すべてのおすすめ
左腕の火傷に悲しむ包帯
空明ける手刀切って灯るもの
陽光に揉み解されている固い魂
人前で私が私を真似ること
歌を禁じて謳い上げる
生産を遊ぼう ノートやペンや
祝祭の空の下あなたを見つける
鏡持ちながら私が私を語る時
王子・王女お庭 ....
ウォーターフロント 風の高層ビルに満月が架かる
護岸に寄せるさざ波 夜光虫の息
防波堤に寝ころび夏の大三角形を捜す
海風が髪を撫でるほど吹きつけて風
突堤で発火 ....
アトラス天穹支え想いに風吹く
寒空の常緑茂る つづまる小鳥
唱題の中 顧みる生命の傾向
不動の蓮華座へ向け今日も一歩
民衆革命 落雷の遠く呼ぶ日に
カモシカの臀部持つ少女の歩行
声低く呟きは凍てた空曇らす
第三文明 心の領土に建設
中庸の道説く中道のコーナー見て
尻の ....
コツコツと地下階段 黄泉の光も漏れて来て
馬頭人間シャワーカーテンに陰
夜のうちに暴れ回って墓場の菊
戻れない黄泉からは死霊の世直し
飛ぶ夢や妙に明るい都市に住 ....
文芸の友消えても言うべき事
ジミヘンのことごとく白くて精気霧散
前のめりの死 竜馬のごとく
神殿か独房か一人文芸
この青空を分かち合う微笑
....
北風砂浜に吹き廃船濡れて
ホットコーヒーの湯気が白龍
影のない曇天の街に己失う
小鳥らで華やぐ樹木美しい
霧の中で体が七色に輝いている
光波・音波そのものロックする
悪・業焼入れコウベ八つ裂く
火傷する左腕の空想力
ビンの中 火炎石の妖気
鬼 この冬日を綺麗に撃つ
常世で鍋つつく我あり
戦闘の間隙を縫う冬日
鈴の音 部屋の端の方
思う存分の冬に願かける
冷気 霊気を含み常緑樹
ラプラタの夏に立つ我が半身
私のカケラがラプラタ川に石投げる
四畳半で前衛舞踏を舞ってみる
畳の縁に爪立てて逆立ち
白塗りの腕 天井にめり込む
影踏み遊びには君の認証
この遊び歴史的人物巻き込んで
やはり一人遊びの死のサーカス
煎じつめればブログあり
権威のお墨付き 惰性脂肪症候群
特別扱いさ ....
歩行する足と足の間に光は群れて
喉仏に蝶を飼う人
コツコツ ブーツの足音 世界が美しい
海いつとなく揺れ 波のはしる
詩歌集見ると舌舐めずりのロクロッ首
....
10日、前日の余波がある。軽く流す感じで12句ほど書く。
一週間の実験も終わる。10月10日の作品。
墓標 闘争の現場あの世は激しく
墓石に糞蠅ギラギラと密集
灰を壺に貯め ....
7日夜、9句出来る。成果もあまり期待しないで始めてことなので嬉しかった。
風が懐かしい歌歌っている
深夜 細る月を待っての進軍
蛍光下に投げ出された本
風に郷愁 ....
情報隔離週間と銘うち、読書、音楽鑑賞を控えた。
{引用=脳髄のインプットを減らし、自身の脳がどれだけアウトプットするかを
試してみたかった。書物は西東三鬼の句集をパラパラ捲る程度。
....
雨 降り始めの音 聞き洩らさず
寝室で眠っている犀を起こさぬように
音楽がそう聴こえたら大人だろ
三日月に人民服着て国慶節
漢民族 帝国の龍 飛天へ昇る
龍神立ち昇る漢土の風は濁
三日月に迷彩色 冴え返る軍務の友
腕章に黒く特務を染め抜いて 天
新月に偵察機に乗る
北の軍隊 広場で一糸乱れぬ行進
月 作戦に呑み込まれても 我に希望
曇天に各自の太陽 腹の中
新兵は三日月に鍛えられる
彼は愛だろう この昼この夜に
脊髄 弾倉に充填の意味
念のため 意味を武装する
情報 ゲリラ戦 読書勝負
晴天に支えられた計画がある
秋の涼しさを楽しめた自分
常緑樹 枯野はテカテカ燃えている
昨日の続きを話したそうな風だ
グラスの冷水 飲むエロティシズム
コスモスの蝶々追って来る日射し
その路地ふと折れると銀河
上向いて銀河の下で眠る
銀河三丁目十一の四 我が家あり
目瞑れば銀河の中で暮らしていて
銀河の土地を踏みしめている
レモン絞 ....
広葉樹に秋陽 輝き濡れている
世 離れて 遠くから持って帰る
空想に空想 重ねる秋日和
富士山の裾 色めき撫で肩だ
富士おんな山なれば火口に欲情す
己 ....
目を瞑れば世界 あれが地球
心像を凝視して 風景が見える
内向するベクトルが外界を貫く
小鳥たち華やぐ喫茶 食器わらう
万事整えながら仏霊降り来るをじっと待つ
魂は餓えて水物ばかり欲しがる我
溶接の火花とぶほど推敲す
また一つ霧中に荼毘 灯りゆく
雲割れて百条の光 降り降る
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