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波紋を
覚悟で投げた
石が
上げる
水の音(ね)
あちこちを
耕してみては
首を傾げる
そよそよと
春風に笑われても
女子高生4人組が
前を歩いていた
会話と同じように
鞄のマスコットが
弾んでいる
懐かしいなあの頃
何を考えていたかな
何を話していたかな
速度の遅い女子高校生
4人 ....
私の周りには
赤と橙と黒がある
黒が苦手だったけど
黒は削ると白かった
橙が好きだったけど
橙のお腹は黒かった
ちなみに
赤は削れなかった
私は私を削ろうとしたけど
....
つまらないことを
ひとつずつ重ねて
積み上がったところで
オーブンで焼いた
不満と愚痴を挟んだパイは
意外と良い出来栄えだった
ナイフを入れて切り分け
フォークを突き刺して
....
胡蝶蘭に憧れたタンポポは
花びらが日焼けしないように気をつけたり
たくさんの葉はいらないと減らしてみたり
そうして思いきりパァと咲いてみたら
やっぱりタンポポでガックリした
せめて高い位 ....
みんな頭の上に
金魚鉢を持っていて
歩けば中の水が
ちゃぷんちゃぷん
揺れている
ときどき
金魚が入っている人がいると
みんなが振り返る
水が濁って
少ない人がいた時は
....