すべてのおすすめ
一生懸命がいいと
祖母は言うけど
結果がすべてだと上司は言うんだよ
今がんばれと先生は言うけど
夢をみなさいと校長は言うんだよ
愛し合ったはずの
父と母は別れ
憎み合うはずの
....
母親はいつも重い
遠くても
近くても重い
あなたをおもうとき
いつまでも私はこどもで
あなたはきりりとしている
げんきでいてください
なんて
いえないから書く
いえないからた ....
制服は重かった
着る理由も教えられないまま
私たちはだれもが脱げなかった
なにかというと並ばされた
振り向いて
目があうことがこわくて
ホントウノコトがほしくてたまらなかった
大 ....
コスモスが道をふさぐ
迷っている私をみすかすように
濡れたコスモスが
ふれて冷たい
いかなくちゃ
そうおもうときほど
いかなくてすむ方法を
想ったりする
大人になるって
迷わ ....
洗濯機が壊れそうです
ガタガタ大きな音をだします
横揺れがはげしいのです
つめこみすぎかもしれません
綺麗に洗いたいのです
今日の汚れなど
あなたの匂いなんて
影ほども残さないで
....
ママー
ピノ半分づつせーへん?
午後六時の買い物時
小さな女の子は
大声出した
ママはきっと負けるだろな
首をかしげる女性を
見つける
アイス買ってとさわぐ坊主たち
やっ ....
いつからだろう
嫌いって言えなくなった
いやだって言うことが
なにかを壊す気がした
すきって言うことがよくて
清浄機みたいに思われて
嫌いって言葉だけが嫌われて
私の心にたまって ....
お風呂は真っ赤なゆりかごだ
人の体内からでるものは
赤に決まってるじゃあないか
後悔も溶かし
耳から入る
水入る
菅にみたてた体を
もてあそんで忘れたい
今日の
明日の私の迷 ....
君と手をつなぎたくて
君と手をつなげなくて
ポケットにいれてたんだ
僕の手冷えないように
なのにどんどん手は冷えて
だれの心も邪魔になって
最後に残った僕の心も凍らせたんだ
そん ....
家猫だからさ
出られないって言ったら
弱虫だって笑うんだ
やせているくせに
そと猫だからさ
うちにいられないって言ったら
こわがりだって笑うんだ
なんにも知らないくせに
猫の見分けもつ ....
私の中の私は
うたいたがっている
死にたがっている
なまけたがっている
甘えたがっている
泣きたがっている
ききたがっている
さけんで
さけんで
さけびくるって
それでも
両腕ふ ....
人間のつくった言葉なんて全部嘘だ
そう思ったら謎がとけた
そうだったんだ
やっぱり
そうだったんだ
嘘だったんだ
嘘であるなら
信じないほうがいい
だれかのつくった嘘になんか
....
赤い血が
流れているけど表面は
すまして隠してる
仲良しは
いつもふわふわで
だけど芯はどうなんだろね
疑うことは
幼いころから学んでる
応用してる
隠してる部分だけが
....
言葉を飲むから痛む胸
吐き出すことで濁る空気
選べないから
黙ります
いっそこの指も
凍ればいいと
夜空見て想います
幽霊みたいな愛情を
信じて
夢みて
こわがって
あるとおもえばあるんだなんて
迷信なんでしょう?
でも
嘘だとおもいたくないの
私次第で
いつまでもそばにいるよね
人の上に人はいない
とか言っても
上司もいれば
先生もいるし
先輩もいれば
会長だっているね
肩書きをひきはがしたら
同じなんだろうけど
くるくるくるまってると
上とか下 ....
手さぐりで
あなたを想う
言葉を選ぶよりも
ただ想う
私はどこへもいかないと言ったけど
歩いているから
離れてるのかもしれない
人は
同じところにいられない
カラダは置いてあ ....
涙だって蒸発する
この暑さのせいで
だれかのせい
自分のせい
そんな繰り返し
夢をみてはいけないなんて
学習してしまう
それがイキルコト
自分がもってない
ものだけに
詳し ....
恋すると 自分に言い訳が多くなる
恋すると 今日が終わってほしくなくなる
恋すると 明日が待ちどおしくなる
恋すると 涙がでる
恋すると 恋って字にどきっとする
恋すると
こ と い ....
人ってきっとドロドロしてる
液体たっぷんが人なんだ
皮膚でささえていなくっちゃ
こぼれてみんな溺れてしまう
たいていそれはいやな言葉
いやな気持
キタナイ
引き金になって
アフ ....
細い糸
端と端
互いにもってひっぱって
どんどんどんどん
どんどんひっぱって
切れるわけないよ
伸びてゆくよ
世界がかぶさって広がってゆくよ
円と円
縁と縁
まるければきっ ....
人の想いがみえないから
私は詩なんてわからない
風景の中に文字があり
はぁとがみしりと音をたて
言わなくちゃ
と走り出すから
とんと並べ
とんとん並べ
あいうえお
って脳が認 ....
また つまづいたよ 言葉に
ころんとひとつ転がってたんだ
言葉がひとつ
だれのものでもないこの言葉が
なんだか重くって
僕の目も口も耳も
閉じてしまった
どうして僕はいつも
言 ....
夢は起きたらさめちゃうの?
さめちゃったらナカッタコトになっちゃうの?
気分で ノリで
うん
わかってるよ
嘘じゃないのも
ほんとじゃないのも
あんたなんか ....
神様を信じない
だけど道がふたつあったとして
救いのある方へ
ふりわけられたとき
感謝してしまう
私にも
なにかできるということかな
神様いるのなら
今日はありがとう
....
あなたを泣かせたい
そんな意地悪な気持ちがわいてくる
だって
あなたのことで
こんなに心がざわめくから
いっそ
あなたを泣かせたい
だいっきらいと伝えて
だけど
あなたが私のこと ....
自分も被災したのに
なぜ人にやさしくできるのだろう
お風呂屋さんは
入湯料を半額にしている
夕べは無料になっていた
だれかが十万円を寄付したからといっていた
なぜ被災者が被災者にやさし ....
呼びとめてほしいと思った
知らぬまま行こうとする私を
踏んでしまったものからの声で
呼びとめてほしいと思った
抑えることが美と思うのかと
桜はおもいおもいに散る
だれも連れず
自分の ....
だれの心にもあるの?不安が
外ではきらきらと太陽が輝いてる
一瞬忘れたい
なんて思うそれはいけないこと?
桜がまた咲いたよ
花びらは同じじゃないけど
あなたの悲しみ ....
うちにうりぼうがきた
祖父が猟師から安値で買ってきた
うりぼうはかわいくて
姉と私はこっそり
うり うり と呼んでは
かわいがっていた
うりぼうは決して私たちの
声に喜びはしなか ....
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