 
 
卵に言葉を教えた
教えた言葉を
卵はすべて覚えたけれど
口がなかったので
話をすることはなかった
雲が形を変えながら
夏の空に消えていく
わたしが生まれてから
何度も見たそ ....
赤い陰部に
唇寄せて
黙々と味わう
オヤジさん

娘ほど
歳の離れた
ピンサロ嬢に
いれあげてしまった
オヤジさん

「陰部はこんなに
饒舌なのに、彼女(アリサちゃん)
の気 ....
そんな役にも立たない詩を書くのだったら
うちの猫ちゃんの詩でも書いてよ 
とうちの妻が言うもので
昨日購入した東秩父村産朝採り皮付きたけのこと格闘して齧ったりして可愛らしい
うちの仔猫ちゃん( ....
40歳になったので
煙草を覚えることにした
からだにわるいことをなにもしてこなかったから
何だか申し訳ないような気がして
ベランダで星をみた
あおい煙が目にしみた
すこしもおいしくはな ....
           つまんないだいは、やめてくれ。 
           つまるだいって どんなの?

           まあ乗りたくなる奴、だ。



         199 ....
僕は自転車
銀色の自転車
まっさらなときはあれほど
毎日走ってたのに
今では隅っこでさび付いている
埃をかぶった自転車

雨って冷たい水だけど
キラキラしてきれいだったな
ここからは ....
せいぎちょうをつくったぼくは
せいぎのめんばーをそこにしるした
いちばんはぼくだ
しゅうぞう、はやと、そうた、たくみ、ぜんいんでごにんだ

三十年まえのジャイアンが歌謡ショーをひらきそうな公園に秘密基 ....
お望みとあれば
私の鏡を
君にあげよう
ただしお忘れなく
君が手にした時から
それはもう
共有はできない
君のものなのだから
何故なら
映るものが
同じだとは
限らないのだよ
 ....
どうしようもない
猫を一匹
買ってきた
どうしようもない店で
どうしようもない値段で売られていた
見るからにどうしようもない猫を
一匹
買って帰ってきた
俺は
ペットを飼うとか、そう ....
淡紅色の水水しい肌に結びつく成長ホルモン
その道すじを振り乱して泳ぐ姿は
それぞれ脂の乗った、見事な鮭
美しい女子高生の群れです

信号の向こう側に居る人々

仕立て上げられた
 ....
きのうはだかを撫でてくれていた
そのちいさな手のひらに
射精してしまってもいいですか
あなたがいないだけで
ぼくは罰を幻視してしまうのです

ゆくさきを見失った熱が
ぼくの真ん中で氷をつ ....
 
 
恋をしたのだと
人に告げると
恋はなぜか
はかなく散る

だから僕は
無人駅で
一人列車を降りた

切符は思い出に
コートのポケットに
恋の日付が
記されたまま
 ....
【7.24 快晴】

am12:00 タイのバンコクに到着。
空港の有料トイレを使用。
いつも思うのだが、排泄にお金を払うのは人間として納得いかない。
再びルフトハンザ機に乗り込み次の中継地 ....
赤色のじゅうたんのうえを靴音をしのばせながら歩く。

五歳のポールは早くも昨日の夜からカルナヴァルの予感を感じていて、鏡の前で衣装あわせ。
おしゃまな彼は、オペラ座の舞台で道化を演じる花形ダンサ ....
地球の最後に立ち会えず消える
人類の最後の一人になれずに消える

誰かの最愛の人になれずに消える
夢の中で眠るように消える
誰にも気付かれずにそっと消える

物語の最終回答の答えとして消 ....
鬼がやってきたので 福豆を袋ごと投げつけた

クイックモーションから全力で投げた

「 俺が大殺界だってこと、わかって来てんのか! コラ! 」


鬼に投げつけた袋を拾うて ほぼゼロ距離 ....
そうだ
地獄なんだ
ぼくらはこうして
わざわざ
地獄に
やってきたんだ
地獄で
地獄でしか味わえない
地獄的ないろいろを
味わおうとして
この地獄に
わざわざ
やってきたんだっ ....
ナパ・キャットワンチャイじゃないし
シリモンコン・シンワンチャーも違うなあ
ガオグライ・ゲーンノラシンでも
ヨックタイ・シスオーでも
ムアンチャイ・キティカセムでもないなあ

ポンサク ....
始まりに全てが生き絶えることで

ようやく中身に潤いが満ちてくる

雪が蒲公英(たんぽぽ)の種子のように

大地一面に真白に根づく


かつてのたぎりを冷まして

それらが大 ....
 
 俺は友人の吉野に確かめたかったことがある。
 同じクラスの女子の、山岡が好きなのかどうかだ。
 俺は、彼女は吉野のことが好きだったのを知っていた。
 なぜかといえば、山岡から吉野へラブレ ....
結婚が決まって 指輪を買いにいった

おもちゃみたいなアクセサリーばかりの私
緊張して店員さんに 結婚指輪をと言うと
いろいろみせてくれた
自分の指のサイズも まともに知らなくて
次々に  ....
―万引き犯をつかまえたら
 それは母さんだった
 ジャスコの事務室で
 母さんの盗んだ乾電池二個を
 なんに使うのだろうと思ったら
 かなしくて
 かなしくて
 かなしくて
 もうじゅ ....
私 帰るから

駐車場で 車に荷物を入れている 夫に
私は 口走っていた

何か言ったか とふり返った時
もう 走りだしていた

このまま 新居になんか行きたくない
結婚なんてしなけ ....
石を拾い、犬を殺す日
空、均一に青く、好天、犬を殺す日
石、両手に握り、廃屋に繋がれた犬を殺す

影のない僧侶が舌を噛み切る日
絞首架の前に花を捧げる日
缶詰工場の焼け跡で彼女の右 ....
ミッチェル秋山さんのおすすめリスト(85)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠い眼差し- 高梁サト ...自由詩18*10-5-14
夏の雲- たもつ自由詩22+*10-5-12
陰部の唄- 花形新次自由詩2*10-5-11
東秩父村産朝採りたけのこの行方- 冬野 凪自由詩3+*10-5-10
長い家出- はだいろ自由詩1110-5-9
つまんないだい- 鵜飼千代 ...自由詩5*10-5-9
僕は自転車- 朧月自由詩410-4-24
ぼくらの王国- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-21
価値- 瑠王自由詩4*10-4-21
鎌倉の月- ふくだわ ...自由詩410-4-19
浮泳ぎ- りこ自由詩7*10-4-17
- 吉岡ペペ ...自由詩7*10-4-13
春の切符- 小川 葉自由詩3*10-4-13
FREE_HUGS・Ⅱ- 高梁サト ...散文(批評 ...8*10-4-11
ピエロに扮するポール- メチター ...携帯写真+ ...3*10-3-27
消える- 佐藤伊織自由詩210-3-5
節分に_鬼がやってきた- 北大路京 ...自由詩14*10-2-6
地獄- ふくだわ ...自由詩210-1-28
人の名前- 花形新次自由詩1*10-1-27
冬春夏秋- 瑠王自由詩3*09-2-24
愛とは- 日雇いく ...散文(批評 ...2*07-10-14
結婚指輪- 砂木自由詩25*07-2-11
万引き- しゃしゃ ...自由詩506-10-10
九死に一生いなり寿司- 砂木自由詩11*06-8-27
犬を殺す日- がらんど ...未詩・独白904-8-6

Home 戻る 最新へ
1 2 3