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ぼくはずっと眠っていた
家並みの混んだ路地の奥
細い電線が空に絡まる保育園の
二階のしわくちゃな布団の上で まんまるに

ぼくの夢の上を白茶けた紙飛行機と
たくさんの紙の砲弾が行き来した
 ....
「にいちゃん、まって!」
 青い公園と名づけた近所の小さな公園から、兄が走り去る。
「おおい。」
「にいちゃん!」
呼ぶ声は聞こえているはずだが、兄は走る。腕を振ってどんどん走る。あっという間 ....
欄干のすぐそばでゆれていた緑の長い葉を
頭上でちぎって歩くと
いつの間にか橋は終わっていて
下り始めるその道のはじめに
モリヤ商店はたっていました

コーラを買ったり
買わない店の奥の暗 ....
汚れたうさぎ色の空から
アスパラの雨が降る

雨は次々に根を潜らせ
背中から空へ白いまっすぐな筋を何本も何本も何本も

川の溜まりの鋼の渦に
くるくると浮かび上がるそのひとの「きのう」
 ....
夏嶋 真子さんのオイタルさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくは眠っていた- オイタル自由詩10*10-2-20
地面かみなり- オイタル散文(批評 ...3*09-10-11
きつねの辻- オイタル自由詩5*09-8-21
汚れたうさぎ色の- オイタル自由詩8*09-7-6

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