ゆうぐれが
ひとつずつ死んでいく

さよなら、それでも
また明日
会えるといい。

なんども手をふる
彼は
東ばかりを見る



橙の
奥 ふかく
つめたく 
や ....
泣いたら 

あなたが困るだろうから

あなたの前では泣きません

泣いたら

滲めな顔を見せるから

見っとも無いので泣きません

だけど今夜は

満ちることのない涙の壺 ....
今日から自分をデブだと思うことにした
デブ・・・
そのうち人にも呼んでもらうつもりだが
まだちょっと気恥ずかしい

1.

デブ界に足を踏み入れる
赤ちゃんのような笑顔の石塚
うんち ....
   
    ちらつきながら水平に下り
    疲労の渦を抱いて
    硝子瓶の粒輪が昇る 
    ミネラルの刺激
    風鈴でうすまる
    ソーダ水



    ....
夕刻
おとこまさりの包丁裁きで
頭を落として
からだを開いた

中骨を
刃先でなぞる
膜を破る
洗い 流す
ぴりぴりとあかい
赤は
どこまでも
泣き止まない


鍋の底で ....
高架下の
冷えたコンクリートに
みみを添えて
こうこうとひかる夜の電車の
進む方向を
聞いている

せわしなく交差する線が
夜へと潜る
瞬間
手にするのは
あざやかに灯るうたごえ ....
恋は一瞬
惚れた方が負け

囁く愛の言葉も
感じる温度も
全てを愛している

喧嘩したり
囁きあったり
肩を寄せ合って
悪戯な
キスをしてみたり

2人は今に酔っていた

 ....
僕は置手紙を残して

出て行くよ

このメールの時代なのにね

せめて

僕の体温を感じるものを残すよ

「さよなら」を書くと

いろんなことを思い出して

涙がこぼれるか ....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する

裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石

チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ

梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
 帰りのJRまでにはまだ三時間ほど余裕があった。真冬の札幌で所用を済ませたあと迷わず向かった先は、昨年11月にオープンしたばかりの丸井今井札幌南館内シアターコムサ。その中にあるカフェ・コムサでケーキを .... まえむき に いきると
こっち を みて いうな
まえ を むけ

もう こっち を むくな
もう
そこには
とっくに わたしは いない の に
            「抱いて」
            そう言うので
            危険なほど
            抱きしめたら
            あばら骨が食 ....
一面の白い雪の上に

黒い花びらを散らす

黒い花びらは

俺が流せなかった涙

黒い花びらは

俺のつらくても

なつかしい想い出

黒い花びらは

俺が巻き起こした ....
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