こわい話を聞く
お姉ちゃんの手を握る
水浸しの夜のような話に
手のなかのお姉ちゃんが
喉を鳴らす。

姉がいなくなった日
そんな話があった
僕は何事かを書きたくなる
良い物語は一 ....
 
夢のあなたは当時のままで

あたふたするわたしも当時のままで

目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま



 
時は
ときめき

とりどり

空は
きらめき
はらはら
波乱

時空を信じて
錯覚
拡散

次元をまたいで
ひずみが
潜み
地に向かう滴を掴んで
今日は今日の空元気


どこへ行くあてもなく

一山越えてのイナカ道

坂を下ればセセラギの音

遠くを見やれば
朱い欄干

陽射しは
若葉を抜け
 ....
 
あかん!

そんなうるんだ目でみんといて

かんにん、もう降参や!



 
?乗り移ったクラリオン星人が
9割になったから
この星の高等生物はおよそ全滅
日本人も残り1割
天○一品ラーメンも全員がクラリオン店主
“クララリオンが立った”とか
クラブクラリオンとか
 ....
とわの市とわのの
喫茶店。

ネネは
俺の懐を察して、
トーストしか頼まない。

外に出ると
「まあ合格かな」
トーストだけで、判断できるかよ。

どんだけ上級者だよ!
このア ....
 
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
久々の晴れ間に浮かれていた午後


汗で膨潤した角質層が汗腺を塞ぎ
汗腺から出られなくなった汗は
俺の真皮の中で暴れている

汗よ
もがけ
閉じこめられた苦しみに
負けるんじゃ ....
ふたりあやとりがしたくて
赤い毛糸をひろげてみたけど
まわりに
ひろってくれるひとはいなかった

ひとは
ひとりで生まれて
ひとりで死ぬんだというのに
ところどころで
どうし ....
可愛がってくれた人が
誰も居なくなった後で
人は死を迎える
訳の分らぬ若輩たちに囲まれて
トボトボと旅立ってゆく

あんたにもいい時があったんだよね
燃えるような恋もあったし
奇跡 ....
ひらひらした服で

私の少し上を走り抜けるあなたは

真上からの光で

まるで影法師

暗闇のあちこちに手を振ると

また走り出していく

愛憎を背守りのようにくっつけて

 ....
 
ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー

世界平和は無理だけど

守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい



 
吸えないタバコ 吸うフリして
煙に隠れて 涙する
いつも一人で 泣いていた
路地の裏の 小さな空き地
マンホールの蓋には ぺんぺん草が
天を仰いで 風にそよぐ
いつでも 一人僕が
見上げ ....
 
エッチ、スケッチ、ワンタッチ

スカートめくったら いちご柄


甘酸っぱい思い出に練乳を


 
たっぷりの湯に
くびまで浸かって
こんなときに
銃乱射とか
爆弾の雨とか
不意打ちすぎるって
かんがえていた

この、
のんきさ
からだの疲れがとけてながれて
ざあざあさ ....
いつも 
車両に乗り込んだ人は
先から乗ってきた人に
目で挨拶を交わしたきり
閉じたままの窓の外へ
視線を泳がせたまま
死んでしまう

いつも
死んだ人間が運ばれていく車両に
今日 ....
ズオオオーーーーーーーーン
  ズオオオーーーーーーーーン

国道の地下隧道で怪物が鳴く

ズオオオーーーーーーーーン 
  ズオオオーーーーーーーーン

    悲しいか

ズオ ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという


春の夜 ....
1995年
この道が好きで
通勤路にしていた
国道16号線の裏道
川間のあたり

季節の花がいつも咲いている道
楽しげな子供たちの通学路
ゆっくり車で走っていた道

ある時
父と ....
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
半年ぶりの実家はいつも通り
父は孫と はしゃぎ
母はセカセカと 動いている

ちょっと気になる
カレンダーと
冷蔵庫に貼られたメモ用紙の枚数が

カレンダーはもう日付がわからないくらい ....
 
祈りが、ケーキにすりかわる頃

ベツレヘムの星は、LEDの光となり

讚美の歌は、ソリッドステートの箱に閉じ込められる


 
                 遺 言 書



     遺言者 くまモン  は次のとおり遺言をする。



1. 遺言者の全財産を、長男 ひこにゃんと 長女 バリィさん に相続さ ....
あんがいね
すっきりしているんだ

ずっとわだかまりだった
何がいけなかったのか
手繰っても
たたみなおしても
「もう一度」と
組み合ってもらえなかった
正解のないわたし ....
 
この雨ときたら、どうだろう

わたしたちときたら、どうだろう

ねぇ、どうだろう



 
 ブランコ


息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐く
いつも意識の片隅で
緊張している
生きるために

前脚を出して
後ろ足を出して
前脚を出して
後ろ足を出す
 ....
ついこの前
サロンで御一緒したのに

無表情で「こんにちは」をした
人見知りのあっちゅは

比留間さんに
「可愛いこが来てくれた」と
人差し指でおでこをツンと
されて
 ....
 
みずいろの雨をききながら床に入ると、雨がふる

ぽっかり空いた穴を補完するように、雨がふる

決して満ちることはないんだけど、それでも雨がふる





*YouTube み ....
2012さんのおすすめリスト(97)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_- ズー自由詩5*15-4-25
目が覚めると- 殿上 童自由詩19*15-3-16
ひずみ- シホ.N自由詩214-11-10
忘客- 自由詩3*14-11-9
あかん!- 殿上 童自由詩17*14-11-3
腑抜けども絶滅寸前だな- ゴースト ...自由詩4*14-9-11
トースト大好き(DANDAN心腐れてく)4- nemaru散文(批評 ...3*14-8-10
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
汗よ_この地球の大気に飛び出せ- ichirou自由詩15*14-6-30
ふたりあやとり- フユナ自由詩614-6-5
_トボトボ- アンドリ ...自由詩314-6-5
深海魚- フユナ自由詩614-5-27
どすこい- 殿上 童自由詩17*14-5-4
泣きたい日の味- 武富諒太自由詩414-2-25
いちご- 殿上 童自由詩13*14-2-24
銭湯- 遙洋自由詩6*14-2-22
いつもの車両に- イナエ自由詩12*14-2-22
ズオオオーーーーーーーーン- ichirou自由詩5*14-2-3
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16
祖母の記憶- 壮佑自由詩25*14-1-8
50年を隔てた同じ道- ichirou自由詩8*14-1-6
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
メモ- ichirou自由詩16*14-1-4
祈り- 殿上 童自由詩20*13-12-9
熊本ヨリ愛ヲコメテ- 和田カマ ...自由詩6*13-11-27
あんがいね- 鵜飼千代 ...自由詩15*13-11-25
どうだろう- 殿上 童自由詩12*13-11-24
北の亡者/Again_2013神無月- たま自由詩33*13-10-23
れいかい- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...11*13-10-15
みずいろの雨をききながら- 殿上 童自由詩20*13-10-13

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