すべてのおすすめ
蓮華座のまどろむ椅子に腰かけて
透明に降る雨の甘さ
宿命をバネに飛び上がり越える
新たな領土発見 どこにこの魂に
愛の支配言葉の力 物語の始まり
ドッ ....
鬼 この冬日を綺麗に撃つ
常世で鍋つつく我あり
戦闘の間隙を縫う冬日
鈴の音 部屋の端の方
影踏み遊びには君の認証
この遊び歴史的人物巻き込んで
やはり一人遊びの死のサーカス
煎じつめればブログあり
権威のお墨付き 惰性脂肪症候群
特別扱いさ ....
高層ビルが雨に煙っている
裸体で綴る晩秋物語
馬小屋暖かく会話 いななく
ニーチェよ 灼熱地獄で読ませてもらう
広大なフロンティアがミゾオチの座にあるだろう
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7日夜、9句出来る。成果もあまり期待しないで始めてことなので嬉しかった。
風が懐かしい歌歌っている
深夜 細る月を待っての進軍
蛍光下に投げ出された本
風に郷愁 ....
情報隔離週間と銘うち、読書、音楽鑑賞を控えた。
{引用=脳髄のインプットを減らし、自身の脳がどれだけアウトプットするかを
試してみたかった。書物は西東三鬼の句集をパラパラ捲る程度。
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曇天に各自の太陽 腹の中
新兵は三日月に鍛えられる
彼は愛だろう この昼この夜に
雷鳴が声うしなうほど合一し
翼なんぞ削ぎ落とし作業する
銀河のカケラを食べてみる
今の今まで詩の神がいたのに
夜長に蛍光灯が書を照らす
夜景が女の人の洗い髪のようだ
昨日の続きを話したそうな風だ
グラスの冷水 飲むエロティシズム
コスモスの蝶々追って来る日射し
魔や天の血統濃くなるこの夕べ
良書悪書あってそれでも地球は回っている
意味の子を産む子宮脳髄の良好
パソコンの扉・家の扉には鍵かける
意味の扉の前に立つ私兵
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その路地ふと折れると銀河
上向いて銀河の下で眠る
銀河三丁目十一の四 我が家あり
目瞑れば銀河の中で暮らしていて
銀河の土地を踏みしめている
レモン絞 ....
広葉樹に秋陽 輝き濡れている
世 離れて 遠くから持って帰る
空想に空想 重ねる秋日和
富士山の裾 色めき撫で肩だ
富士おんな山なれば火口に欲情す
己 ....
眼球 取り出して陽に当てたし
日暮れてブルース流れている 部屋
松の幹 たなびく白い布の主張
目を瞑れば世界 あれが地球
心像を凝視して 風景が見える
内向するベクトルが外界を貫く
ランボー読めば青い焦燥
空気との接触 半裸の肌
風のない日向にブンブン現れ
溶接の火花とぶほど推敲す
また一つ霧中に荼毘 灯りゆく
雲割れて百条の光 降り降る
納豆御飯食べ MTV英語歌
細る月 照らし出された虫の息
リビドーの濁水に咲かす大輪の明度
衝撃の壁あるごとく気温上昇
桜の古木 匂い立つ秋日
樹木に ....
各々が異界へと行く書を携えて
書を取ると旅始まるだろう 今 ここで
長い夢の中で 秋分を迎える
シルクのパジャマ着て 木星周回軌道へ
重力を打ち消すような秋の陽 ....
虫の声が秋の夜を偲び
街に溢れた陽光と抱擁を交わす
陽を受け入れて秋の体を透明にす
ビルとビルの間にコスモスなど咲かす
夜が長く影引いてあなたとの時
....
通行人流れて そっと見詰める瞳
街の角角に立って祝福している
各都市が目覚めの声を挙げていて
水晶を垂らすと地球が凹む
地面に円書いてテレポートする
石蹴って石に聞く帰り道
夏 愛着のタオルのように使い込まれたよ
夏をカバンに入れて持ち去る
曇天に街が映り込む電飾 キラリ
都市が閃いて詩文が海溝に積もる
アスファルト・鉄筋・車軸 振 ....
言葉のカケラ集めて巣を作る
ほの白い繭玉昏い寝間のすみ
蛍光下 本を読んでいる君がいる
秋の日に魚遡行して運河あり
鉄筋の錆びて曲がれる捨てた街
雑草が茂る空き地に蝶遊ぶ
木の葉落ち風語るを聞き
光のために木の葉みな手を広げ
幹 黒々と明日を夢見ている
憑依を着ることもある悪魔よ
進化して天使になれよ人どもよ
退化して臭い嗅ぐ毛物悪魔ども
花守る刺す飛ぶ火なる蜂であり
左腕 巻かれたる記章 包帯なり
魂の裸体しずかに座りおり
秋風が浸みて骨が涼しくなる
大気の上澄みを透明に飲む
空気の秋を飲む毛細血管が開く
蟻が秋の日に急いでいる
木陰との透明な距離を測る
蝶は影を地に落とし明度を増す
漸近線 描くたび神に近づけり
風船を手放すたび青空は青く
色狐 寝間に ....
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