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夜って奴は難儀する

世界がつながったり蠢いたり

蛍光灯にひとり照らされたりしている

あしたから

でっかく占める寒気団が

世界をすこし冷やす


なみだや眠気やじぶん　.... 会社を出る

日時計のころも

ひとは夜になると

目が見えなくなるぐらい

こんなに働いていたのだろうか


太陽が動く

時計回りの影が浮く

太陽と地球の信頼関係
　.... ありがとうとか

おめでとうって

なにに対して言っているのだろう

存在に？
いのちに？
存在はいのちによって存在する？
こころに？
存在が放ついくつものこころに？
精神に？
　.... 重金属のアラカルト

沈んでゆきます

沈んでゆきます

波があるのに漂えず

沈んでゆきます

沈んでゆきます

僕忌み嫌われてます


母さんが観葉植物のしたでキスし　.... 詩はいつも

説明不足の

ひとの確信

だから全く誤解も生じよう

正当化にうずうずもしよう

声があってもそうもなろう


詩はいつも

こころの数だけある

こ　.... 新宿は滝の音がずっとしている

ひっきりなしに行き交う車の音なんだと思うけど

それは間違いなく滝の音なんだ


その音に近づいていく

歩いて歩いて近づいていく

目の前にとつ　.... 花のかたちは化かしあい

化かしあいはいたいけな愛のかたち

水はかたちをかえていく

とめどなくこんなとこまで流れ来る


不安と寂しさがまじりあう

健気な生き物たちを迷わせ　.... 怒っていいことなんてたぶんない

つまらない顔をしていいなんてこともたぶんない

原色のなみだを

灰色の片目から空にながそう

音楽は消えていく

消えていくから生まれていく
　.... 授業中

牛乳のみたくなったら

ぴゅっぴゅって

つくえのうえで踊り出すの

よこに映った横顔

くちびるをうえにめくって歌い出すの

ひらめきは月の光

桜並木をひとり　.... 俺前後の年代の夫婦率が高かった

桑田佳祐のコンサート

ダメもとで申し込んだら当たった

一人エントリーが競争を回避したのかも

京セラドームはひとひとひと

開演まであと２０分　.... 蒙古タンメン中本を攻めに行く

蒙古丼も頼んだりする

寒気がする辛さだった

神様からみれば僕は虫

分からないようで分かっている


皮肉なもんで

別れてからのほうが連　.... そこはかとなく日々刻々に感謝している

なにかいいことがあったわけではない

なにかに恵まれているわけでもない

ひねくれているわけでも寛容なわけでもない

与えられたものや手にいれた　.... 風が額に香りをふくんだ音たてて

飼い主になでられる夢みせている

影のところおとなしくさせながら

みどりが葉裏をはためかせている

この季節が一年中つづくようなら

この国から　.... 赤くこぼれている花

昨日の天気予報

今朝はもう違うことをいっている

あそこで咲こうか

たねがどこ吹く風にまかれている


ゆっくりと悲しくなろう

ゆっくりと酔っても　.... 月がわらっ照ら

笑ってら

赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう

裸の木がくねっ照ら

苦ねってら

約束はいつも大義名分で破棄されるのだ


どこまでも静かに

愛　.... 可能な限り赤い空に

ぼくらがおもう神様がいた


ライトバンが光を揺らして

とぼとぼとぼとぼ道を行く

いき違いばかりの愛しさが

まかり通ってからから言う

からからか　.... 青暗くて遠い夕方

路地から猫が振り返る

だいぶ遅い因果律

いのちの殻が振り返る


今ごろ順番かあ

これが俺の天罰かあ

からだの不調で

俺は死にそうだった
　.... 鳥が鳴く

鳥が翔ぶ

熱く

嗄れるまで

郊外の神社で

あの頃のポーズ

丁寧なルーティン

約束のドタキャン


工場の横を過ぎた

ブックオフの横を過ぎ　.... オルブリヒト将軍に待機命令の電文を打った

戦闘態勢をとれ

ぼくは静かな飛行場に降り立った

そして将軍にもういちど連絡をとった

だれもが運命という深海を逝く潜艦の船底にいた

　.... 空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風立ちぬ


天高く馬肥ゆる

秋

をのこ生まれる


空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風　.... 知らないよ

こんなおじさん知らないよ

ぼくは目配せしかしてやんない

しぜんとこぼれる

スマイルしか見せてやんない

どこから来たのかなんて知らないよ

ぼくはおもしろい　.... 秋空には

はぐれ雲が多い

悠々と明るい

残骸のようでもある

切られても切りつけられても

青空があるからこそはぐれ雲


約束をしてもはぐれ雲

予定を告げてもは　.... はがれないように思いを

必死になって押さえていた

ぺろんぺろん、ぺろんぺろん、それはもう

いつはがれてもおかしくはなかった


時はただ過ぎていく

育まれては

壊れ　.... あらゆる疑惑や憎しみは

頭で考えるからおこるのだ

だからからだで感じよう

それも足のうらで感じよう


遠く離れてきみを想う

生きているかも

死んでいるかも

　.... いくつもの川が

ひとつの海にそそぐ

ぼくたちは

いくつもの川のようなものだ

ひとつの海にそそぐのだ

そこは罪

そこは花

罪はつぐなわれる

花はかれてしま　.... いちめんの焼け野はらが

いちめんのべたっとした緑に

地球岩の変遷だ

ぼくらの永遠は

宇宙からみれば瞬きなだけだ

時間が０ではないだけだ


人のために祈る

中　.... 収穫もできずに

ただ腐らせるしかないような

果物を育てるひとはいない

いたとしても続かない


両面の鏡なんだ

鏡のなかのまたその鏡なんだ

自分だけ棚にあげておくな　.... 梅雨雲のような光が降っていた

無菌室で少年が手を振っていた

映画監督が映画で役を演じていた

刑事がこどもに名前を聞いていた

ＰＬＵＴＯのゲジヒトは船越英一郎だ


神が行　.... 台北の街の夜

部屋ではショパンが鳴っている

雪崩るように鳴っている

夜の深さを測っている


異国の夜は

情報量がすくなすぎて

闇が深いから

あの夜のように
　.... 台北の街はビルの壁がどれも汚い

台湾と日本の違いは

右側通行とか原チャの多さではなくて

台北の街のビルの壁がどれも汚いことだった

日本はビルの壁を国債を発行することで

綺　....

あおい満月さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト（49）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
夜って奴は	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	18-1-22
日時計のころ	- 吉岡ペペ ...	自由詩	6	18-1-18
ありがとう／おめでとう	- 吉岡ペペ ...	自由詩	2	18-1-16
東京湾の底	- 吉岡ペペ ...	自由詩	1	18-1-13
詩はいつも	- 吉岡ペペ ...	自由詩	5	18-1-12
新宿の滝	- 吉岡ペペ ...	自由詩	2	18-1-9
健気ないのち	- 吉岡ペペ ...	自由詩	6	18-1-7
原色のなみだ	- 吉岡ペペ ...	自由詩	3	18-1-2
あたしってだれ	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	18-1-1
がらくたライブ	- 吉岡ペペ ...	自由詩	2	17-12-18
蒙古タンメン中本	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	17-8-27
そこはかとなく	- 吉岡ペペ ...	自由詩	3	17-8-17
風が額に	- 吉岡ペペ ...	自由詩	3	16-5-4
島人のたね	- 吉岡ペペ ...	自由詩	7	16-5-3
約束	- 吉岡ペペ ...	自由詩	15	16-1-14
赤い空	- 吉岡ペペ ...	自由詩	17	16-1-9
いのちの殻	- 吉岡ペペ ...	自由詩	12	15-12-30
熱く嗄れるまで	- 吉岡ペペ ...	自由詩	7	15-12-23
ワルキューレ作戦	- 吉岡ペペ ...	自由詩	2	15-12-23
風立ちぬ	- 吉岡ペペ ...	自由詩	11+	15-10-28
ハッピーハロウィン	- 吉岡ペペ ...	自由詩	3	15-10-22
はぐれ雲	- 吉岡ペペ ...	自由詩	5	15-10-7
はがれそうな思い	- 吉岡ペペ ...	自由詩	6	15-9-13
疑惑や憎しみ	- 吉岡ペペ ...	自由詩	5	15-8-29
Many_Rivers,_One_Ocean.	- 吉岡ペペ ...	自由詩	9	15-8-24
ぼくらの永遠は	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	15-8-18
収穫	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	15-7-21
無菌室	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	15-6-18
台北の街の夜	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	14-8-27
台北の街	- 吉岡ペペ ...	自由詩	4	14-8-27

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