バリヤ
蒼木りん

別れちゃおうかな

捨てちゃおうかな

そんな日々が悶々で

おんなじことの繰り返しから

抜け出せなくて


あのとき

別れちゃえばよかったのかな

遠い目で

洗濯物を干すと

気も遠くなる


夏は

なにが悔しいのか

地上を焼くだけ焼いて

わたしはとても生きていられない

頭痛と目眩


わたしが捨てられるのはイヤ

だけどごめん

当たり前に頼る男は嫌いだから

バリヤ

蚊帳の中で眠らせてもらう



未詩・独白 バリヤ Copyright 蒼木りん 2005-08-05 21:41:52
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