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買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で

私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で


果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
紅さし指で
この唇をなぞっておくれ

宵をにぎわす祭りの夜に
提灯ゆらり


光はたぶんに
正しいものだけ捕まえる
ほら
燃える可憐な蛾がひとつ

短命ながらも風情をもって ....
辻野克己さんの千波 一也さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家路- 千波 一 ...自由詩53*05-7-27
薄灯りはまもなく消える- 千波 一 ...自由詩25*05-7-23

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