すべてのおすすめ
家の金を盗んでいた
支払い用の金の入れてある袋
盗んだ千円札で買い物
買ってもらえない
買ってと言えない
憧れ
食べてみたかったものが
手に入る悦び

気づかないうちに
かわらない ....
ときには
あまいゼリーの中に閉じこもって
しばらく
外界と隔たりたい

えすけーぷ・くろーず

なんとなく
核心がうずくから
どうやら
エンジェルにやられたらしい
朱色の雲が
いまだ蒼さの残る空に
虹を想わせる

嗚呼
今日は
こんなにも惜しく思う夕刻の空
地を這い回っていない時
君と見られたらよかった
飛んでいけるだろう
その色の中に溶けて ....
いまは
稲刈りが済んでも
束ねられない藁束が
三十年ほど前には田んぼの隅に
何十と積まれていて
秋には
それが子どもの遊び
それで基地を作った
床を敷いて
階段を作って
壁を囲んで ....
不快を感じて
顔を洗おうとするだけ
いまは正常なんだろう

ここでいうところの
基本的なこと

仕方がない
そういう生き物なんだから

妬ましく思ったり
強いものの陰に隠れたり
 ....
給料日

給料日

今日は25日で

給料日

健康保険が

年金が

所得税が

昼飯代が

いくら引かれてるかなんて

どうでもいいのさ

金額さ

手 ....
やっぱり
今日は玉子どうふが食べたい

ラジオの
つまらないお喋りを消す
雨音の主張
台風が来るんだってね

崖の上に暮らす人たちは
この夜が
最期かもしれないと思って
寝るんだ ....
そうだなあ

お前さまだけじゃないよ

ぞんざいに扱われるやつは

そんなものは

五萬とある

わたしだってそうさ

もうめったなことじゃ

傷つかなくなったよ

ぞ ....
身体は正直だ

不意に傷つけた指から




押さえても

抑えても

止まらない


「これ以上は無理ですよ

 意地張らないでください」


何のために
 ....
弾いている自分では
とてもいい音
癖さえも
味がある

けれど
ある日突然
ありえない場所で
その曲を聴かされる

間違ってる
音の速さバラバラ
へたくそ

他人様に
こ ....
満月は
あしたから
だんだん萎んでいきます


わたしの満月は
いつだったんでしょう


月は
また膨らみますが
わたしは
もう膨らみません


子どもじゃあるまいし
 ....
坊やよい子だ
起きやがれ

手がかりがなければ
足ががりすればいい
真っ当とは
何か知らん
知りもせず言うなや


お陰さまで
真っ当な仕事の
真似ができるくらいに
成らせて ....
蠢くというよりは
疾走する
ゲジ

無害なのだな
でも嫌いだ
何がって
その足の多さ
狙われたら
逃げ切れない速さ
お前が走る速度ほどに
私の背筋が凍る

うら若き乙女の頃
 ....
いとしくて
乳房を
丁寧に磨いた

紅い薔薇のように
柔らかで
寂しげで

うちあけましょう
あなたに
逢いたいのです

汗をかいて
髪も
ほどよく人の匂いがします

 ....
Marlboro

マルボロ

たまごボーロ


煙草

マルボロ

たまごボーロ


うむ。


ニワトリ

しりから

たまご

ぽろ


うむ ....
眠ってしまうと

明日に繋がる

私のメインは

仕事じゃない

子育てでもない

人間

失格

身勝手

我が侭

結構なこと

すきにすればいい

こ ....
檸檬

光る檸檬が
見ていたかった

まだ
ナイフを入れてはいけない

その酸味が
私を殺すから

そして
いつしか
レモンが衰えて
光らなくなる

そのとき
はじめ ....
あれは冬だったから
あの月とは違うけれど
1月10日のあの街の
あのビルの森の上に出ていた月と似ている

8月
今夜の朧月

明日
現世は終戦記念日だという

夏が折り返す
も ....
いまはもう
どうでもいいはずのあなたの
うた
それは幻で
あなたでない
あなたが書いた
ほんとうのうただった

いまのあなたは
出し殻で
きらいです

猫なんて
なでている
 ....
ふたりで
東京に行こう

約束しあったのに
わたしは
夢の切符を
破ってしまった
紙くず
のように
あなたは
瀕死の笑顔で
わたしを
赦す
だけど
そのとき
わたしは
 ....
どうしてみんな
怒ったり
イライラしたりするんだろう

わたし
やさしい子なのに

あのひとに
悪いことしようと
思っていないのに

どうして
嫌われちゃうんだろう

顔が ....
鎖が切れて

頭にあたったら痛そうだね

漕ぎすぎて

高すぎて

お尻が落ちたら

どうしよう

谷の上のブランコはこわい

そのうち

ブランコもなくなるのかな
 ....
舌足らずで
勝気
痩せすぎだよ

負けん気だけは
強いんだ

負けるが
勝ちって

嫌いでしょ


そっちだから

爬虫類の顔だよね
もしかして
人間の皮をかぶった ....
糸トンボみたいなおんな

あんたに
一日一回は
馬鹿扱いされるから

仕事
辞めたくなるわ

なんか
あたし
生きてちゃ
いけない人間みたい

何の恨みがあるのかって
聞 ....
冷蔵庫が
お漏らしをするようになったので
医者を呼べと

いまどき
呼んで来る医者がいるのか

ご臨終専門の
お医者さま

うちの冷蔵庫は
ちょっと循環がよくないみたいなんです
 ....
別れちゃおうかな

捨てちゃおうかな

そんな日々が悶々で

おんなじことの繰り返しから

抜け出せなくて


あのとき

別れちゃえばよかったのかな

遠い目で

 ....
触れることも触れられることも
拒んでいた手
そんなことすら
忘れてしまった手を不意に繋ぐ
温かさ

そんな空想が
思考の隙間に挟まって
消え

誰も
何も知らない私を
存在させ ....
夏の空はとても気性が荒くて
すぐに稲妻をチカチカさせて
怒りながら泣く

ぽつりぽつり
小さく涙こぼすなら
ワッと泣いてしまえばいいのに

困った女の代表だ
とても真似できない
そ ....
十代のころ
風呂で毎日肌を磨いていた
それは
白蛇のようになまめかしく
女というものは
綺麗であるべきもの
愛されるために生きるもの
それだけでよかった

なのに
酷いのですよ
 ....
どこまでも青い空を
久しぶり見た
アスファルト
国道のずっとずっと先の
向こう
遠いむかしの空が現れる

プールで
肌を焼くのが夏休みだった
甲羅干し
白い肌で黒髪のお姉さんは
 ....
PULL.さんの蒼木りんさんおすすめリスト(69)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
盗っ人- 蒼木りん未詩・独白605-9-13
えすけーぷ・くろーず- 蒼木りん未詩・独白205-9-12
高い場所から- 蒼木りん未詩・独白505-9-7
藁の基地- 蒼木りん未詩・独白605-9-3
- 蒼木りん未詩・独白305-9-3
働く私のうた- 蒼木りん未詩・独白10+05-8-25
無責任- 蒼木りん未詩・独白405-8-25
足し- 蒼木りん未詩・独白505-8-24
はりーぽった- 蒼木りん未詩・独白105-8-24
ピアノ演奏とかアレとか- 蒼木りん未詩・独白205-8-23
満月とボイン- 蒼木りん未詩・独白605-8-21
坊やよい子だ起きやがれ- 蒼木りん未詩・独白305-8-21
ゲジ- 蒼木りん未詩・独白505-8-20
からむ- 蒼木りん未詩・独白205-8-20
マルボロ- 蒼木りん未詩・独白105-8-18
メイン- 蒼木りん未詩・独白405-8-17
檸檬- 蒼木りん未詩・独白705-8-16
月に照らされたビルの森- 蒼木りん未詩・独白405-8-16
紙一重- 蒼木りん未詩・独白505-8-14
ビリビリ- 蒼木りん未詩・独白305-8-12
いいこ- 蒼木りん未詩・独白205-8-10
ブランコ- 蒼木りん未詩・独白205-8-9
トカゲさん- 蒼木りん未詩・独白305-8-8
糸トンボみたいなおんな- 蒼木りん未詩・独白105-8-8
冷蔵庫さん- 蒼木りん未詩・独白505-8-5
バリヤ- 蒼木りん未詩・独白205-8-5
渇き- 蒼木りん未詩・独白605-8-4
夏の空秋の空- 蒼木りん未詩・独白205-8-3
風に吹かれて- 蒼木りん未詩・独白505-7-31
- 蒼木りん未詩・独白405-7-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する