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黄昏が
輪郭を奪い
ネオンが灯りだした
町並みの真上
薄雲に隠れ
ほのかに
きょうの月
ああ
そうか
僕は君の
輝きばかりを追い求めて
ついにその形を
知ること ....
好きだったのは
こうして静かに
時計の鼓動を聞きながら
ふたり黙ったまま
くるはずのない奇跡を
じっと待つ時間
それは永遠
無限に続く鍵盤のようだった
あなたがいなくなっても
....
手をつないで
蛍を見に行ったのだけど
あまりにも きみどりの光が舞うから
僕は天地を失いそうになって
繋いだ手を
ぎゅっと握ったのです
そうすると
君もぎゅっと握ってきたので ....
なにもかんがえなくても
心臓が打つように
こうしてすごすのが
あたりまえになっていた
息を吸えとか、酵素を出せとか
痛点からの刺激に反応しろとか
具体的に生きなくったって
生きてゆけ ....
今日、両親から荷物が届いた
シャケは辛塩で、焼くと真っ白になる
タラコは無着色で、見た目はマズそう
これら北海名物を口に運びながら
函館山に打ち寄せる
海峡の早潮が岩に砕けた白濁の泡 ....
雨水がさらけ出したものは
きっと未来
微量の酸に溶かされて
口には出せない罪だから
沈殿した
醜い鍾乳石
自分達の罪だか ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
千月 話子さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(37)
タイトル
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カテゴリ
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日付
黄昏が奪った月夜
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たりぽん ...
自由詩
14
05-7-14
ピアノがなる
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たりぽん ...
自由詩
7
05-6-19
ほたる・樗谿(おおちだに)
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たりぽん ...
自由詩
11*
05-6-13
いろだけになる
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たりぽん ...
自由詩
5
05-6-6
小包み・函館山
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たりぽん ...
未詩・独白
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04-12-12
はき出された未来
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たりぽん ...
携帯写真+ ...
7*
04-10-28
あのポスト
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たりぽん ...
自由詩
20*
04-10-10
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2
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