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忘れた景色のことは
もう、分からないから
私を追うのなら
出発は
最終列車がいい
戻るつもりのない時間帯に
その街を出てきたことだけは
今もまだ
覚えているから
どう ....
首より上を
他人のそれと
挿げ替えたまま
歩いていく
そんな人々を
横目で追いながら
私は
ただ、その姿を
見送っている
*
少女Aは
単色の ....
きみのいない部屋で
わたしが鳥になる
透明を匂わすそらが
手招きをしているから
わたしは、どうしても
行かなければならない
窓を開く前に
おにぎりを作って
....