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また一枚
ふるさとから剥がれ
影のように
うっすら電車に乗る

私たちから
離れて行って
やがて
立ち止まる

立ち止まる
点々とする縁石の上で
淡い硝子戸の
上がり口の前で ....


のけぞる


雪 降りまして
全天 ががが
震えます
ががが

滑らかに
雪 行くときの
滑りゆく雪
卑屈な川

雪 舞い
目頭が
あ ききき
痛む

 ....
わたしが眠れないとき
眠れないことを
わたしは
よく噛んでいる

わたしが眠れないとき
曲がった中指の先の届く距離に
耳の史蹟を
置く

わたしが眠れないとき
花花が群青色の香り ....
庭の柴木の陰に
たくさんの夜がこぼれていた

薄い産毛の生えたまだ若い夜から
硬く曲がった血と血の夜から
とりどりの夜が
折れて重なる か細い枝の隙間に
埋まっていた

空の低いとこ ....
小林螢太さんのオイタルさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふるさと- オイタル自由詩517-2-10
- オイタル自由詩617-2-3
わたしが眠れないとき- オイタル自由詩1317-1-28
庭の柴木の陰に- オイタル自由詩11*16-12-29

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