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ちぎれた下着放り捨て
はだしで水と草を踏み
風は吹き、腕と腕ふれながら
セルジュ、きみと歩いていこう
…ぼくは還って来たのだから…
草そよぐ木陰の続くかぎり
きみとなら、森のざわめきも ....
雲ひかる
野をおおびらに歩けたら
大きな帽子 風にうねらせて
☆
群青の森の水際
樹を裂{ルビ=くだ}く 堅いまるめろ
栗のモザイク
☆
口笛に すゞめ ....
A:およそ名前というものには実体がない。
ぼくらの有限の時間の中で、やって来るものに対し投げつけられるのは、小間切れの仮の名であって、真実の名前は、去ったあとで、はじめて附けられる。だから、いつも ....
{引用=在上越国境嶺上観望越後而詠。}
(長歌)
くにざかひ オキの石根{ルビ=いはね}に
なづみ立ち ふりさけ見れば
たたなづく 越{ルビ=こし}の嶺{ルビ=ね}らは
雪被{ルビ=かづ}き ....