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窓の外には

石となった旧人類を囲んで遊ぶ子供達が

誰一人として眠りを知らずに

すべての草花は咲いたままで 果てなく咲いたままで

毎日が祝福される たったひとつの俺の世界で

 ....
あの子が火の粒となって

どれだけの時代が過ぎただろう

三軒長屋の裏庭で

たわむれに散った線香花火の

ちいさな火照りから生まれて

むくんだ素足で まっくろな顔で

ふら ....
太陽の皮をむこうとして

両手がどろどろになった

汁が飛び散って 星と命 すべて熔け落ちた

甘酸っぱい香り 広がっていく

種は どこに蒔けばいいのだろう

見渡してみたけど
 ....
それはなにもない

深い溝の底に ひとり

夜の国の兵士が闇色の

滾々と注がれてゆく若さの中で

ぽつんと座っていました

小さく切り取られた夜空を見上げると

この夜の三日 ....
闇に灼けた丘の上から見下ろしていた

都市銀河が燃えてゆく

尽く

熱に凪ぐ雑草が足元を切りつけて

素足にさくりと 生傷ができる

寝起きで目をこすっている妹が

泣き出し ....
瑠王さんの相馬四弦さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新世界- 相馬四弦自由詩5*10-8-12
火の粒- 相馬四弦自由詩1*09-6-12
シトラス- 相馬四弦自由詩2*07-11-5
三日月の詩- 相馬四弦自由詩2*07-1-12
都市銀河に墜ちる星- 相馬四弦自由詩2*06-8-10

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