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たいこをたたいて
たてぶえをふいて
おどる行列がいくよ
楽しさについ
調子をあわせてみた
みんな楽しいかい?
でも、宴はおわり
僕は一人
天上の月を見上げる
花吹雪がうずを ....
あなたに、名前で呼ばれると
その瞬間自分の中の空気が変わる
私のなまえ、別の色を帯びたよう
呼ばれる度にくすぐったくって、それでいてもっと呼んでほしいと思う
だけどあなたの名前、私 ....
ん、へと続く道しるべの横で
君は、うとうととして。
途中の、い、には、しっかり捕まっている
君の神経には、ずいぶん助けられているけれど
あまり、る、に捕まらないようにしてほしいな。
君は、とても美し ....
薄暗い河原にしゃがみ込んで
肌寒い風に吹かれながら石を拾う
積んでは崩し 積んでは崩す
水の流れる音がする
向こう岸に繋がっていた橋は
いつのまにか流されて
橋脚だけが空に突き立っ ....
しあわせな
人が書く詩は
どことなくわかる
役に立たないことを
知ってるから
しあわせな
人が書く詩は
少しだけせつない
たりないものが
少しだけ
残ってしまう ....
寒暖の差
激しい春へ通う
家族の背中を見送って
昨日の色々を
洗って干して
セットの中の港は、別の映画の城塞都市が映り込まないように
南の湾頭に作られていた。
粗末な麻の半袖を着た少年が靴磨きの練習をしている横で
ドレスを着た女の子が心配そうに台本を眺めている。
....
涙を流し
目をこする
影のかたちは
去る季節への敬礼なのだ
無数に下りる遮断機を
無数に無数に越えてゆく音
額が受け継ぐ花なのだ
光の川を渡れずに
ひと ....
長いあいだ
気づくことがありませんでした
そう それは、旅人たちのしごとなのですね
忘れそうになれば 時にさそわれてくる
軒先に落ちてくる雨色の
無定期の知らせは、
空を裂く
雷 ....
弄び過ぎたライターの火は
煙草を近づけると消え
明日は
昨日の中に終わっていた
何か伝えなくては と思いながら
言葉が壊れていくのを見つめ
会話はいつも
始める前に途切れていた
....
テレパシーが使えるなら誰も苦労しない、だなんて
痛烈な意見にお腹が痛くなっても
やり場のなさはだいぶ楽になった
初めは鑑賞で良かったのになと
泡がどんどん膨れ上がっていく様を自嘲する
....
泣いているの?
きみが破り捨てた祈りが
わたしの掌にうずくまって
ぽろぽろと涙を溢している
こっちにおいで
抱き締めてあげる
温かい体温で
全てをのみこんであげよう
子供の頃見 ....
私たちは
眩暈がするような速度で
転がり続けなければならない
変化すること
それが何よりも重要で
変わらなければ私たちは衰退する
そんな強迫観念に
いつの間に囚われてしまったのか ....
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている
のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している
手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
救いなんて
いつまで待っても
来やしない
月は続ける
あたしはもう
かれこれ数十億年
こうして待って
いるけれど
だれも
ひとりも
迎えにきてなんて
くれなかった ....
marie
息がつまりそう
もう僕ら二人
地下鉄に乗って
堕ちるところまで
堕ちるしかないかな
あれから夜は一人きりで
ガードレールの白く浮き上がった道を
ずっと歌を口ずさんでね
....
最悪サイポーグにでもならないと
いけないらしいと医者にいわれたよ
偶然見付けた悪口でもうお腹が一杯だ
お金をいれてガチャポンを回してみたけど
出てきたカプセルには新しい
....
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない
水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
夏休み前の教室で
ぼんやり先生の授業を聞いていた
教室の窓の外では
アブラゼミがうるさいくらいに鳴いていて
授業に集中できない僕の頭の中を
これでもかというほど占領していた
ジージ ....
拍子抜けした生活が
瓦礫が崩れる不規則さで
僕の足元を揺るがす
緩みきった生活に
バスドラムの楔を打ち込めば
新たな秩序が脈動する
巡る季節を細分化して
今日という静けさ ....
公園 ベンチ すべり台 / 砂浜 海岸 カモメ ウソ
思い出 思い入み 夢 人生 / 色 恋 手紙 切手 空
月の記憶 魚の言葉 / 波の調べ JAZZ 偶然
愛 ピアノ / ....
悲しみのシートが辺り一面にバラ撒かれて
そこら中
踏んだら壊れるから
踏んだら壊れるから
一歩も動けなくなった
チュッパチャップスのテーマ
作詞・作曲 青の詩人
ちゅっ☆ぱちゅっぱ ちゃっぷす〜
ちゅっ☆ぱちゅっぱ ちゃっぷす〜
ちゅっぱちゅっぱ ....
街を歩く時は
とても嫌な気分です
人と僕は
とても近しくて
僕は僕と
とても遠くなるから
僕と街は
とても違うから
機微を閉じては
鎖と指輪
誰かと誰かは誓い合ってる
窮屈な ....
ロング・ディスタンス・コールだから
お金がかかるよねと
姉は一人、つぶやいて
マスカラを重ね塗りする
だけど長い、長い、電話線の先に
つながるものは、もうないのだと
本当は確信して ....
象の尾に
憎悪がぶら下がってる
冷たい温度で憎しみは
僕の肉に染みついてる
ナメクジの
せわしない足音がする
雨上がりの動物辞典
神様、
席替えしてもいいですか
....
中折れの麻織りのストロー・ハット
リネンのTシャツにサルエルのパンツ
エッジの効いたファッション誌たち
8ビートを刻む心地よいリズムギター
どれもぼくのお気に入り
鮮やかななピンクの ....
小さな巻貝の奥に
灯りがともる
小さな海の人が
書き物をしている
波から聞いた話を
青いインクでしたためる
書き終えると
小さくてごく薄い紙片を
丁寧にたたみ
小さな封筒に入れて
....
花がいままさに
ひらかれようとしていて
うたが人知れず
うたわれていても
読みかけの本の
頁がひらかれて
そのつづきが
つづかれてある言葉が
読まれようとしていても
なおもひ ....
あなたが昼寝をしてしまって
その横で
すこし
泣いてしまったことは
内緒です
夢の中へ行くあなたに
「行ってらっしゃい」を
言えるようになるまで
置いてけぼりにされたような
....
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