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風船を慎重にふくらませて
口を縛って
ペンで顔を描いてできあがり
棒にしばり付けて
持ち歩く
やあやあこんにちは
出逢った人たちが
ぼくの風船に頭を下げる
ぼくも
彼らが持ってい ....
わたし
たいよう
ひとりぼっち
よびかけても
へんじはない
なにもみえない
みんなどこへ
いったんだろう
わたし
わたし
つき
ひとりぼっち
さむい
こごえそうだ
....
濃い緑色の瓶は
ひんやりと冷たい
ラムネっていうのよ
ヒロコちゃんが
わたしの耳元でささやいた
花壇の柵に二人もたれて
瓶を高く掲げると
緑の濃さが変化した
きれいな瓶
....
男はもう何日も水を口にしておらず
這々の体で村へたどり着いた
中央の広場には煉瓦を組み合わせた立派な井戸があって
水がいっぱいに溢れていた
男が早速つるべで何度も水をくみ上げては
勢いよ ....
ゼンマイが伸びきったまま
うんともすんとも言わなくなったので
しばらく休みます
ぽっぽぅ
ばらしてみたら
戻らなくなってしまいました
とりあえず
歯車の掃除でもしながら
....
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