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張り裂けそうなこの心を
必死に抱えて歩き続けた
誰もが安息の地を求めているのに
どこにも止まることを許されはしない

地下鉄の風に吹き上げられて
薄っぺらい仮面など剥がされた
ただ立ち尽 ....
震えるこの手で
睡眠薬を飲み干した
何もない
広大無辺の夢の中へと
自分自身をいざなう為に

それでも震えは収まらず
やっと私は事実に気付いた
震えているのは
この手ではなく
この ....
また新しい命が芽吹く頃
{ルビ灰塵=はいじん}と化した私の心が
ひらりと空で宙返り
螺旋を描き散っていく

重力に逆らうことも出来ず
天に召されることもなく
こうして誰にも忘れられ
 ....
咲き誇る桜の樹の下で
私の意識は虚空を彷徨う
全ての重力と声を無視して
遠く空へとたなびいていく
誰も桜など見ちゃいない

そういえばあの日も
仲間達の中で私は一人きりだった
もう誰の ....
地球の半分は
こうして光に包まれているのに
もう半分はまだ闇の中
誰かの言葉を借りるのならば
こうして朝はリレーをされる

きらきらと太陽の光が降り注ぎ
緑の服を纏った木々はさらさらと揺 ....
誰も分かってくれないと
出来るだけ軽く呟いて
アスファルトに転がった
ビールの空き缶蹴り上げる
それは闇に吸い込まれ
遠くの方でカランと鳴いた

目を{ルビ瞑=つむ}っても歩けてしまう
 ....
サクマ式ドロップスのあのレトロな缶を見ると、私は必ずある映画を思い出す。そう、言わずと知れた傑作アニメ映画「火垂るの墓」である。あの映画は今までに何度も見たが、その度にいつも居たたまれなくなり、思わず .... 地下鉄の駅のホームで
私はずっと待っている
ただ立ち尽くす私の前を
もう何本もの電車が通り過ぎた
しかし自分の本当の行き先を
私は未だに見付けられないでいる

電車はホームに止まる度
 ....
昭和生まれの私の肩を
平成の雨が容赦なく打つ
汚れや痛みは流されず
ただ剥き出しの私だけがここにいる

昭和という時代の終わりを
私は祖母の墓参りの帰り道
高速道路の車の中で聞いた
ま ....
誰か私に少しばかりの
愛と痛みを与えてはくれまいか
ちくりと刺すような愛と痛みで
この眠った心を蘇らせて

背負いきれない宿命を
投げ捨てて森を駆けても
方角さえも掴めずに
結局どこに ....
荒涼たる砂漠の中に
一滴の滴を求めるように
二人は闇を手探り続ける

言葉よりも饒舌に
愛よりも切実に
心と体を溶かし合わせる

昨日見た夢を
明日見ない君は
こうして今日を呪い
 ....
この闇が続く限り

きっとどこかに

眠れない心を抱えた誰かがいて

その誰かもまた

違う誰かを求めてる

私もその誰かになりたくて

こうして今夜も眠れずに

昨日と地 ....
起き抜けの
一杯の珈琲と一本の煙草
まだ寝惚けた頭には
今日が昨日で
昨日が今日で

起き抜けの
一杯の珈琲と一本の煙草
ボサノバなんて聴きながら
一日に一度しか味わえない
その味 ....
どうか血となれ肉となれ

この不甲斐なき悲しみよ

一人の寂しさに震える夜は

月にこの身を委ねましょう

そしていつの日かきっと

私は花になるのです

そしてまた土となり
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
始まりは何度でも- 快晴自由詩10*04-4-29
白痴- 快晴自由詩5*04-4-12
亡命者の季節- 快晴自由詩6*04-4-8
桜の樹の下- 快晴自由詩4*04-4-5
地球の裏側- 快晴自由詩4*04-4-4
月はいつでも- 快晴自由詩7*04-3-31
サクマ式ドロップスの思い出- 快晴散文(批評 ...7*04-3-31
遅刻の理由- 快晴自由詩11*04-3-28
雲の切れ間- 快晴自由詩9*04-3-28
火葬- 快晴自由詩4*04-3-24
鎮魂歌- 快晴自由詩3*04-3-24
誰かの誰か- 快晴自由詩11*04-3-21
朝の慣わし- 快晴自由詩7*04-3-16
帰還- 快晴自由詩4*04-3-3

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