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アスファルトの下に張り巡らされた
地下鉄を降り、改札を抜けて
無表情な仮面の人々とすれ違う逆流は
生ぬるい風になり
この頬をなぶる

だが、視える

人波の間を分かれゆく
目の前の道 ....
浅草のそば屋の座敷で、酒を飲む。

年の瀬の店内は無数の会話で、飽和して
向かいの席に数分前、若いふたりが坐った。
隣の机で、三人家族は静かに語らい
幼い息子はパパの{ルビ腿=もも}に、じゃ ....
熱燗の、おちょこの横の
受け皿に
五匹のししゃもが銀の腹を並べ
口を開いて、反っている

いつか何処かで観たような
あれはピカソの絵だったろうか?
絶望を突き抜けてしまった人が
空を仰 ....
テレビを点けると、美智子妃殿下が  
カメラのレンズの向こう側にいる  
一人ひとりの国民をみつめ     
静かな深いまなざしで  
語りかけていた   

「私は子供の頃、絵本に親しみ ....
互いの杯を交わす 
向かいの席で 
微かに瞳の潤む 
その人は呟いた 


(今の僕は、昔より 
 孤独が澄んで来たようです・・・) 


この胸の暗闇には 
ずっ ....
君がアルバイトで 
会えなかった日 

自分勝手な寂しさに 
俯きそうになった僕は 

こころに 
一つの山を 
思い描いた 

雲に覆われ雨降る夜も 
雲が流れて日の射す朝も  ....
今日は横浜スタジアム近くの 
旧財務省?のZAIMという 
煉瓦造りの建物の1Fにある 
Cafeのオープンテラスに 
詩人達で集い、
テーブルに置いた灯を囲んで
詩を読んですごしました。 ....
水仙の花のように 
できるかぎりの背伸びをして 
星の花びらの中心に開いた
黄色い唇から 
恥ずかしげもなく 
むじゃきな唄を奏でたい 

( 昔々
( 少年ナルシスは 
( 自らの ....
もう一度 

その無数の紅く小さい花々を闇に咲かせたシャツの下に
酔って赤らんだ白い背中で
僕に{ルビ凭=もた}れてくれないか

なぜ

君の背中のぬくもりを
もっと素直に感じなかっ ....
uminekoさんの服部 剛さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の道- 服部 剛自由詩119-2-9
年の瀬のそば屋にて___- 服部 剛自由詩715-12-29
ししゃも- 服部 剛自由詩21*14-2-20
花の御心を生きるひと__- 服部 剛自由詩6*13-11-14
孤独ノ星- 服部 剛自由詩5*09-7-16
(_無題_)_- 服部 剛自由詩3*08-11-9
骨の鳥_- 服部 剛自由詩4*08-10-5
水仙の花- 服部 剛未詩・独白9*07-1-18
背中のぬくもり- 服部 剛自由詩12*05-9-17

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