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夏 その影を集めて 静かに


秋の陽射し 夏 思い出のみ巡る


夏が死に絶える 秋の雲が見える
晩夏 影いとおしく繋ぐ


花という花は見ていない夏深く


飽くことなく日射 街に集めて
蝉 波のように満ちて冠水


炎天のアスファルトに霜など降らし


空蝉となりて謳い染める
野性らに歌謳わすほどに強くある


コロニーの都市満ち足りて自然なり


乱れたる人心が発す天変地妖
凧に乗る夢見し夜は雪の降り


晩夏のそっと過ぎゆく音が聞こえ


夜に信仰の大胸筋盛り上がり
蝉しぐれ木陰に落とす涼の数


南中の影短くて法師蝉


空近くなる横断歩道を渡るたび
救済の太子の声が地鳴かな


大伽藍権威の虫はウジャウジャ


風は浜茄子に戯れて流砂の時


嘘をつく浄夜の月に影二つ
1 光求め緑透けるほど見据えている


2 潮騒に誘われてゆく雲の先


3 月の出が遠回りした道照らす


4 神 息し丸木船乗る海潮の青


5 褐色の肉体は笑顔 南の人
 ....
清む朝に青い血に変える蜥蜴のごとく


摩天楼 谷間の光の乱れ走る


陽の垂れて炎天の街は赤子のようだ
1北方でいななく馬を駆って天


2ペン強し思想弾道炸裂す


3言語なり 光 爆すほど白くあり


4せせらぎの水の楽曲護岸あり


5存在の壺の深みに嵌まりしを


 ....
白日や影踏むほどに湧き上がる


影なくし抜けた前歯に葉の緑


重力を凌いで昇る木の反逆


何一つ欠けてはならぬ我影なき故


透き通る腕で傾げる日傘なり


ミゾオ ....
囚われて 列島日本語 磁場強し


もぎ取った果実は「自由」の味がして


キラキラと胸に海原聞き入りて


列島の奥座敷なる我が部屋で
萌えあがる緑は重く酸素の香


溶けだした雲飴のよう甘露の雨


灰の空 鳥の飛翔が天を切る
大気もみほぐしてくれて午後の三時


スプーンにグラニュー糖 山崩れる


陶器の肌スプーン当たる音


心の報告書から我一人
ヘビ娘冷えた喫茶にメール飛ぶ


血中を青く染めぬき涼をとる


夏サヤサヤと街角に流れ


兵隊の首が屋根裏にゴロゴロ午前三時


大鍋に歴史煮る電磁調理器


首が実 ....
投句して波紋広がれ蓮池 濁


つぶやきは呪の声挙げる5・7・5


虚ろにてやって来るべき言葉待つ
神の意志雨の降り止み意味に意味


雲流れ天上の者らと会話する


見晴らして煙る都市には乾いた知
天使と菩薩の上澄みを飲む


「ユリシーズ」文芸室で白光下す


まず横に臥禅の奥儀まず横に
我が肉の南方回帰さめやらず
        高天原もリーフの先に


創世の靄る熱の中浮遊する
          人間の種五体固まりつつ


昏い寝間朝日射す夢まどろんで
     ....
テキストに己遊ばせ長い夏


雨垂れが葉擦れの音を誘い出す


見渡せる地点に真紅の旗を立つ
虚ろなるグラスに水を注ぐ時


洗面の鏡に映る己己己


蛍光下夜の手鏡 夢一瞬
陽の満ち満ちて虚のグラスに注ぎ込まれ


陽光の踊り始めて風の曲


緑陰や葉裏の透ける木にもたれ
白く淡く第一の月 今東


20XX無重量 星らに手の届く


火星赤 天空の黒に血の滴り
大気止み鳥矢のように木かすめて


寝息して地球は自転風もなく


雨の地に木の葉の雫重くあり
雷落ちて大樹の幹に露下る


天気変え巨樹育てる侏儒なれば


木の実採り大樹の陰に雷避けて


{引用=侏儒(しゅじゅ)=こびと}
初蝶も凍蝶もなく蝶あふれ


加速器で言葉ぶつけた夕間暮


しめやかに夜に雨降るこの不思議
梅雨空の鳥らの飛翔の影{ルビ玄=くろ}き


列島ドーム全天候だ遊べ遊べ


火の蛇が湿った幹に点火する
天と地に眉引いて外出す


緑濃く包丁砥ぐほど湿っている


息をして大気の重さを計測する
{引用=ハワイ、カウアイ島のハナレイ。
人里離れて暮らす、
アーティフィカルヒッピーら居るという。}


行ずるもアート活動も同じ事
        山水画のにじみハナレイ日没す

 ....
光 求め緑透けるほど見詰めている


海の音に誘われてゆく雲の先


読書して拾う言葉は貝の殻


泣きじゃくり終わったような青空だ


月青く遠回りした道照らす


時 ....
夏嶋 真子さんのアハウさんおすすめリスト(99)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の晩歌- アハウ俳句209-8-17
晩夏- アハウ俳句4*09-8-15
空蝉- アハウ俳句209-8-14
コロニー- アハウ俳句4*09-8-11
大胸筋- アハウ俳句309-8-9
蝉しぐれ- アハウ俳句3*09-8-7
救済の太子- アハウ俳句3*09-8-5
推敲09・6〜7- アハウ俳句3*09-8-2
蜥蜴- アハウ俳句309-7-31
推敲09・4- アハウ俳句1*09-7-29
推敲編_日傘の影- アハウ俳句309-7-27
自由の果実- アハウ俳句109-7-24
飴の空- アハウ俳句2*09-7-21
アフタヌーンティー- アハウ俳句4*09-7-17
夏のスケッチ- アハウ俳句4*09-7-14
5・7・5- アハウ俳句309-7-9
煙る都市- アハウ俳句3*09-7-6
臥禅の奥儀- アハウ俳句209-7-2
南への回帰- アハウ短歌209-7-1
旗を立てる- アハウ俳句5*09-6-30
一日の終わりに- アハウ俳句109-6-29
朝日が綺麗- アハウ俳句209-6-29
第一の月- アハウ俳句109-6-25
雨の地- アハウ俳句109-6-22
デジャ・ヴ- アハウ俳句209-6-20
夜に雨降る- アハウ俳句109-6-16
火の蛇- アハウ俳句109-6-16
梅雨近し- アハウ俳句209-6-15
Hanalei_Movement- アハウ短歌109-6-14
新たなる地平を求めて・・・- アハウ俳句309-6-2

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