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蜂の巣の体で回す日傘の柄
訪れたここそこで我が骨拾う
ミゾオチにポッカリ開く風の穴
森羅万象 欠けてはならぬ我影なきゆえ
完璧の形状であるこのコップ
欠け茶碗 愛おしさに白湯すする
影のない喪失感や葉の緑
樹の思想 地割り上昇スパイラル
ビルの谷 光渦巻く矩形の空
雑踏で一人影置く寂しさよ
曇天が溶けたアイスのように甘い
暗闇で影踏み遊びは真の闇
日傘さす影のない日の白日夢
白日の影踏む一歩地に投げて
天荒の息急き切った海の意志
俳句する永遠の今を留めたし
風動き我突っ立つて雨の降る
複眼の目持ちて写生句は
水晶を月夜に照らして呼吸さす
ちゅら島のサイロの悪魔 放擲だ!
風揺れるお花畑に蜜蜂の
羽音近づく目を閉じる
丘陵を吹き上がる風胸に受け
我白き帆なり海原を越え
奥深い入り江に船を走らせて
....
明け方の鳥の声さえ夢の色
金糸なる静かな時編むまどろみは
ソファーにてなおつづまりて猫の夢
頭頂の夢のかけらが部屋に浮く
揺さと風 豊穣の胸に抱かれて
陽は流れ雲行きて行くこの窓辺
風の腕木々に触れ 聞く風の音
貝殻を海の無い街に置く
地球ヒタと動かぬ風も無く
真空のキリコの影の戯れて
日本島 天気情報 娘らは
北から南まで 祝 解説
人人は満ち溢れたり源泉の
都市保てる人界の深み
転生を重ね重ねて思い出の
負けた ....
黎明に傷ついた陽は静かに昇る
癒す月太陽没して涼しくて
告発は黒き鏃を研ぎ澄まし
死の準備 西日激しく吠えてみろ
空色のソーダ飲みたしこの日和
青空にストローを挿し飲む 光
光に住む住人と会話している
見上げてはゆたりゆたりと風鳴らす
灯火が心の中に灯っている
街の灯がまたたいて強き風
今生も来世も賭ける我が進化
忘却の河の水上を歩け
脳髄に深く浸みこみ本能の
爬虫類の群れ我が右肩に
晴れた日に書物と会話見開きの
....
書の山と寡黙な唇ペンは吠え
霊の白 頭上に強く輝いて
白い雲ざわめく街は潮騒に似て
キーボード叩く心臓が血を流す
昏く地と全天 光 輝く人と
告白の言語は著され歴史パルス
石 砕く快楽憑かれ墓あばき
廃船の流砂に埋もれ影の立つ
裸婦 髪梳きて太陽を飲む
昏き陽の砂丘の崖より舞降りて
倒れこむ底に隠花植物
砂嵐 男三人何か為す
....
この世界フロイト論理で読み解いて
荒れる若さに解放の道説く
先人の名句読みては死の旅へ
誘われているこそあわれなれ
暑き日の死こそ想わる喫茶 ....
注ぐべきグラスに冷水 愛 流出
鉱物へ降りゆく叡智シリコン結晶す
理性の手 物質変容 地の満潮
{引用=角川の「俳句」5月号の金子兜太氏の揮ごう「土」を見て。}
一歩二歩耕す土に歩み寄る
苗木植え土に会話の汗 清く
長靴を履いて水まく耕作地
人界に白蛇の姫の現れて
相模原白蛇の波動いと高き
うつつには白蛇ワープの名残りか
人魚生る水中花揺れしなしなと
卵実の白き透明の胎
昼昏し女体白濁の海中に
回転上昇ラメ散りばめて
大波に巻き込まれるは絶頂の
海 ....
通り過ぐ地球進化空想が
ほら物質化し地より湧き上がる
この銀河「地球なるもの」遍満し
進化同期の彼らに挨拶
夢常時 覚醒・眠りと異質なる
....
あらゆる権威よ
去れ
私を鎖で繋ぐ
ふくみ笑いの権力よ
この楽園を追放だ
テレビのニュースを見ている
各々に語られた事象
もっともらしい前提を否定する
国とか天皇とか
作 ....
DM宇宙からの音 大地射る
不協和音は邪悪撃つ
輪廻遠く霊樹の森に降り立ち
地球霊と初めての会話
直立す大地に足跡残すのは
....
我が君は歩くファンタジィーと呼ばれつつ
零れる瞳に白い雲映る
作りたし幾何のごとく美しい
ファンタジィー学 君とのおしゃべり
人間の縫い ....
全集の端本一冊手に取って
歴史の重みの手の平に ズシ
輪廻なる部屋の窓開け曇天に
白鳩らの群翔を見る
雨降らし中国製のブルゾンを
....
撃て 撃て 浄化の雨眠りの中で
暴風雨 窓たたく音が心放つ
しんみりと更けた夜に点る霊
原爆で蒸発するのは肉体だけ?
目撃した我らの希望が死す
管理する!おまえの心マニュアルで…
がんじがらめの言葉と動作だ
精神の直立歩行で ....
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