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ふと君と出会ったので
なにを思ったのか
結婚する気になってしまい
程なくして言葉に出してしまい
ふと言葉に出してしまったため
なにを思ったのか
結婚することが現実的に思え
程なくして ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
{引用=「出かけないか。」
「どこへ?」
「過去へ。」
「タイムマシンでも発明したの?」
「まあね。真っ暗な夜があればいいんだ。」
神様は天球に宝石箱をひっくり返し、銀の砂をまいた。
....
あんたの手垢がついたギターが埃を被っとる
もう弾かんからな
だったらなんで
弦の買い置きを置いたままなんかな
だったらなんで
こんなにすぐ手の届くところにあるんかな
仕事を ....
/
/かなしい/おしらせ/です/
/あなた/を/この/あたま/から/しょうきょ/し/ます/
/さようなら/おげんき/で/
青いにおいが鼻につく
遠くに見える海が白い光を生みだしている
....
また泣きたくなる夜が来た
誰かに解って欲しくて
独りだからどうしようもなくて
ただ涙を流した
強い自分を演じ
周りに頼られていても
弱くて脆い僕が本当の僕だから
....
この野郎、ピンポンダッシュしたろかな
マンションだと言われればそんな気もするアパートの角部屋
レースのカーテン越しに人の気配が行ったり来たり
どうやら生きてることは間違い無さそうだけど
....
嫌な奴とは
付き合わなくていい
共感できる人と
付き合えばいい
心の苦しみ
心の痛み
心の傷
心の過去
嫌な奴とは
口をきかない。
好きな人といる
心が満たされるって
....
言葉の温度が
わかればいいのに
温かい言葉が
必要だというとこは
わかっているのに
どの言葉を
差し出していいのか
わからなくて
たくさんの言葉を
抱えたまま立ちすくむ
....
形に出来ない物事を
言葉に込めると、いつからか
言葉が事実を乗っ取って
表せぬ物を振り落とす
いつしか独り歩き始めるは
足場得た後の葉の方で
例えば素直という言葉
総てを受け ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
詩は何かの間違い
詩は理由のない必然
詩は空白の括弧
詩は消えにくい足跡
詩は灯台
詩は寝言
詩はサーカス
詩は星空に足す星
詩は精子
詩はストリップ
詩は足のふるえ
詩は目のふ ....
心の中を見せるのは怖い。自分のすべてを見られるようで
それで皆が離れていくのだろか?
考えるだけでも恐ろしい。
だから、私は笑顔という偽りの服をきて
今日も学校へ行く。
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする
だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった
夕飯を食べる時間に
夫がいないので
....
気付かず歩いて来た道のりに
たくさんの感情を織り交ぜながら
定期的にやってくるこの日は
僕に感謝を思い出させる
生まれる前からの巡り合わせと
生まれるために育まれた愛と
生まれるまでの ....
500万円の貯金をはたいて
4000万も募金をあつめて
アメリカの名医に頼んで
17時間にも及ぶ大手術の結果
脳が着脱可能になりました
そういう事を記者会見で言ったら
会場に詰めかけた報道 ....
外に出るのが億劫だ
そんな気持ちになる朝は
布団を出るのも億劫で
ご飯を炊くのも面倒だ
家の隣のスーパーに
買いに行く気にもならず
ましてや遠くの定食屋
....
普段は殆ど
目もくれない
携帯電話
(というか俺は基本的にこの機械を好かんのだ)
の中の
繋がるか
繋がらないか
今は
分からないほどに
古びた電話帳に
刻まれ ....
プリンは大変うまいが
もっとうまくしたいと思い
鰹の出汁を加えてみたところ
それは茶碗蒸しであると方々から叱られ
私は心に深い傷を負った
夜になると寂しさが増すから
ずっと陽が昇っていればと思う
寂しさは君を思える時間だから
月を見続けていたいと思う
一日目
友達の為に泣いた
二日目
自分の為に泣いた
三日目
両親の為に泣いた
四日目
兄弟姉妹の為に泣いた
五日目
貴方の為に泣いた
六日目
野良猫の為に泣い ....
月にいるなんて嘘だけど
月に行きたいとは、おもうのよ
でこぼこの地面の上で
みんなに見られながら、お餅つき。
なんて、素敵じゃない?
寂しいと死ぬなんて嘘だけど
寂しいとは ....
ほどけた右足の靴
キュッと結び直す。
左足のきつさと、右足のきつさ、そのちぐはぐに。
本を読み終える
それに足りないもうひと駅に。
切 ....
電車のドアが閉まる
それを見送る
乗るべき電車は
まだ来ない
*
僕の帰る町にも
やみそうでやまない
雨は降っているのかしらん
*
「あまりよく知らない人たち ....
少年Aは今日も何気なく日常を過ごす
背が高い
その高さがよく目立つ
少年曰く、遺伝らしい
家族で外に出歩けないとよく言っている
彼ひとりでも道行く人々が二回ほど彼をちら見するらしい
....