すべてのおすすめ
車のドアを開けて
アスファルトに降り立ち
ゆっくりと
夕焼けを踏む

夕焼けについて書こうと思う
古びて傾いた夕焼けについて
それは人通りのなくなった街道の
傍らに立つ廃屋の壁に
擦 ....
殺される前に殺せ
ほんとにやるのか
やわらかい生活
はねっかえるからむずかしいんだよ
敷布団は固めがよい
腰によい
君が隣に寝ているはずなのに
ちがう人の顔に見える
友 ....
お風呂から上がると
生き返ります

そのあと水を飲むと
もっと生き返ります

ひだまりで昼寝をすると
生き返ります

そのとき誰かとぎゅっとすると
もっと生き返ります

美味し ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
だきしめる

骨ごとだきしめる

フルパワーが続くまで

たましいがふれあっている

鈴のねがきこえる

宇宙からきこえている

じかんのまえで

ぼくらは迷える子羊だ
 ....
 
 
いつもはわたしが列車を待っているのに
今日は列車がわたしを待っている
ホームにたどり着くと
列車たちは次々と
わたしの中に乗りこんでくる
発車を告げる音楽が鳴り止む
いつも列車 ....
ガンダムってすげえよな

隣の席で男の子たちが騒いでいた

お台場に展示されている実物大のガンダムを見てきたらしく
それぞれ高揚した面持ちで身振り手振りが忙しい

ガンダムってモビルスー ....
   {引用=ぼくたちの未来は いつも、さよならで終わっていくの?}


地球儀をまわしすぎたせいで
透きとおっていたものが
濁っていく 
あの日、
チョークで描いた線路が滲んで
二十 ....
鯵の開きってあのままの姿かたちで泳いでいるのかな
だなんて今さらながらにとぼけてみせても
私は私自身に過ぎなくて

迎え火で迎え
送り火で送る
ヒグラシの鳴く音に季節の移ろいを覚え

 ....
電車でごじかんかかります
乗り換えはよんかいです

あんまり遠くに
いるもんだから
こっそりたくさん
泣きました

あんまりなんにも
わからないから
何度も途方に暮れました
嘘は ....
毎日
大学病院前の
ひろいバス停で
猫背のひと

みどりはつよく
陽にあたってきみどり

おばあちゃんのズボンは
昔からサルエル

床のタイルのここは
どうして一枚だけ
はげ ....
なるようにしかならない
というのは
都合のいいもので
ときには放り出された闇へいくためのことば


可愛い名まえをみて
消えてしまいたいと願ってしまう
手をついて
ショーウィンドーを ....
わたしが生まれるよりうんと昔に
他界してしまった母方の祖父は
実直で陽気なひとだったと言う


わたしが高校の制服に袖を通して間もなく
他界してしまった母方の祖母は
大変に気の強いひとだ ....
 
 
母さんの中を
金魚がぷかぷか泳ぐ
雲の柔らかさ
産地とはおしなべて
そんなところなのだと思う

母さんの背中
バズーカ砲つけたら
悪いロボットみたいだ
だから僕たちは
 ....
愛よ


おまえは道端の石ころみたいに
でしゃばりもせず佇んでいる



それは
太陽の光をたくさん吸い込んだ布団
使い古して先の曲がった万年筆
おどけた瞳を持った豚の貯金箱
 ....
くちびるに触れるか触れないか
そんな軽妙さがおとなの分別ってやつだから
コミュニケーションの難しさとか真面目に考えてはいけないよ

古きよき時代であれば
裸足では歩けないほど灼熱の砂浜で
 ....
爪を噛んでる間に…
お、
尾瀬だよ…
 冷たい虫が脳の中を泳いでいる

 足を大蛇に巻きつかれる
 締め上げられる
 丸飲みされていく

 柳が風にゆら揺らいで
 人影が立つ

 海へ入ると息 ....
{引用=「出かけないか。」
「どこへ?」
「過去へ。」
「タイムマシンでも発明したの?」
「まあね。真っ暗な夜があればいいんだ。」

神様は天球に宝石箱をひっくり返し、銀の砂をまいた。
 ....
あ どうも こんちは
暑くなってきました でもまだ梅雨のようで
雨がしとしと降っているんですよ 降ったり止んだり。
雨は好きなほうですね
大雨や雪ってナンダカじっと見ていられま ....
 
 
○父

窓から庭のブランコを
眺めることが多くなった
あれにはもう一生分乗った
と言って
時々体を揺らす
背中が
押されるところではなく
支えられるところとなってから久し ....
渚を歩いていたときのことだ。

波打ち際に、細くなめらかな黒い曲線が描かれていた。
それは波の姿を象って視界の及ばぬ範囲へと延々と続き、
足元に目をやれば無数の点の集まりで、なにかの種を思わせ ....
大好きなあなたと
笑顔をともに重ねたい
陽の見えない換気窓から
影とほんのり外界の時を伝える



枝豆をパチン・パチン
鋏でとってゆく
土のにおいが
なぜか懐かしく
ゆらめい ....
非常階段は
ぜんぶ空に途切れているから
僕の指先はどこへも辿り着けない

そうして
夕暮れは何度も流れて
僕の肩甲骨を
ないがしろにするのです

(お母さんに来てもらいますからね
 ....
暑さにうなだれている名も知らない花は
剥がれかけたマニキュアと同じ色をしていた

使われているひとつひとつの配色が
くっきりとしたものばかりなのは何故だろう
まぜこぜしないのがこの季節で
 ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた

昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね

教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
 ....
Natsu no yo no machi(街) wa
Itsuka asufaruto iro no
Kakusa(乾砂) no toori
Soredemo
Yume no koe de  ....
ほつれる心と身体の端くれを
いつも不器用な指で玉結びするの
やわらかな皮膚にあたる異物感を感じて
ちょっとだけ安心したら眠るんだ

誰かに会いたいって思ったまんまで
はりめぐらされたピアノ ....
夢に溺れた人がいた

夢に溺れた人は口を閉じなかった
本棚にはおとぎ話と空想の国の絵本しかなく
晴れた日には空を眺め花と歌い
雨の日は水滴に合わせて踊っていた

夢を捨てた人がいた

 ....
幾ら
目の前の海が
素晴らしくても
窓を開けられないのなら
ただの特大ポストカード
佐藤真夏さんの自由詩おすすめリスト(265)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕焼けについて- オイタル自由詩12*09-9-19
浮気症- ともちゃ ...自由詩1009-9-19
いきかえり- 小原あき自由詩6*09-9-18
うずく、まる。- 夏嶋 真 ...自由詩4909-9-17
えきをはしる- 吉岡ペペ ...自由詩909-8-19
川面- たもつ自由詩809-8-18
ガンダムなひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*09-8-17
孕む、風を、未来を- 望月 ゆ ...自由詩24*09-8-11
覆水のひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*09-8-10
距離- はちはち ...自由詩13*09-8-6
大学病院前- はちはち ...自由詩9*09-8-2
_- 唐草フウ自由詩9*09-7-28
空に還ったものに捧ぐ- あ。自由詩17*09-7-26
ベランダ- たもつ自由詩809-7-25
愛よ- あ。自由詩18*09-7-21
suicaなひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*09-7-21
尾瀬近- サトタロ自由詩1*09-7-21
夏の夜の夕暮れ- ヨルノテ ...自由詩5*09-7-18
一秒前/月/そして現在- 夏嶋 真 ...自由詩24*09-7-13
7月6日だって詩なんだもの- ヨルノテ ...自由詩309-7-6
家族- たもつ自由詩4909-7-3
海と蟻- 夏嶋 真 ...自由詩25*09-7-2
残照- 唐草フウ自由詩5*09-7-1
万引き少年- 佐野権太自由詩9*09-6-30
ある日の夏、水の爆発- あ。自由詩18*09-6-28
はねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15+*09-6-23
Midnight_summer_dream- 月乃助自由詩1*09-6-23
悲しそうな肉片- かのこ自由詩209-6-23
夢を見る人- あ。自由詩6*09-6-22
- 夏川ゆう自由詩209-6-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9