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夜明けまえ、
廃止された鉄道分岐点で
ぼくは枯れ枝を燃やした。
低空によどむ雲、その裂け目に
うすい煙の筋が消えていった。


正午まえから雨。
うす暗い昼のあいまにぼくはウィスキーを ....
揺れている――
火が、無人の家に続く砂利道のそこここで、
揺れている、原野の風の行き来にあわせて
揺れている、枯れかけた草の群れが、
火が跳びはねて渦巻く、
日没前の世界に


揺れて ....
おれは見たい、
赤錆びた鉄塔の頂きに
鳥のように爪先立って
人影のなくなった都市を見たい
きみとだ


おれは見たい、
太陽のとなりに炸裂するもうひとつの太陽の誕生を
塵からつくられ ....
芳賀梨花子さんの安部行人さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨のなかの火- 安部行人自由詩1105-8-30
火の断章- 安部行人自由詩1304-12-14
Love_Song- 安部行人自由詩2903-11-29

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