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橋の上から 川を見つめていると
川の水音がザァァァッとして
風は音に染まり
ますます
澄んでゆく悪意の無い視線
そんなに見つめないで、冷める風光の翳り
(あの遠さの)
命の万 ....
いくたびも 舞いおりる雪を手のひらに
受けてとけてゆく
いのち
広がる空の
仄暗い 灰白の冷たさ
肺に響く
視野は遠く
山脈のそびえる ふもとの森も
しずまりかえっている 小鳥もおやす ....
ほの暗い
雲のもとでたたずみ
空をつかむ
透けている火影姿のこぶしから 零れる灰が
無風地帯へかえってゆき
つかみとおすこぶしは
遠い声にもほどかれることはなく
透明 ....
あなたのまなざしは冷徹で遠く
風のいろのように透過している
見ることは出来 無い距離
たとえば、重くくぼみつづける密約
照らすのは、過ぎた日日
暗く発光する
ぼぅっ、と星星のしげみのあ ....
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