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栗をむきました
それだけで
私の友達のもみじの木が
さらさらと笑いました
私は今、手に抱えきれない程の
難題を抱えているというのに
栗をむくのに必死だったのです


ねえ、君と私
 ....
あなたには障害といわれるものがあって
そのことで私はあなたを見るとき
少しの躊躇を憶えるけれど

あきらめない

わすれない

そうあなたが書いた決意が
しろい紙にかいてはってあった ....
花のような実際さで
ただ胸を一刺しするだけで

そんな考え方しかできない
僕らはもう助からないね

レブラント川に流されていく
花束と柩の航跡が
いつまでも心に残るようには

 ....
ごくごく、水を飲むように先生の詩を読む
それは、体の中に滑らかに入りこむ
内側の、でこぼこした窪みにたまる


冷たさが指先まで広がって
心地よく私は予言された雨を待つ
手のひらを太陽に ....
体温はどこだろう
喜びのカエル
踏んでも死なない
喜びのカエル

色彩はどこだろう
喜びのカエル
世界を飛び交う
喜びのカエル

太陽の下でカエル
暑すぎてしまう
暗闇の中でカ ....
ためらいがちな足音へ
黒猫がライ麦畑を横切る頃に
まあるくなりたい

ひだまりのにおい
そのままのひだまり猫は
午睡したまま動こうとしないですね

向日葵の群生
その下を駆け抜ける
 ....
{引用=・・・私死ぬのね
はらはらと満開の桜が散る中
私死んで行くのね・・・}


最後まであなたの愛にすがって生きていたかった
少しは私に愛が残っていると思っていたのに
結局あなたは私 ....
おれは今
死にゆくところだ
完了形ではなくて
進行形


頭に押し当てた
名もない墓石が
冷たさも感触も失って
宇宙空間に
放り出されたみたい


母親は泣くのだろうか
 ....
日曜の朝
ふと覗いた時計の針は

夕方頃を指していて



それでも
まだ眠い自分が居る。



夢うつつ



夢に見るのは

髪の毛の羽根を
折り畳んで微 ....
 
 
ぬめぬめとした悲しみが
晴れた空から降っている
ものとものとが擦れ合う音や
ぶつかり合う音が記号のように
いたる所にありふれている
スクランブル交差点を渡る人々は
無秩序な足取 ....
煙突の上に煙突が乗っかって
綺麗な空だ
黒い空だ

人を憎むな
人を憎むな

こぼれ落ちる星がひとつ
ファミレスの窓がふたつ

天井が壊れ
フィルムの中で踊っている
くるりくる ....
 
 
今日はワカサギが良く売れる
いつもは店の奥まったところに並べているだけなのに
学生も社会人風の人もノートや鉛筆には目もくれない
いっしょに良い匂いのする消しゴムや
綺麗な色の蛍光ペ ....
見えないものが

見えるようなきがして

ライオン


見なきゃならないものを

見ないように

深海魚


五感を忘れた

質感にさいなまれたよ

何かが
星が降ったら火傷して
まっ赤になって手を打った

いつも最初にうそついて
きらわれたって構わない

あきらめるのは
らくだった
自分のうえにもう星が
降らないことも
知っていて ....
青い雨と蛍光灯の光が見える
朝めざめてまだ空いている車中で
ぼくのまだ冷たい鼻を中心に
きょうも世界を考えはじめている

命を使いきることを課していたら
不倫なことはしたくなくなる
どう ....
葬式いろの装飾の

さくらのぼんぼり

きみがなまめいた

生理にせがまれて

おれペニス口紅の

スティックになる

つまらない命いろ

葬式いろの装飾の

さくらの ....
可哀相な音がする

車も人も少な とぼとぼと
あなたの足でやって来る

歩いてんのは子供ら だろう
ぽつりぽつり
ジャージャー橋を
そしてぽつり と



歌の匂いをのせている ....
花冷えの雨はやむことがなかった

低い山にガスを這わせて

四分咲きの桜花を辱めて

花冷えの音がやむことはなかった


電車が運んでくれるそのさきに

灰の街が自意識に苛まれて ....
{引用=
ふと気がついた時に  もうなにも掴めずに  いつも湿っているぞ
その指はふやけてる  もう感触もないなら  物言わぬ言い訳だけ
その花火の火薬庫は  なによりも恐ろしい  饒舌に喋る喋 ....
鳥の
木々の
呼び声の
数だけきみはそこにいて

移ろうものは移ろいながら
鍵穴の数だけ鍵があるように
いつもおんなじきみを恋うから
きみはすこうしさみしくなるんだ

あま ....
なにより色の付きやすいあなたが
僕より先に 人ごみの中に入って行く
すべては僕の仕業で 
そしてあなたのせいにした

あなたは 拒絶することを知らない
それは 罪だ
           ....
*化石

ならない電話をのみこんで
渦まくコードの
耳から漏れる
おとのかたまりを見つめてた。


*氷菓

たて波の断面のように
歯こぼれしていた、
底冷えのあさ
薄切りの ....
夏の
おわり
もう
秋がちかくに来ていた

とんぼが
飛んでいる

たくさん
たくさん
橋の下の
川に飛んでいる

えさを
さがしているのか
あっち
こっち
行ったり ....
 ―離して

耳のツンと立った黒い子犬は
首に腕が回されるたび吠えた

 ―僕がいると
  余計に泣かしてしまうから

犬小屋が空っぽになるのを恐れ
子犬の声まで鎖をかけられていた
 ....
カビの生えたパンと

皿に盛られた生魚


オレンジジュースの代わりに

エンジンオイル



ピーナッツバターはグリースで


テーブルクロスは純白のレース付き

 ....
風のなかを歩いている

雑踏とおなじくらい孤独だった

見えないところで会話を重ねた

愛は合法的な欲望だ

許された者たちの欲望だ

性の痛みや快楽とおなじくらい

傍観者が ....
(どうして目を伏せるの
 私のリリィ
 どうして泣いていたの
 私のリリィ
 ガラスが曇ってキラキラ綺麗だよ)

(どうして立ち止まるの
 私のリリィ
 なぜ描かないの
 可愛いリリ ....
強く
ゆびで押すと柔らかく凹むほどに
紅く、
林檎


食べ頃をうっかり
逃してしまったものだから
どうしたものかと
思案している


その薫りやわらかく
そのかたち未だ林檎 ....
こぼれたミルクは飾りボタンの溝を泳いで
くるくると光を跳ね返していた
いつまでたっても混ざり合うことはなく
胸を埋めるような匂いが辺りに漂い
大気ばかりが乳白色に濁っていた


窓の向こ ....
 
 
泡の中に階段
階段の突き当たりに崖
飛び込んでごらん、ウールだよ
と言って
飛び込んでいく民兵たち
砕け散ったポケットの中に
鉄屑
こぼれ落ちた鉄屑の雫で
埋め尽くされた野 ....
蠍星さんの自由詩おすすめリスト(93)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
栗をむきました- ナカツカ ...自由詩11*10-10-29
決意の朝- 朧月自由詩410-4-19
palm- mizunomadoka自由詩310-4-11
冷たい水を飲むように- なき自由詩3*10-4-11
喜びのカエル- 甘衣 恋自由詩310-4-6
_隔離_ミリアンペア海路- おっぱで ...自由詩410-4-6
桜の花の満開の下で〜いつか鬼になる日まで〜- 未有花自由詩10*10-4-5
死にゆく- 寒雪自由詩210-4-4
日酔う日- ユダ自由詩210-4-4
都会- たもつ自由詩610-4-4
夜空- しべ自由詩510-4-4
文具店- たもつ自由詩710-4-3
グロテスク- おかず自由詩210-4-2
星が降ったら- はるな自由詩310-4-2
春の青雨- 吉岡ペペ ...自由詩510-4-2
死世界のぼんぼり- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-1
はなびら- しべ自由詩410-4-1
花冷えの街- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-1
饒舌に響け響け響け- コウ ア ...自由詩310-4-1
かぜのなまえ- しろう自由詩2*10-1-15
金木犀の香る頃- 鵜飼千代 ...自由詩10*10-1-15
塩小路- ことこ自由詩10*10-1-15
とんぼ- そよ風さ ...自由詩4*10-1-15
首輪の外れるとき- りょう自由詩20*10-1-12
幻覚症状- 自由詩3*10-1-11
風のなかを歩いている- 吉岡ペペ ...自由詩210-1-10
私のリリィ- 井上新雪 ...自由詩7*10-1-9
つくえのうえの- 笠原 ち ...自由詩910-1-8
白く濁った世界- あ。自由詩16*10-1-6
ノイズ- たもつ自由詩1310-1-6

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