{引用=
 草の先を
 むすんで
 おくのだという

 悪戯心
 という
 生易しいものではない
 もっともっと切羽詰まったもので

 おさない死児が
 先に逝った親しいもの ....
星の光に追いつけない
私たちは
日常はつづいてゆく
どれだけ愛しあっても
どれだけ傷つけあっても
そこに生産性をなにもさがせなくても
日常とはなんなのだろう
それは幸せに繋がっているのだろうか
倫理からはずれていたとしても
社会制度 ....
 彼女は染みだらけのバナナっす

 こりゃもう駄目かな
 いやいや
 そんくらいの時期が
 かえって一番いいもんなんすよ

 シュールレアリスムは嫌いっす
 けどダリの時計みたいな裸婦 ....
写メが欲しいと言ってきたから通勤途中のをとって何枚か送ってやった
地下鉄の階段、乗り降りの写メはぶれまくっていた
あたしも動くしみんなも動いているもんだから
蛍光灯の白いひかりがぼわっと膨らんだ ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
根菜を切る
すとん、と
やわらかく
響くまな板

根菜を切る
おおまかに
あたりをつけて
あとは
力を込めるだけ

そんなふうに

もう
あなたに告げるのだ
楽しかった
 ....
 
 
また首になりそうだよ
顔のない父が言う
もうとっくに切り落とされた首を
また切り落とされるまで
明日もできるだけ頑張って
働きにいく

もの心つくまで
父の首が玩具だった
 ....
 
 
僕は缶詰を開けようとする
その様子を見て
来賓席で来賓の人が笑っている
僕は懸命に開けようとする
来賓の人が
中身が空であることを知っているかのように
さらに大きな声で笑うので ....
日照時間と気温がわたしのすべてです

青森の自殺率が

沖縄の元気率が

日照を浴びて

大根をかじって谷に転げ落ちてみれば快楽
あたえられた霧雨も、水になって落ちていく
ねえ聴いてみて

オレンジのスカートがくるり
雨合羽のきみがはらり
へえ、そうなんだぁ

今はもう小さな児童公園の近くに祠があるだけで
不忍池と同じくらいの池がここにあったなんて信じられない

畔にあった茶屋のお玉さんが身を投げたのでお玉が池と名づけられたと ....
草のなか
ネコをみつけた
ぼくたちは
エサをさがして
友だちになった
力を抜いて、目を閉じて、部屋の天井を見上げる。
蛍光灯の光が瞼にかすかに暖かい。
冬の冷たい空気も、夏のうだるような暑さも覚えてる。
初めてこの部屋に来たときのことも。
部屋は私を守ってくれた ....
サバンナで
傘もささずに
歩いてる
私のことは
忘れて下さい
 
一週間は七日だと思っていたが
どうやら間違いのようで
私には足りないように思える

たぶん 本当は九日なのだろう


月火水木金土日笑泣



月曜日

 ....
身体の弱い私は
風邪をひくといつも死にそうになって

ベランダで洗濯物が揺れ
レースのカーテンがふくらむのを見て

戻ってくる
  

朝のうた
うたってみよう
と思ってる
無駄な早起き
六時のわたし



痛みにて
離れし夢の
幸せよ
置いてきたのか
温かい手を

∞ ....
 

手刀で
斬れたらきっと
夜になる
星空の下
あなたに会える



からっぽだ
なんて言うなよ
青がある
恋もしてるし
愛もそろそろ



好きと言い
呟 ....
ぼくのせいで旦那さんが死んだことを
ぼくもそのとき死んだことを
奥さんが33ヶ月投獄されたことを
こどもの成長のためだけに奥さんが死ななかったことを
あなたたちのこころのひかりが
ほんとうに ....
自転車で手をつないで
ビーチのバイクレーンを
飛行機みたいに走った

昨日の雨でまだ濡れてる木のベンチに
ハンカチを敷いておにぎりを食べた
水筒にはそば茶が入っていて
すごいでしょう?
 ....
窓の見えた僕を眺めていた
誰かとしての床は捨ててきた
季節の現実としての夜を来たのだ
体の中の詩として 歩かされた

夜の立ち止まらされた
部屋のいるのだろうか 書かされていく雨としてその ....
上空5000メートルから落とされることになったので
頼んで500メートルにしてもらうが、
それでも死ぬので50メートルにしても駄目なので、
5メートルにする

逃げだと嘲笑されても死ぬから仕 ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
     俯いている
  
     苛立ちはこころを駆け
     涙は机に下垂る

     ー愛に育まれた女たちは
      夜は眠る時間だと
      知っているから
   ....
夢を見ていた訳ではない
育んでいたのだ

風を読み
耳をそばだてて
遠くの音を聴く
眼で察るのは
最後でよい

夢を見ていた訳ではない
待っていたのだ
出掛ける、
今を

──風は
  待っているだろ ....
雛壇のように
少しずつずらして
こんなに面積をとって
並んでいる
重ねると傷になるからね
特に完熟

「桃太郎」は
品種名
「トマト妻せつ子」は
ブランド名

品種による
大 ....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった

どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい

タマネギもペコロス ....
 
父さんが
なれなかった父さんに
なろうと思う

父さんは
自動車が好きで
僕は
自転車が好き

自転車に乗る
父さんを
僕は見たことがないし
自動車を運転する
僕を父さ ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
亜久津歩さんのおすすめリスト(53)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
むすぶという祈りの方法について- 石川敬大自由詩2010-11-7
star_light- mizunomadoka自由詩210-4-15
夜の流れ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-15
裸婦像- 藪木二郎自由詩2*10-4-15
水槽のなかで- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...210-4-14
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
宙(そら)への願い- umineko自由詩8*10-4-14
- 小川 葉自由詩310-4-14
来賓- たもつ自由詩410-4-13
rarara日照- しだ   ...自由詩1*10-4-13
rain_wein- mizunomadoka自由詩210-4-13
お玉が池のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-4-12
放課後- mizunomadoka短歌510-4-12
torch- mizunomadoka自由詩410-4-12
tylenol- mizunomadoka短歌510-4-11
一週間- 柊 みん自由詩5*10-4-11
scenery- mizunomadoka自由詩210-4-10
朝短歌- 柊 みん短歌5*10-4-9
青空短歌- 柊 みん短歌6*10-4-9
こころのひかり- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-8
dance_with_venice- mizunomadoka自由詩410-4-7
けれど朝でなく- 番田 自由詩310-4-7
仕方なかった- a自由詩310-4-6
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩11*10-4-3
俯いて- 鵜飼千代 ...自由詩22*10-3-2
海路- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...2*10-1-19
トマトのはなし- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...1*10-1-10
エシャレットとラッキョウ漬け- 鵜飼千代 ...自由詩17*09-12-26
父さんがなれなかった父さんに- 小川 葉自由詩1409-11-17
うずく、まる。- 夏嶋 真 ...自由詩4909-9-17

Home 次へ
1 2