すべてのおすすめ
ああっ、そういえば昨日だったんだよね

意図的に忘れてた訳じゃないし
これって何なんだろうね

「どうしてなんだよ!」
面と向って尋ねられたとしたら何て答えるべきかな

えっとさあ…
 ....
私のおなかの上で赤鬼みたいな怖い顔をして
額の汗を拭おうともせず
力強さこそが総てと容赦ない恥骨の痛みに涙を流す




さきほどまでの赤鬼が嘘のような寝顔
横になって見つめれば不思 ....
{引用=
赤くて甘い熟れた先端よりも白くて硬くてすっぱいお尻を
齧ったときのほうがずっと春に近づけるんだってさ。
朝から晩までへたのまわりに齧りついたのに、今日の天気は雪です。
舌がただれて痛 ....
海水パンツの強靭さを確かめようと
長兄に声をかけた弟たち
海水パンツの一方の端を踏みつけて
反対の端を力任せに長兄は
ぐいと引っ張った
ハトがそれを見ていた
おもいで

10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって

コンクリートだらけの街並みはいつも ....
はじける光を逃がしたくなくて
手のひらで両耳をきゅっとふさいだ


いくらあたたかな毛糸で肌を覆っても
手足は温度を忘れたかのように冷たい
冬は嫌いじゃないし寒さにも強いほうだけど
この ....
 
 
手紙を出す用事があって
エレベーターを待ってる
扉が開く
エレベーターの中が
こんにゃくでいっぱいだったので
乗らずにに見送る
あんなに沢山のこんにゃくを積んで
あのエレベー ....
 わたし詩が好きよ
 だって好きなこと書けるじゃない
 雨、雨が降ってきた
 上がったわ、な―んて虹、虹をかけたワ
 夜なのに午後って言ってみたり
 
 わ ....
寒い風が
とても寒い雪風が
ほほにあたり
ほほをやぶる
じわじわやぶられた
くるくると・結晶が、つんざいて
ぴいぷうと容赦を
しない

疲れても疲れても膝さえ抱えれば
憑いたものは ....
ちぇっ!

右肩に強い衝撃を感じたと思ったら
見知らぬ男のひとの舌打ちが耳奥にまで突き刺さる

ちぇって言われてもね

いつもと変わらぬおっちょこちょいだから
うっかり階段踏み外して捻 ....
自分自身を型にはめようとしているのかな
知らず知らずのうちに
「ねばらない」
そんな思いに捉われてしまう

誰かにそそのかされている訳でも
強いられている訳でもないんだけどね

つまる ....
{引用=ジャンクフードからドッペルゲンガーまでを
わたしの小さな世界の一員と認めて陳列したストアで
コスモポリタニズムを宣言するの。
エキセントリックな彼を愛する彼がとても好きだから
シャネル ....
+


花が散るころにわたしは女でした。女になってしまい、
鉄鉢の中の百枚の花びらが
蝶のように羽ばたき、遠ざかるのを眺めた


+


花びらのひとひらを虫ピンで留め ....
  冬の夜道に
  息を殺して
  息づく
  痩せた空気
  その感触は覚えている
  街灯は僕の
  視界のずっと先で途切れ
  でもそこからも
  きっと続いている
  ....
シャワーヘッドが壊れてしまった
近所のホームセンターに行ったら
シャワーヘッドは陳列棚に見当たらなかった
店員に訊ねたら彼女は
レジを指差して言った
あちらをご覧ください
シャワーヘッドを ....
十二月の
さみしい水の底から
きみのささやきに
耳を澄ませる

ふるえる感情の
ひとつ ひとしずく
その波紋
その不自由

どうして人は
急ぐのだろうね
日時計の影が
伸び縮 ....
年末の気忙しさに閉経後の人生を考えてみたりする
それはあまりにも取りとめなくて
生理用品の買い置きはどうしようかとか
明日から生理用ショーツ穿かなくて済むのねとか
不幸中の幸いにして生理痛とは ....
るるるるるるるるるる る あかぎれた手の甲は膝のうえに重ねたままで
ふぅっと深くため息をついてみる

シャッターを下ろした売店脇の柱に掲げられた時計は11時55分過ぎを指していて

どうやら今夜もフェリーは出航しない ....
 
 
硬質に濁ったゼリー状のものの中で
僕らの天気予報は
軋み
軋んだ音をたて
初雪が観測されたことを
伝えようとしている

子どもたちが歩道橋から次々に
ランドセルを落とす遊び ....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ

夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを

縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
{引用=off



部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。

街灯の光がカーテンを透かし
 ....
御社の最先端の遺伝子工学で
貝柱を持つカスタネットを開発したいです
言い終えたあと両手で顔を覆いました
面接でとうとう打ち明けてしまったボクの夢
しかし指の間から見えてきたのは
面接官の方々 ....
蝶と呼ぶにはあまりにも大きな黒い羽を蝙蝠と見間違い
「哺乳類なら子をうめるのでしょうね。」
そう信じたいわたしは心臓から大腸までを綺麗に束ね、
唇で結わえて感覚的スイッチを押した。

 ....
{引用=眠れよい子よ
月がほしいと泣く君よ
闇夜の空に手を伸ばし
きつくきつく握っても
月はその手をすり抜けて
君の心を絞めつける。
ほしいほしいと泣けば泣くほど
月は君を支配して
 ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
{引用=純
粋世
界の君
が笑う9ヶ
月前にこの
夢ははじまっ
た、はずの夢
*
はじまったもの達
のはじまらなかった
”名前”をひとつずつ
乾いた舌先で声にうつし
て消し去る ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
世界最高峰にやって来た
銛を片手に
海んちゅが
昔ここらは海だったと聞いたが、はて…?
言葉が通じなかった
世界最高峰で海んちゅは
孤独だった
街灯は白んで路地を見下ろす
檻の中で眠るよりも
コンクリートに背を預けて

何度指を切ったか忘れた
さみしくない
かなしくない
別に嬉しくもないが
手を叩く
子供みたいに

空白 ....
佐藤真夏さんの自由詩おすすめリスト(265)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
りあるていなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-2-16
さくら坂のひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*10-2-8
((いちご)のつぶつぶ。)革命- 夏嶋 真 ...自由詩30*10-2-2
ハトの目- サトタロ自由詩110-2-1
線香花火- 窓枠自由詩18*10-1-27
真冬の灼熱- あ。自由詩9*10-1-26
こんにゃく(さん)- たもつ自由詩910-1-26
ワタクシ詩が好きよ- ヨルノテ ...自由詩210-1-26
かんぷう- 唐草フウ自由詩4*10-1-25
歩めるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15*10-1-19
縛るひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-1-12
解放区- 夏嶋 真 ...自由詩23*10-1-6
連詩「四季」_竹中えん_夏嶋真子- 夏嶋 真 ...自由詩2809-12-26
即興09/12/18- 草野春心自由詩4*09-12-18
シャワーヘッド- サトタロ自由詩209-12-15
ピアニシモ- 佐野権太自由詩28*09-12-12
戯れのひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*09-12-8
竜の落とし子の集団下校- サトタロ自由詩109-11-29
フェリー乗り場のひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*09-11-17
初雪- たもつ自由詩2409-11-5
抜くひと- 恋月 ぴ ...自由詩39*09-11-3
off- 夏嶋 真 ...自由詩3009-11-2
三次面接- サトタロ自由詩709-10-30
on- 夏嶋 真 ...自由詩1209-10-28
月の子守唄- 夏嶋 真 ...自由詩22*09-10-17
ジェンマなひと- 恋月 ぴ ...自由詩31*09-10-13
- 夏嶋 真 ...自由詩19*09-10-12
世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わる- 吉田ぐん ...自由詩53+*09-10-2
さいこうほうロンリネス- サトタロ自由詩109-9-30
九月の獣- アオゾラ ...自由詩1009-9-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9