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いつでも鞄の中に折りたたみ傘
そんなこの季節は
私たちの生気を吸い取って
過ぎているんじゃないか
私たちの吐くため息ひとつ
雨雲にしているんじゃないか
そんな錯覚がマジになりそうなほど
鬱々と ....
イトしくて
カナしくて
仕方ないから
わたしは「夢」を視る
捉えどころのない
その想いを
苦い香の紅茶で飲み干して
白と黒の兎を
透明な「夢」
染まらない世界で追う
....
何故君の手のひらは
綺麗で
広くて
女の子みたいに
冷たいんでしょう?
わたしの手のひらは
ぼこぼこで
小さくて
いつでも熱くて
どこか湿っぽいです
だから
その
....
喉に流れ込み
触れては弾ける小さな花火
光に透かして
揺らぐそこを見つめると
まるで
そのときをたゆたうような
はたまた{ルビ空=くう}を泳ぐような
淋しがり屋特有の錯覚に陥る
ひとりでも平 ....
遠くの光は冷たい
近くの光は熱い
欲しいんだ
わたしを照らしてくれる光
わたしの手は夜の闇に融けて
わたしの手は光のシルエットに砕けて
あの向こう側に逢いに行きたい
照らしてくれる
わ ....
深夜二時過ぎ 携帯のサイト覗いて
甘い言葉を書き連ねる 物語に吐き気がして
慌ててトイレに駆け込んだら 何処からか血の匂いがした
掻き消すように 狂ったカクテル喉焼けるまで飲み干して
動けなく ....
空を見上げた。
光があった。
月の瞳だ。
わたしを見つめ
世界を見つめ
全てを見つめる
月の瞳だ。
綺麗だ。
綺麗だ。
今日は昔の友人に
電話してみようか。
白い僕
黒い僕
混じって 融けて
灰になる
蒼の世界に
ひらひらと
広がり舞う
きらきら
太陽を隠す 僕は
綺麗ですか?
何も見えなくていい
だから
闇色の世界に連れて行って
偽善で塗り固められた笑顔も
狂い咲く愛の花も
想いで出来た幻想も
全て壊れて
消えて
無くなってしまえばいい
貴女の ....