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この矮小な世界の
ドア付近に立っていたので
わたしは一度この世界から降りねばならない
何を厭うこともない
のちに改めてやってくればよいのだ

しかし入る隙がすでになく
乗り込むことを拒否 ....
{引用=時よ止まれ}

未だ少年達が眠る森の奥で
狼達の亡霊が悲愴な遠吠えをあげる
彼らを悲しみのうちに留めてしまったのは
恐らく私の責任なのだろう

瑞々しさを失った庭園は
朽ち ....
ついに渡すことのなかった
焼き増しした写真のあなたを切り抜いて
ポール・グリモーの、羊飼い娘みたいに
止まったままの四角の中に
梯子をかけて、あなたを連れて、逃避行する


でも本当は
 ....
一周まわって今時の
君の着る服が、
私の前髪をきれいに揃えようとする

君のきるシャッター音が
あまりにデジタルなので
私は前髪を揃えようと思うのだ


私の肺の穴あなから
ミツバ ....
やはりあなたであったのだ

金魚のように
ひらひらひらりと
わたしの世界を翻弄するのは

あの冬の、最後の空をもって
鍵穴を持たない錠を
解くことができるのは

或いは、時を超越し ....
mizunomadokaさんのSisiさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
トロッコ問題- Sisi自由詩319-3-20
ある面影の臨終に際して- Sisi自由詩119-3-19
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髪を切りにいこう- Sisi自由詩719-3-14
冬の熱病- Sisi自由詩319-3-14

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