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どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
たくさん
たくさんたくさん
たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん
の、はな

*

汚れた雑巾で机を拭きながら
それでも掃除をしてるつも ....
年をとる、っていうことが、
リアルに想像できない

ランプの光がゆるい喫茶店で
丸太造りの壁にもたれかかってて
木の息遣いを感じる、と
あなたは言った

色艶はニスで光って
皮 ....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい


そんなふうにして ....
わたしたちは、
とても多くのものを、
知りすぎてしまったと思うの、
彼女は言った。
短い晴れ間に雲がさすこと
宇宙は青緑に澄んで
見えない星をあるものにした

わたしたち ....
インドの人は、眠る前に必ず牛乳を飲むんです
と、先生は言って笑った
まあ、日本人の場合は
摂りすぎると下痢してしまうんですけれど
これは体質的な問題で


別れ際
先生は、右手をひらげ ....
陽を受けてさわさわと葉を寄せ合う花壇
花の名前はしらない

あたしたちってあんまり集まれないからとっても困るね
理由もなく群生する川辺とかが
一色に染まりがちな秋とか
春とか夏とか冬と ....
#response


地水火風って言うけどやっぱりむかしのひとって馬鹿なんじゃないかと思うだって火だけ仲間はずれ


  つめたい地面
  あたたかい水
  つめたい風
  あたた ....
カタヤマくんはジャングルジムのてっぺんが好き
ここのジャングルジムは幼稚園のくせして子どもたちが登るにはちょっと高すぎるので
てっぺんまで登れるのはカタヤマくんくらい
カタヤマくんはてっ ....
夫に逃げられちゃいましたとかって
シングルマザーがベイビーを抱えながら詩の朗読をしている日曜日
ベイビー、アイラブユー

ぼくと君は急激に仲良くなった
コンテンツが共有されているのだ
透明 ....
カフェに立ち込める煙は饒舌
ぼくは相槌だけで喉が渇くのを知る
シンクの隅に陣取るふやけた
米粒の白が
ぜんぶを、もやもやとかくしてしまって
いつもそうやって
あれとこれとを触った気になって ....
壁のむこうから恋人同士がぎゃーぎゃーわめいてて
こっちは南Q太とか読んでる
このひとの描くおんなのこみたいのと付き合いたいです
現在

現代の若者は個室持ち けど
安もんばっかでいちいち壁 ....
おっぱいにちょっとだけ毛がはえてて
かみそりをあててみる
ちぎれそうで、

思想、がたりないから
ぼんやり眺めていた朝
クッションをぶんぶん振る
にぎる

もしかしたら、わたし
も ....
じっとしていたら
こじれることはなかった
もしかしたら

どちらにしても
すべてを止める方法なんかない
あなたも
わたしも
渦巻く関係性のなかで生きている
予感や実感を
それぞれに ....
あなたから教わったことが
いまでもわたしをたすけてくれる
そんなあなたは魅力的であると言ってもよくて
いまでもわたしは
あなたへの愛を感じているのに
会えないんだ
障害はなくて
順調に進 ....
温度で出来ていない音を探すとき
ぼくは安心している
膝を抱えて座り込んだライブハウスのしたのほうにだって
そんなものはない
ベイビーいいから安心してみなよ
多分それは週末みたいに、はじまった ....
図書館の中に
戦場はひっそりと息をひそめていた
爆音も叫びも飛行機のエンジン音やプロペラ音も
溜息も束の間の笑顔も
音のない写真に詰め込まれていて
それらは見る者の脳に聞こえてくる ....
「いいの、わたし、ここで暮らすの。」

おんなのこの言い分って、すごくわからない。
こんな真っ暗でなんにもないせかいで
放っておいて、と言うように。

ぼくは、
耐えきれずきみの
葉脈 ....
あたし
火を噴く怪獣なの
ブワーって火を噴くから
みんな逃げる
大袈裟だよ
本気じゃないことわかるでしょう
誰にも危害加えていないし
この火はさみしさで出来ているのに
そうしてまた ....
あの夜の別れ際
君がくれた戸惑いながらの投げキッスで
私は君に恋をした
「夜のあなたはいっそう美しい」
なんて言葉までくれたから
近くにいいた同僚に冷やかされても平気な君は
弱虫のようで弱 ....
あの人が私に与えたものを思い出す

いま私が居られる唯一のこの場所で

ここにはひとりの静けさが満ちて

地下室のようにひんやりとして

ぬけがらばかりがころがっている

それ ....
いとうさんと飲んだ


あしたのあたしはあたらしいあたし
という一文があって誰の詩か思い出せない
みたいな話をしたような気がするけれど酒のためか思い出せない

いとうさんと飲んだ
みた ....
ねぇ、そもそも、
からだの中心ってどこに
あるのかしら?

ただ、
丸くなって眠るきみは
ドーナッツのなかま、みたいねぇ

まんなかの空白のふしぎがやがて
きみの中心のような気が ....
だまになってしまったその、ゆうぐれをまとめながら
左手の指輪で料理を作っているママが
味見したものはすごく
寝ぼけた味でなまぬるかった

あたしがママのすみっこで
ため息をつきながら、ぱん ....


あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します

このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
おばあちゃんがわらっている
黒豆があんまりにもふっくらしていて
それはね、圧力鍋で炊いたのよって
たねあかしをしてしまうのが惜しいくらいに
私の魔法であると思わせたかったの


私は去年 ....
停滞気味の睡眠欲を尻目に
ねこの声がききたいなあとおもう
あんまり飲み込みすぎているこのごろの月に
だらだらと自己申告しつづけている

どこで誰がいなくなったのかもしらずに
歩道橋にぽつぽ ....
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