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赤いカケラが私の喉に
意地悪くつっかえて
声の出口を奪うのです
飲み落とそうと溢れる唾液は
それも叶わず流れ落ちる
カケラから甘酸っぱさを吸い取りながら
透き通った{ルビ黄金=きん ....
肌を突き刺す風に
たまらず上がる水蒸気
明日には霧になるでしょう
そんな湖面に私は
足を踏み入れ波を立てる
私を照らすその月は銀色に光って
見て、あなたに映えるように
白い薄いワンピ ....
くるくるふわり
光が舞い踊る胸元
こげ茶色の滑り台は
ほのかに甘い花の香り
顔を上げる度軽く跳ねる
螺旋の中心に隠す恥じらい
夜が近づくにつれやがて緩み
あなたの手で掻き分けられ遂に
....