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あなたは澄んだその声で
小さな愛の歌を口ずさむ
私はそれに耳を塞いで
雨の音ばかりを気にしてた

明けない夜はないって
あなたは私を抱き締めた
私はその手を振り払って
また一人に戻って ....
独りよがりのゲームの中
不信だらけの真夜中に
今日を嘆いてみたところで
知らん顔して朝はくる

シミの付いた絨毯を
ただじっと見つめていると
世界地図に見えてくる
ねぇ、現在地を教えて ....
のっぺりとした日常に
私は何のビジョンも描けないまま
とりあえず今日の仕事を片付ける
意味など求めるのは野暮なこと

仕事帰りは1人家路を辿る
どこにも寄り道もしないまま
寝 ....
にじんでいく景色の中で
伝えられなかったものは
今はもう思い出せないまま
ただ虚空を見つめて漂っている

生活に背中を押されて
青い空も忘れたまま
虚飾にまみれた毎日に
嘘なんてないは ....
繋ぎ合わせた言葉の隙間から
意味が零れ落ちて
ちっぽけな姿を露わにしてしまうから
私は口を閉ざすのだ
あの頃、僕らの口癖は
「何かいいことないかなぁ」
規則だらけの学校が終わると
結局いつものゲーセンで
そんな言葉を呟いている

誰か一人が口にすると
それはたちまち仲間達に伝播して
誰 ....
「久しぶり」と笑顔を交わし
「最近どう?」といつもの挨拶
そして、
「別に」といういつもの返事

朝が来て 夜が来て
またそしたら朝が来る
昨日も「別に」
明日も「別に」
そんな何で ....
私の目の前に広がるのは
どこまでも続く
絶望という名の砂漠
全てをさらい飲み込んでいく

変わらない物など何一つなく
全ては私を裏切って消えていく
私はただ死に場所を求め
彷徨い続ける ....
梅雨入り前の風は
しっとりと
雨の色を含んで
部屋に吹きいる
私はひとり
読みかけの本をそっと置き
その匂いをかぐ
君と辿ったいくつもの夜
ふたり描いた夢のかけら
せつなく胸を締めつ ....
真夜中のとばりに一人きり
風の音に目を覚ます
横に眠っているはずの君は
ここにはもういなかった

君は私の右腕に頭を預け
その髪の匂いに微睡んだ夏
あれからいくつもの季節が過ぎたけど
 ....
こうして私は
詩なんて書いてはいるけれど
本当のところ 
言葉なんてちっとも信じていないのです

全てを書いたと思ったその瞬間から
何も書けていないことに気付き始める
どんな言葉でノート ....
寝酒をやめました
睡眠薬を飲むのもやめました
夜はやっぱり眠れません

煙草を吸うのはやめられません
やめる気もありません
緩やかなる自殺です

少し太ったようです
自堕落な生活のツ ....
好きな女の子とデートして
「何処か行きたい?」と訊ねたら
「何処でもいい」とその子は答えた
今までの経験上、大概の女の子は
「何処でもいい」が口癖らしい

だけど突っ立っていても仕方がない ....
ロウソクが一つ増える度
アンテナの数は減っていく
小さなことに喜んで
小さなことに傷ついていた頃
ガラスのような脆さと透明感を
恐る恐る抱いて生きていた

今はもう少し図々しくなり
そ ....
僕は最近眠れないんだよね…。
なんでかって?
それはさ、それはさ…。
どう言えばいいのか、
僕にもよく分からないんだけど…。
でも、思い切って言ってしまおう!
いや、やっぱり止めておこうか ....
もうすぐ一つの季節が終わり

また新しい季節がやってくる

終わりは始まり

出会いと別れを繰り返し

喜びの代償に

悲しみも多く知ったけど

私もまた新しい季節へと

 ....
公園の芝生に腰を下ろして
君と他愛も無い話をしていると
右手の甲にそうっと蟻が這い上がる
私は無表情にその蟻を一瞥し
左手の親指の腹で静かに潰す

目の前には無限のような緑
足下は歩き慣 ....
不具の男が夏の夜に向けて
煙草の煙を吐き出している
誰かと繋がりたいと強く願いながら
それと同時に同じ位強く
誰かと繋がることを拒んでいる

携帯電話の点滅
そしてその振動する音
発光 ....
今日もまた欲望に負けました
自分の弱さをごまかして
見せかけの優しさにすがりました
自己嫌悪という快楽に
身を投げて

今日もまた失望に負けました
幸せそうな人を眺めては
この身を憂い ....
君の夢を見て目覚めた
午前三時
追い打ちをかけるように
太陽はまだ昇らない

夢の中でも
やっぱり君はつれなくて
誰か知らない男の腕の中
背中を向けて去って行く
汗ばんだシャツを脱ぎ ....
齧りかけの林檎に
齧り付く色メガネ
白い寝巻きにアイスモカ
マルボロを咥え
未だ未完成の休日の朝

壁にかけられた
描きかけの絵画の永遠に
静かに見つめられながら
浮遊する双子の幽霊 ....
見飽きてしまった景色なら
ちょっと視点を変えてみればいい
忘れかけていたもの達が
二人の瞳に映るかも

去年と同じ季節 同じ場所
少し大人になった二つの影
そんな些細なことも奇跡のよう ....
夜中の三時に目を覚まし
仕方がないから何にもしない
グラスに氷を放り込み焼酎注ぐ
不純物は何も要らない

マルボロライトが切れたから
親父のマイルドセブンをちょいと拝借
計算して作られた ....
「産んだ私が馬鹿だった。」
母の声が鳴り響く
「お前なんて俺の子じゃない。」
父の声が反響してる

あの雨の日も両親は
私のことで喧嘩していた
私はそっと音を立てずに
部屋に隠れて息を ....
果てしない虚しさを抱え
今、ここに生きている
悲しみは何物にも宿るが
虚しさは人の心にしか宿らない

どこまでもまとわり続ける
過去という名の悲しい亡霊
今にも千切れそうな胸を軋ませ
 ....
今日はもう疲れただろう
それなら今夜はゆっくりと
何も考えずに眠ればいいさ
二人だけのこの世界で

君のそんな顔を見ていると
私まで悲しくなるよ
私は君にはなれないけれど
君が望むこと ....
早朝の慌ただしい駅のホームで
よれたスーツに身を包んだ
アンドロイド達に紛れ込む
ウィダーインゼリーを注入し
素早くエネルギー補給する私

死体を乗せた霊柩車のように
ひたすら突き進む急 ....
白紙のノートに
「もう死にたい」と百回書いた
それから今度は
「まだ生きたい」と百回書いた

誰かに必要にされてると
苦しい程に強く感じたい

誰かが誰かを必要としていて
誰かは誰か ....
二人の体は冷え切って
凍えた窓を滴が伝う
君が書いた僕の名前
そっと流されていく

「初めてなの」と
つぶやいた君
愛しくて抱き寄せた
君の肩 震えてた

ささやかな愛を
壊さな ....
今までにどれ位の人達が
私の前を通り過ぎて行っただろう
何かを与えてくれる者もいれば
何かを奪い去って行くだけの者もいた

でも今となってしまっては
そんなことはどうでもいいこと
さっさ ....
Lily of the valleyさんの快晴さんおすすめリスト(44)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの日の歌声- 快晴自由詩5*06-11-26
夢見る頃を過ぎても- 快晴自由詩3*06-10-4
深淵- 快晴自由詩5*06-9-4
新しいカケラ- 快晴自由詩7*06-5-22
沈黙の理由- 快晴自由詩6*06-5-5
あの頃の口癖- 快晴自由詩3*06-4-29
いつもの挨拶- 快晴自由詩3*06-3-20
絶望という名の砂漠- 快晴自由詩4*05-9-18
雨の色- 快晴自由詩12*05-6-5
私の横に今いない人- 快晴自由詩11*05-5-31
言葉- 快晴自由詩6*05-5-26
口寂しい- 快晴自由詩5*05-3-30
新大久保デート- 快晴自由詩9*04-10-24
アンテナ- 快晴自由詩3*04-10-7
眠れない夜- 快晴自由詩7*04-9-30
シーズンズ- 快晴自由詩3*04-9-18
- 快晴自由詩8*04-9-7
悲しい不思議- 快晴自由詩5*04-9-4
夜明け- 快晴自由詩11*04-8-19
真夏の夜の夢- 快晴自由詩3*04-8-11
最後のワンピース- 快晴自由詩6*04-7-31
新しい風- 快晴自由詩4*04-7-29
少年は青空が嫌い- 快晴自由詩4*04-7-17
存在悪- 快晴自由詩4*04-7-13
瞼の向こう側- 快晴自由詩5*04-6-22
おやすみ- 快晴自由詩5*04-6-12
アンドロイドの背中- 快晴自由詩10*04-6-4
最後の願い- 快晴自由詩6*04-6-2
青の契り(ソネット)- 快晴自由詩4*04-5-10
時代遅れの漂流者- 快晴自由詩5*04-5-5

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