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なきながら翼広げる影のあり雲間にもえる鳥のまぼろし


胸破り飛ぼうとするか呼子鳥光を背負いこだま待つ空


その薔薇を朱に染め抜いてわが小鳥囀る歌よ棘も忘れて


夏至の夜火を飼い ....
 淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る



 凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して



 性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって


少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち


宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
風すこしあかるい街の片隅で Cover me またつぶやく春を


なみだ涙こぼれてもいい胸濡らしそこにたまれば空を映そう


雨の朝、こぼれる雫受けかねてただごめんねと呟いてみる

 ....
空のチリ空気のツブの小ささが宇宙へ続く蒼をつくるの

ハナゲって単位聞いててふざけてて自分が笑えないのが痛み

真空の中をうつろで飽和させ詰まった想い送った空へ

カンカラカンから缶から缶 ....
まっさらな 白いガーゼを 赤く染め 私は大人になりました



きっと前世は 人魚だったのかも 私の間に 海があるから



体内に 地球を抱いて 丸くなる 愛おしむ程 母になってく
・国語

休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで

「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない


・算数

「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
とりあえず雨だからって感傷を君に抱かれる理由はない

前向きにペダルへかけた僕たちの出来事ごっこを覚えてますか?

好きのまま過去に残した人々を未練ではない夢にみている

P.S.に ....
○ 落花生の殻の温もり手のひらにかさりこそりと遠い日の鳴る



○ 寝付かれず旅の光を反芻す日焼けの跡も消えかけるころ



○ 三つ子の眼に土手の緑は果てなくて夢に飛び来るあの日の ....
無いものを描いてベランダ吊るしたら明日はきっと涙雨です
機能しない体温計の水銀はわたしの胸の中身と一緒
質問を垂らしてみたら何重も波紋が踊った恋人の明日
ないているわたしが理解できないと声 ....
{引用=



ざいじょうをのべてときみにいわれたら どれもまだまだみすいだという
ぶらんこにのせてゆらしたげんざいが  ぼくをあだむにさしてくれない
ざっしからきりとるつみのいろどり ....
横長の陽射し
オレンジ
リビングに
果実むく手と濃淡つくる



蜜みたい
トランペットの音のびる
指ですくって
夕焼け、とろろ


朱をぼかし
うすもも塗って
金散らし ....
制服の胸で何かを育ててる紺の靴下はいた娘ら


文庫本読んでる君の眼の中に寄せては返す海が見える日


昼下がりだらりと畳でねむってるわたしだんだん蛇になってく


そこだけが青 ....
散りてなほ 濃き紫の 野牡丹に

     風秋なりと 歌ひたれども












※「紫」は野牡丹の花の色と「紫の縁」をかけたつもり。(笑)
紫の縁(ゆか ....
ハタチとか
もっと先だと思ってた
どうしよさらばティーンエイジ
地図でしか知らない街へ歩きたい持てる荷物と君と二人で

黄金の秋の世界でコーヒーを飲みましょうリスを見守りながら

「すまない」といつか未来で言うだろうきっと言われてまた言うんだよ

愛だ ....
なにひとつ盗まず手首を差し出して捕まろうとするあなたが憎い あてもなく書き滴ることばはいつもあなた宛てなのに届かない。


産んだ憶えもないおとこずっとおっぱいに吸いついて離れない夜。

空き家にしのび込むようにあたし ....
ドライブから
フロッピーディスク
噴射さる
受け止めよメガネ男子
くしゃくしゃに泣いた君の赤い頬がりんごのようでただ撫でている


タイミングがわからなくてと前置いてミョウジで呼ぶのを廃止した君


気に入らない写真を見ては千切っている君の背中が ....
空襲の夢から覚めて隣には初めからいない人を想う ぼくたちは春を起点に遠ざかる公転軌道を失った星






君という病を喪いかたかたと瘧(おこり)のように震える柱



便箋を一枚一枚丁寧に破ればただ ....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
夕されば高き帳に望月の影透けて咲きよいやみを待つ



ゆくへなき水だに君に恋すてふ命のなごりに青霧となる



秋と言ひ長き夢路を眩ませし霧は瀬に立つ蒼き陽炎(かげろ ....
瀬崎 虎彦さんの短歌おすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まぼろしの鳥- 石瀬琳々短歌6*10-8-11
雪月花_- 夏嶋 真 ...短歌29+*10-7-27
京都慕歌- Rin.短歌28*10-5-28
つぶやく春を- 石瀬琳々短歌8*10-5-13
てらだとりひこ- は やし ...短歌510-4-7
女子- ミツバチ短歌7*10-3-2
教、育- 吉田ぐん ...短歌3710-2-9
ロボットの森- きらく短歌309-12-18
眠れぬ夜- 都志雄短歌509-11-17
水は紅- あぐり短歌2*09-11-9
ざぶざぶと_わけいるなみの_つめたさに_にてたといきで_ぬれ ...- あぐり短歌2*09-11-8
夕焼けとろとろ- 笠原 ち ...短歌1109-10-30
日日夜夜- 吉田ぐん ...短歌1209-10-30
紫(ゆかり)の花- 朱雀短歌1*09-9-7
時の流れはきら星のよう- つゆ短歌2*09-9-7
僕達はどこかで内面を旅しているようだ- きらく短歌409-8-28
- 伊月りさ短歌2*09-8-27
「_なのにまだなまぐさい。_」- PULL.短歌3*09-8-18
FDD- サトタロ短歌109-8-18
りんご関係- 薬指短歌4*09-7-30
空襲の- くぼた短歌109-4-23
春を密輸- しろいろ短歌1609-3-15
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
ブルー・ミスト- Rin.短歌18*07-9-28

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