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秒針はびっこを引いていた
分針は静かなカタツムリ

わたしたちは同じだけ出会う

あなたは追い越し未来へ わたしは
逆行しているまるでそう見えたでしょう

同じ今を黙殺しながら互いにず ....
家族でテレビのクイズをみました
それぞれわかった!といいました

まだ言うな
おとうさんがいいました
わかった?
おかあさんがきいています

おばあちゃんは
なんにもいいません
ち ....
静かな日曜日だった
私は雨を見つめていた
雨は何一つ語ることなく、地面に降り注ぎ
そして何も主張することなどなかった
私と雨は窓を挟み、内と外に居た
それぞれが語るわけでなく
心と心を ....
白い光があなたの耳を透かしている
あなたの血管が浮かび上がる
透けた肉は赤く
あなたの心臓はいま動いている

あ、また、つい、なんて凝視しては
なんでもないよと手を握る、握り返す
あたた ....
8歳の娘が片付けを手伝いながら言う

「あたしねぇ、皆んなが笑ってくれたら、嬉しいもん」

「お前は偉いねぇ」

「だってねぇ、お手伝いで皆笑顔。あたしも笑顔」

お前は天使かっ!
なぜみんな
ほんとうにみんな
よごれていってしまうのだろう

うたがうこともしらず
きずつけることをおそれ
そっといきてきたものたちの
こころのかいをこじあけ
よごれたみずがしんにゅう ....
 月の光が少年を飲み干して 枕元に血が滴り
 百足たちが遊魚のように飛び跳ねる

 全身が軋む
 恐ろしい夜
朝の鳥はうるさい
昨夜のことを話し合っている
方向性をきめている

どっちの空が安全なのか
そんなことではない

朝の鳥はいそがしい
こどもが親の後ろを泳ぐ

どこにえさがあるのか ....
人の話を聴く時は
自分の中に流れる音楽を止めよう
無心に風にひらひらと舞う
真っ白い綿毛のように

私はあなたの断面を見る
あなたの日々と過去を想像する
あなたの目となって
雄大な自然 ....
ポコポコ、ポコポコ

草なびく大地のどこかから
打ち鳴らす太鼓の響きが
聞こえてくる

訪れる春の気配に小躍りした若木が
己を縛る土のくびきから引き抜いた足で
刻むステップのように、軽 ....
夜空が訳もなく光っている
雨雲の無い稲妻が
わたしの罪を暗示している

人は許されることを愛だと思うだろう
優しさを寛容と取り違えるだろう
幸せを作用点にすれば
全ての不運は過程であると ....
車に轢かれて数メートル飛ばされる

身体が宙に浮いて、アスファルトに叩きつけられるまでに

時がモーションをかける

記憶の走馬灯、セダンの前を、目の前を、走り抜ける

大事なあの人に ....
 そこにいるのは誰?
 森の入り口で僕は小さな叫びをあげた。
 昨夜からの雨の上がった朝だった。
 風そよぐ緑の中で気配は続いていた。

 君は僕の味方?それとも・・・。
  味方かど ....
都会とは違い
田舎の夜景は控え目

ぽつぽつと光が散らばって
賑やかさはなくて
静かに営みを映し出す

田舎の夜景には
田舎の夜景の良さがある
真夜中になればなるほど
明かりが減っ ....
灰色に枯れかけた景色を
あるいてったさきを

(記憶のおくのほうで化石になってくれていた はやあしのおと)

どうしたって ぜったい壊れちゃうんだけど
あったかい秘密基地がほしくってさ
 ....
気がつけば部屋の中に
砂が入り込んでいる
どんなに固く扉を閉めても
少しずつ床に積もっていく
朝に目覚めれば枕の上にも
細かい砂が散らばっている

(いったい何だっていうのよ!)

 ....
意味はきらきらふる星だし
正しさはもえる草原で
寝息は世界のかぜ薬
あなたの頬がやわらかいうちに
知ってほしいことがたくさんあるけれども
なにひとつ教えられることがない

だからいつ ....
植物になりたい、と、思っていたのですけれど

植物も案外、グロテスクなことを知ってしまいまして

もはや、ぜつぼう、しか、ありませんの。

ぜつぼう、をぜつぼうって、たった4文字であらわし ....
また、書けない日々が続いている。書けないのではなく、書かないのだと、つぶやいてみる。つうか、詩なんて書いたことがないのかも、詩のようなものを書いては、詩かもしれないと、思い込んでいたかっただけかも。誰 .... 楽しいことがあると
「こんなことながくは続かないんだ」と
戒めのために
開くペラペラの表紙
集合写真のわたくしは
右上の丸のなか

人並みの生き方を
望んでいるけれど
なぜだか
い ....
 
 
おでんの中を艦船が航行する
デッキから若い水兵が
手を振ってくれる

大根とはんぺんが好き
牛スジは入れる習慣がない
ガンモは好んで食べないが
無ければ無いで淋しい

こ ....
ryouさんの自由詩おすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
相対性- ただのみ ...自由詩12*18-3-28
団らん- 朧月自由詩618-3-28
- 山人自由詩6+*18-3-28
桜の季節- 青の群れ自由詩718-3-27
親馬鹿馬鹿一代- 暁い夕日自由詩6+*18-3-27
なぜ- ヤスヒロ ...自由詩3*18-3-27
満月- 古具をふ ...自由詩7*18-3-26
朝に忙しい鳥は- 朧月自由詩618-3-26
営み- 狩心自由詩5*18-3-26
春の太鼓- まーつん自由詩6*18-3-25
罪と夜- ヤスヒロ ...自由詩1018-3-25
夢でよかったが、現実は痛かった- 暁い夕日自由詩5*18-3-24
そこにいるのは。- ヒヤシン ...自由詩8*18-3-24
田舎の夜景- 夏川ゆう自由詩518-3-24
さようなら秘密基地- 田中修子自由詩11+*18-3-24
- もとこ自由詩10+18-3-23
寝がえり- はるな自由詩19+18-3-22
植物になりたい- 水菜自由詩7*18-3-22
誰一人としてその名で私を呼ぶことが永久にないとしても- Lucy自由詩11*18-3-20
集合写真- 花形新次自由詩6*11-2-15
帰還- たもつ自由詩711-2-11

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