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羽音だと思ってたら
薄布のカーテンをふるわせて
飛びたいよう、と
窓が
泣いていた
わたしがあんまり
窓の目で
空を見るから
ガラスの表情は
いつのまにか、曇って
月の形に ....
胸の奥につないだ
遠い思い出の時間は
時折
甘美なひとときを
わたしの中に
もたらしてくれるけれど
つなぎめが
とても痛くて
ささえきれなくて
今にも
ぷつんとちぎれて
....
今日という日は二度と来ない
あなたと会うとき
いつも思ってた
繋いだ手のぬくもりも
あなたの微笑みも
まったく同じじゃなかった
四角い小さな窓から
最 ....
思い通りにならないことばかり 増えていって
挙句には償いきれない傷を 残していたり
腹の底から笑うことなんて もう 無理だと思っていた
誰もが 卵のような 脆い部分 持っていて
それが全て ....
今までいくつ願い事してきたっけ
どれほど程叶えられたの
わからないけれど
何者かに染められた
そいつは白色のようだ
つまらないか馬鹿なだけか
それは抜きにして
....
その角を曲がると
いつだって彼女は立っている
そこに、体に付いたしずくを払って
その度に小さくなっていくようだ
しずくが地面に消える分だけ
ビルはその背丈を伸ばして
猫たちの逃げ込む隙間を ....
広い海原
寄せては返す心の波
気持ちを運ぶ風
しょっぱい涙
そんな海が私は好き
生きていくのだ
ブルゾンに袖をとおして
ショップの店員が
ボタンを掛け違えたまま
しめやかに執り行われます
本日の埋葬
自分しか見当たらない台所で
悲しみの真似事をするのは止めに ....
愛してる と
届かない は
どうしてこんなに
同義なんだろう
影ふみの
鬼のように
ほんとうは
君だって知ってる
ただ
それをまがいものだと
決めつけたりしないのが
僕ら ....
俺は雨に咲く花でいい
誰の目にもとまらなくても
誰にも愛でられなくても
雨に咲く花でいい
お前は今
どこで何をしているか
わからないけれど
俺は
....
悲しげな横顔を今も思い出す
雨の日も晴れの日も
切なくて
悲しくて
愛しくて
届かない
想い出は
もう
葬ってしまおう
墓標は白いユリの花 ....
心ない言葉を
ばらまいて歩く男がいます
右にも左にも
心ない言葉を放り投げます
うけとった女が
賢明であることを願います
惑わされ
傷ついたりしないような
心強き人でありま ....
あおと
おれんじの
その
すきまの
やさしさと
せつなさが
いりまじった
なんともいえぬ
いろに
ゆうわくされ
こいにも
にた
かんじょうが
にじみでたことは ....
眠っていた水面に
君の目から月の雫が一滴
やさしく体中を駆け巡る波紋
その振動は血管を伝い
僕を熱くさせる
ただ上だけを見つめて
僕らはスイレンのベッドに浮いている
君は ....
ボクは過ちを繰り返す
自分を知らずに・・
小さな波にさえ流されて
無力さを知る・・
ボクは心の中で歌う
自分の歌を
口に出して歌えるなら
変われる ....
気がつけば
見上げるのを忘れるほどの暑さ
八月の太陽は
僕の服を一枚ずつ脱がしてゆく
ぜんぶ脱ぎ捨ててしまおう
そう思えるくらいの
光線を放っていたはずなのに
いつの間に ....
ティーンエイジャーの国境線越えたら
とびはねた言葉が口から出なくなっちゃった
もっとね
頭おかしい子でいたかった
授業ではきちんと正しいことを教えてくれて
それはそれとして頭おかしい子でいら ....
ひろい、その
せなかを
目で
これ以上ないほどに愛しきってから
あなたに触れにいきます
どうかそのときまで
この街は眠らない
どんなに僕が疲れていても
この街は止まらない
どんなに僕が悲しくても
こんな時
君に側にいて欲しい
話して欲しいんだ
子どものころの ....
親しいからこそ、言えなくて
どう思っているかを聞きたくて
友達にも話したり
してみたけど
なにかが違う、
なにがと聞かれても
僕の知っている言葉では言い表せない
知っている言葉が ....
乾いた夜のすきまに
星がおちるのをみた
はやくおとなになりたくて
せのびしていた
あのころ
そして
いま
あんな
じだい
に
もどりたい
と
まどぎわで
あしをなげだし
そらをみあげている
ながいあいだからっぽの
まどぎわの
たなの
うえの
すみっこに
おいてある
きんぎょばちの
なかで
おどっている
きみの
すがたを
すがたを
すがたを
....
ふぅっ
と
ためいきをつく
うつむきかげんに
なりがちなかお
ちょっとがんばって
あおをみつめて
あおにむかって
はきだされたそれは
やがて
くもになる
まっしろ ....
哀愁を漂わせるあなたにキスを
し っ ん ラ
げ て で イ
ないていたのかな? そ
表 た れ
情けない程に言い訳 は
で ともだち?
....
読んで 涙して
読んで 微笑んで
心の洗浄 あなたの言葉
時々自分が何をしたいのか判らなくなる。
したいことはあり過ぎるほどあって、
でも判らなくなる。
弱いんだろ。
強い振りしてさ。
本で指先を切った。
血が滲んで、それを見 ....
きれいにいきること
ゆめをひきつけること
赤い靴とおどりつづけること
こ
と
こ
と
こ
と・
・
・
....
さいごに君に触れたとき
まだあったかかった。
さっき
それを思い出してね、
そばにあったくまのぬいぐるみを抱きしめたんだ。
そっと。
こんどはこわしてしまわないよう ....
強くなると言う事は
自分の弱さに
うまく付き合っていけるようになる事。
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